セメントの世界市場-2023年～2030年

株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：樋口 荘祐、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「セメントの世界市場-2023年～2030年」（DataM Intelligence）の販売を9月12日より開始しました。

【当レポートの詳細目次】
https://www.gii.co.jp/report/dmin1336691-global-cement-market.html

世界のセメント市場は、2022年に3,925億米ドルに達し、2023-2030年の予測期間中にCAGR 6.2％で成長し、2030年には7,037億米ドルに達すると予想されます。

世界のセメント業界は、環境への影響を低減するために持続可能な取り組みをますます重視しています。それぞれの取り組みには、バイオマスや廃棄物由来の燃料のような代替燃料の使用や、CO2排出量を減らすための炭素回収技術の統合が含まれます。

セメントの種類別では、ポルトランドセメントが50％を超える圧倒的な市場シェアを占めています。同様に、アジア太平洋地域のセメント市場も圧倒的で、3分の1以上のシェアを占めています。この地域の急速な都市化と工業化が、その重要な地位の一因となっています。特筆すべきは、中国が世界最大のセメント生産国・消費国としての地位を維持しており、総生産量の60％近くを占めていることです。

特に新興諸国における住宅需要の増加は、世界のセメント市場の主要な促進要因となっています。人口の増加と都市部への移住が、住宅建設プロジェクトの急増につながっています。国連によると、世界人口は2050年までに97億人に達すると予想されており、住宅需要がさらに高まり、セメント消費量を押し上げています。

さらに、高速鉄道、空港、ダムなどの大規模インフラプロジェクトも、世界のセメント市場の成長に大きく貢献しています。これらのメガプロジェクトには大量のセメントが必要であり、政府はその開発のために多額の予算を計上することが多いです。例えば、インドのBharatmalaプロジェクトやSagarmalaプロジェクトを含む野心的なインフラ計画は、この地域のセメント需要を牽引しています。

持続可能な建設慣行は、2020年以降、二酸化炭素排出量の削減と環境目標の達成に焦点を当て、勢いを増しています。セメント業界は、環境に優しいセメントを生産するため、グリーン技術の導入に取り組んできました。政府の規制と環境政策により、セメントメーカーは、バイオマスや廃棄物のような代替燃料源に投資し、二酸化炭素排出量を削減するようになっています。

例えば、欧州委員会のグリーンディールは、2050年までに欧州を気候ニュートラル大陸にすることを目標としており、持続可能なセメント慣行の採用を推進しています。世界が持続可能な開発と都市化に焦点を当て続ける中、セメント市場は今後数年間、建設情勢を形成する上で重要な役割を果たすと予想されます。

セメント生産はエネルギー集約型のプロセスであり、大量の熱エネルギーと電気エネルギーを必要とします。エネルギー供給を石炭や天然ガスなどの化石燃料に依存することは、温室効果ガス排出の一因となるだけでなく、エネルギー市場における価格変動に業界をさらすことにもなります。エネルギーコストの変動は、セメントメーカーの収益性に大きな影響を与え、事業拡大計画の妨げとなる可能性があります。

この問題に対処するため、様々な国々がエネルギー効率改善策を導入し、セメント生産における代替エネルギーや再生可能エネルギーの利用にインセンティブを与えています。しかし、より環境に優しい代替エネルギーへの移行には多額の投資が必要であり、特に新興国の一部のメーカーにとっては困難かもしれません。

COVID-19パンデミックは世界のサプライチェーンを大きく混乱させ、セメント製造工場への原料輸送に影響を与えました。移動制限や国境閉鎖によって出荷が遅れ、生産に遅れが生じました。さらに、サプライチェーンネットワークの混乱により、原料不足に直面した国もあっています。それぞれの事実不足は、いくつかの地域のセメント生産能力をさらに妨げました。

パンデミックの発生に伴い、多くのセメント製造工場は、労働者が病気になったり、外出制限のために出勤できなくなったりして、労働力不足に直面しました。ウイルスの蔓延を抑えるため、セメント工場は厳しい安全対策を実施し、一度に現場に入れる労働者の数を減らしました。しかし、こうした対策は、パンデミックの間、労働者の健康を守り、必要不可欠な業務を維持するために不可欠でした。

当レポートの無料サンプルは、こちらからお申し込みいただけます。
https://www.gii.co.jp/form/request/1336691

＜アジア最大の市場調査レポート販売代理店＞
株式会社グローバルインフォメーション
マーケティング部
お問い合わせフォーム：https://www.gii.co.jp/contact/
TEL：044-952-0102（9:00-18:00 土日・祝日を除く）
URL：https://www.gii.co.jp/

1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界5カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社200社以上が発行する調査資料約15万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。

創立：1995年
所在地：215-0004　神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3　アーシスビル7F
事業内容：市場調査レポート／年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託
市場調査レポート／年間契約型情報サービス：https://www.gii.co.jp/
委託調査：https://www.gii.co.jp/custom_research/
国際会議：https://www.giievent.jp/

当社は、2020年12月24日に東京証券取引所へ上場いたしました（東証スタンダード市場：4171）。