【深川史那】インタビュー(前編)アイドル、歌手活動の楽しさは「お客さんと通じ合った瞬間」
アイドル・シンガーソングライターの深川史那さんは、 歌や作詞作曲、ダンス、 振り付け、日本舞踊、ギターなど多才な部分を持ち、鉄道運転シミュレーションゲーム『電車でGO!!』のテーマ曲も担当するなど活躍している。HiRToでは深川さんにインタビューを実施。前編・後編の全2回に分けて魅力をお届け。 前編では「現在の活動」や「アイドル、歌手活動の楽しさ」、「アイドルを目指すきっかけ」「多才な部分」などについて語っている。
-- 笑顔もいいし素敵な方ですね。
深川 嬉しいです。ありがとうございます。
-- 深川さんはマルチな才能の持ち主ということなので、今日は深川さんのその才能の片鱗をインタビューで聞き起こしていきたいと思っております。
深川 よろしくお願い致します。
【現在の活動状況について】
-- まずは簡単に深川史那さんの自己紹介をお願いできればと思います。
深川 深川史那です。宮崎県出身です。アイドルとシンガーソングライターとして今はライブ活動を行っており、配信等で歌を届けたりしております。よろしくお願い致します。
-- 色んな才能を持っていらっしゃると思いますけど、シンガーソングライターって本当に凄いですよね。どこから曲を作っていきますか。
深川 時と場合によりますけど、歌詞は常日頃から浮かんだものだったり文章だったり、例えばテーマを決めて小物だったらどう歌詞を書くかなとか、これを歌詞に取り入れたらどうやって書くかなというのをノートに書き溜めています。
-- ノートに書き溜めていくのですね。頭に思い浮かんだフレーズとか口ずさんだ言葉とかを録音して溜めておいたりもするのですか。
深川 そうですね。音楽も別で録って、これとこれが合うかなとか合わせたりもします。
-- パズルのような組み合わせですね。
深川 そうですね。
-- 現時点での活動というのはどのような状況で行っていますか。
深川 現時点の活動は東京を拠点にライブ活動を中心に行っております。但し今はこういう状況ですのでライブと同じぐらい配信もしながら常に歌を届ける環境にしたいなと思って活動しています。
-- 動画を拝見させて頂きましたけど、本当に歌がお上手ですね。元気をもらえるような歌い方をされるので一緒になって「最高!」って言いたくなりました。
深川 ありがとうございます。
-- イヤホンをせずにオフィスで全開で動画を流していました。しかも1曲丸々聴きました。社員に「途中で止めるのかと思いましたけど1曲丸々聴きましたね」って言われました。でもそれぐらいノってきたというか、歌が上手だから聴き入ったという感じでした。
深川 ありがとうございます。
【アイドル、歌手活動の楽しさとは?】
-- アイドルや歌手活動という部分を通じて皆さんに元気と笑顔を与えていると思いますけど、ご自身で歌手活動やアイドルの楽しさみたいなものはどういったところに感じていますか。
深川 私は、ライブ活動はコミュニケーションの場だと思っております。歌詞を伝えたりとかシンプルですけど、歌っているときにお客さんに伝わって一緒にノってくれたりとか、一緒にリズムにノって聴いてくれたりして通じ合った瞬間に凄く幸せや楽しさを感じますね。
-- 今はコロナだから直接触れ合う機会もなかなかないと思いますけど、今までの活動の中では実際に会場とかでお話しする機会も沢山あったと思います。その中で、かけられて嬉しかった言葉とかはありますか。
深川 私の作った曲を初めて披露したときに、このフレーズの歌詞が良かったよとか言われると私も生きてきた経験を歌詞にしたりするのでこの経験をしてよかったなとか、その歌詞をチョイスしてよかったなとか、細かいことですけど1個1個に喜びを感じますね。
-- 細かい自分の心の変化だとか、ここってどういう風に人に伝わるのかなとか、聴く人によってメッセージの伝わり方って若干変わったりしますよね。それが思ったような伝わり方になれば嬉しいですよね。
深川 嬉しいですね。
【アイドルを目指すきっかけ】
-- ちなみにアイドルを目指そうと思ったきっかけというのは何だったのですか。
深川 私はシンガーソングライターになりたくて、ライブ活動をしたくて東京に来ました。だけど自分は歌だけではなくてダンスはもやってきていたので、ダンスも活かしたいなと思ったときに全部やろうと思ったのがシンガーソングライターとアイドルでした。
-- シンガーソングライターからアイドルにボリュームアップしたって感じですか。
深川 そうですね。並行してどちらもやろうと思いました。
-- でも歌を歌いながらダンスをするのは単純に大変だろうなと思いますけど、やってみてどうですか。
