がん治療の副作用による外見変化をケアして、自分らしく生きる 体験型「アピアランスケアセミナー」を初開催
近畿大学病院がん相談支援センター(大阪府狭山市)と資生堂ジャパン株式会社(東京都港区)は、令和6年(2024年)9月25日(水)、近畿大学病院にて、体験型の「アピアランスケアセミナー」を共同で初開催します。
アピアランスケアとは、がんやがん治療の副作用により外見が変わっても、安心して自分らしく生活を送ることができるよう支えるケアのことです。
【本件のポイント】
●がん患者の予測される副作用を分析し、患者にとって必要なアピアランスケアの情報を提供
●美容の専門医が参加者にアピアランスケアの方法をわかりやすく解説
●資生堂ジャパン株式会社が4つのアピアランスケア体験型ブースを開設
【本件の内容】
近畿大学病院は、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の整備、患者・住民への相談支援や情報提供などの役割を担うことを期待され、平成21年(2009年)に「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。以来、地域住民や患者、その家族を対象に、がんの知識や治療法の普及・啓発の一環として、さまざまな市民講座を開催しています。
本セミナーは、がん相談支援センター事業として、患者の予測される副作用をアセスメントし、アピアランスに関するニーズを極めて、患者にとって必要なアピアランスケアの情報を提供することを目的に開催します。がん患者に自分らしく過ごしていただくことを目指して、当院のがん支援相談センターが中心となり相談支援や情報提供を行うもので、今回初めての開催となります。
治療の副作用による外見変化に対して、特に悩みの声が多い「パーソナルカラー」「ネイルケア」「眉メイク」「頭皮・ウィッグケア」の4つのブースを用意し、体験を通して患者本人にアピアランスケアの方法を身につけていただきます。
外見を大事にすることは心のケアであり、尊厳(その人のありたい姿)を守ることでもあります。本セミナーを通して、アピアランスケアを身近に捉え、正しく理解していただく機会とするとともに、今後も地域に役立つ情報発信を継続していきます。
【開催概要】
日時 :令和6年(2024年)9月25日(水)14:00~16:00
場所 :近畿大学病院 PET棟3階大会議室
(大阪府大阪狭山市大野東377-2、南海高野線「金剛駅」、
泉北高速鉄道「泉が丘駅」からバス約15分)
対象 :外来通院患者、一般の方(定員50人、入場無料、事前申込不要)
主催 :近畿大学病院 がん相談支援センター
共催 :資生堂ジャパン株式会社
お問合せ:近畿大学病院 がん相談支援センター TEL(072)366-7096
【プログラム】
開会挨拶:菰池佳史(近畿大学病院 乳腺・内分泌外科 教授)
14:00~14:15 講演「資生堂の社会活動案内」
講師:資生堂ジャパン株式会社 美容戦略部
ソーシャルエリアリーダー 瀬村留美
14:15~14:20 休憩
14:20~14:40 アピアランスケア実技体験(1)
14:45~15:05 アピアランスケア実技体験(2)
15:10~15:30 アピアランスケア実技体験(3)
15:35~16:00 アピアランスケア実技体験(4)
〈体験ブース〉
パーソナルカラー診断:
自分の瞳の色、肌の色、髪の色を元に自分に似合う色を診断
ネイルケア:
手指の乾燥やひび割れを防ぐことで、日常生活の支障を少なくします
眉メイク:
治療でまばらになった眉を自然に描くコツを学びます
頭皮&ウィッグケア:
デリケートな頭皮のケアの見直し、ウィッグ使用時のポイントを学びます
【関連リンク】
医学部 医学科 臨床教授 菰池佳史(コモイケヨシフミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/751-komoike-yoshifumi.html
医学部
https://www.kindai.ac.jp/medicine/
大学病院
https://www.med.kindai.ac.jp/