深川 体力も凄くいりますけど、踊るからこそ自分の思いをもっと伝えることができると思います。最初は全然できませんでしたけど、踊ることによって凄く体力がつきました。
-- 元々の運動神経はいい方ですか。
深川 運動神経は全然ダメですね。全然できなくて最初は大変でした。
-- みんなそうですけど、自分のためだけにだったらなかなか出来ないけど、誰かのためとか家族のためとか喜んでくれる人の笑顔のためとかになると継続性の力が出るみたいなことをよく聞きますけど、やはりそういう感じですか。
深川 そうですね。普通にギターを弾いて歌うというのとはまた違う楽しさもあってずっと続けてくることができたので、だいぶ体力もついてきて最近は伝える余裕も出てきました。
-- アイドルのファンの皆さんはパワーが凄いじゃないですか。集団でかけ声を返してきたりするパワーとこちらの出すパワーのぶつかり合いですもんね。
深川 そうですね。私はシンガーソングライターとしてライブをやっているときはコールとかはあまりなくて、そういう環境があることも全然知らなかったので最初その現場を見たときは本当に凄かったです。ステージに全然負けてないっていうのが本当に凄かったです。
-- ファンの皆さんは自分も演者みたいな感じになっていますよね。
深川 みんなで作り上げるステージみたいなのは今まで知らなかった環境だったので、ガラッと変わってまたこういう違う世界もいいなと思いました。
-- 一体感がある場を経験するとテンションの上がり方も違いますか。
深川 違いますね。私の歌を聴いてだったのが、一緒に作っていこうっていう違った世界ですね。
-- ファンの皆さんも一緒に参加することによって終わった後はめちゃくちゃ疲れていると思いますけど、その疲れが一体感を生むのでしょうね。
深川 一緒にかいた汗みたいなのがいいと思います。
-- 本当に選ばれた人しかできないことだと思います。だから今できるうちに十分楽しんで輝いてほしいなと思っています。
【歌 / 作詞作曲、ダンス / 振り付け / 日本舞踊、ギターなど多才な部分について】
-- そして深川さんは歌や作詞、作曲、ダンス、振付、そして日本舞踊やギターという本当に多才ですけど、どれからスタートされましたか。
深川 最初はダンスでしたね。
-- 何歳ぐらいにダンスをやろうと思ったのですか。
深川 3歳です。
-- うちの娘も3歳ですが、アンパンマンを見て一緒に踊ったり、朝の番組を見て一緒に踊ったりしますが、深川さんも踊るのは好きでしたか。
深川 そうですね。常に歌って踊る子でした。
-- では小さいときからその片鱗があったということですね。
深川 ありました。
-- 日本舞踊はどういうきっかけですか?
深川 日本舞踊は私の祖母の姉が先生をしていましたのでやってみようということでやっていましたが、私がやっていたダンスとは全然違ったので、それはそれで形等の勉強に凄くなったので続けていました。
-- ダンスはスピード感とかキレとかノリとかリズム感を凄く感じますけど、日本舞踊の僕のイメージはゆったりとしたテンポで綺麗な型にはめながら所作を見せていくようなものかなと思いますので、ダンスとは全然違いますよね。
深川 全然違いますね。最初は凄く注意をされました。ダンスの癖が出ちゃって足の位置が違うよとかよく注意されました。ダンスは3歳からやっていましたけど、日本舞踊は小学1年生ぐらいからだったので、それまでダンスを続けていたので変な癖が出ちゃって大変でしたけど凄く勉強になりました。違う筋肉とかも鍛えられるのでよかったです。
-- 静と動の違いが凄くあるなと思いますけど、そういうのが素地としてあって今の深川さんを作っているということですね。
深川 そうですね。頑張ることは小さい頃から好きです。
-- ちなみに勉強の方はどうでしたか。
深川 勉強の方はあまりですね(笑)。最優先が歌になっていたので勉強の方も頑張らないといけないなとは思っていましたけど、歌詞を書くのも勉強が必要だし表現も勉強は必要なので基本において最低限はやるようにしていました。でも歌のことを常に考えていましたね。
-- ちなみに得意科目は何でしたか。
深川 得意科目は音楽って言いたいですけど、国語ですね。
-- 詩を書く方ですね。
深川 そうですね。現代文とかは好きでした。
-- 本とかも色々取り入れるために読んだりしましたか。
深川 読みましたね。
-- どんな本がお好きですか。
深川 湊かなえさんの『Nのために』というドラマも好きですけど、湊かなえさんのシリーズが凄く好きです。
-- 恋愛ものですか。
深川 恋愛とサスペンス、少し闇もあるような雰囲気でそういうのを歌に書いたりしていましたね。
-- 確かに感受性を高めようとすると色んな作品やアートに触れることって、アーティストにとっては大事ですよね。
深川 大事です。自分が生きてきた中での経験では限りがあるので、経験したことのないサスペンスを取り入れることによって全然違った作品が生まれるので、あえて自分とは違う人生のものを選ぶようにしていますね。
-- ドロドロの恋愛感情とかって結構あるじゃないですか。
深川 そうですね(笑)。なかなか経験できないので、そこから取り入れたりしています。
-- 段々大人になるにつれて見る作品が変わってきて、そろそろ不倫の殺人事件とか歌詞の中に出てきたら笑っちゃいますね。
深川 (笑)。でも不倫は書いたことありますね。
-- 切ない系のですか。
深川 そうですね。今までずっと可愛いポップを書いていたのでギャップを出したいと思って浮かんだのがそっちの感じでした。ガラッと変わったねって言われました。
-- 実際に年齢とともに心境の変化とか感受性も徐々に変化していくと思うので、ファンの皆さんも同じように年代を重ねていっているからOKですよね。ご自身がしなければ(笑)。
深川 (笑)。そうですね。
-- でもこれから色んな作品と触れることによって、もしくはご自身の恋愛観みたいなものが熟成していく中で出てくるフレーズだとか作詞も随分変わってくるでしょうね。そういった心境の変化や作品の変化も楽しみにしたいなと思います。
深川 ありがとうございます。
-- あとギターがめちゃくちゃお上手ですね。女性も男性も楽器って大きさ同じじゃないですか。手の大きさとかもあると思いますけど、難しくないですか。
深川 難しかったです。最初は全然できませんでした(笑)。未だにギターだとFコードとか凄く力のいるものだったりすると力の入り具合で音が変わってきたりするので、そこはまだ課題ですけど、本当に難しいなと思います。
-- 女性ロックバンドとかが段々活躍するようになってきてからギターをやりたい女子とか凄く増えてきたなと思いますけど、現時点で凄くお上手にやられていますけど、何かコツみたいなものはありますか。
深川 まずは続けることですね。最初は音が全然鳴りませんでしたけど、とにかく下手でも続けていって、ギターだけじゃなくて他のことにおいてもそうだと思いますけど、続けることが一番大事だと思います。
-- 1曲弾けるようになるまでにどのぐらい練習しましたか。毎日触っていましたか。
深川 自分の体の一部だと思うぐらい毎日触っていました。腱鞘炎になりながらも触っていました。
-- なりますよね。僕もやっていましたけど、普段絶対に動かさないような指の使い方になるので、Fで挫折する人って多かったと思いますよね。でもそれを続けてこられた理由は何ですか。
深川 好きという気持ちですね。心の奥に歌を歌いたいっていうのが常にあったので、ギターは歌をさらによくするための家族だと思っています。
-- ギターが家族。名前をつけていたりしますか。
深川 ギータローってつけています(笑)友達です。
-- いいですねー(笑)。ギータローは雄ですね。
深川 雄です。恋人です。
後編は近日アップしますのでお楽しみに!
◆深川 史那(ふかがわ ふみな)プロフィール
アイドル・シンガーソングライター
アイドルグループ「baby bear PARTY」赤色
宮崎県出身 AB型
【特技】
・ 歌 / 作詞作曲
・ ダンス / 振り付け / 日本舞踊
・ ギター
【活動実績】
・ 2008年: a-nation アクトダンサー
・ 2009年、2010年、2011年: avexキラットエンタメチャレンジコンテスト 九州代表 ファイナル
・ 2010年4月: EXPG特待生(〜2012年2月)
・ 2011年: EXILE ツアーバックダンサー
・ 2012年:唐津ジュニア音楽祭 グランプリ
・ 2015年: テレビ朝日 MUSICるTV 出演
・ 2016年: テレビ東京THEカラオケ★バトル出演
・ 2017年: テレビ東京THEカラオケ★バトル 出演(決勝進出)
・ 2018年: アイドルソロクイーンコンテスト ファイナリスト
・ 2018年: Ank Rouge 渋谷109 ビジョンモデル
・ 2018年: アイドルベストシンガーコンテスト優勝
・ 2020年: CBCテレビ「メイプル超音楽」(MC: メイプル超合金)CMソング
・ 2020年: Music Video「INORI」
・ 2021年: 「電車でGO!!」(アーケード版)テーマソング
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