麗澤SDGsフォーラム2024を開催
2024年12月19日(木)麗澤大学でSDGsフォーラムを開催しました。このフォーラムは社会課題を自分事として捉え、SDGs目標達成のために一人ひとりが「何ができるか」を考えるきっかけになることを願って、2019年から毎年開催しています。6回目の開催となった今年のフォーラムは、三部構成で実施しました。
「今回のフォーラムをきっかけに社会問題解決に対して、小さくてもかまわないので行動を起こして欲しい。麗澤から世界を変えましょう!」という徳永学長の力強い挨拶からフォーラムがスタートし、第一部では「専門家から学ぶ」というテーマのもと、麗澤大学特別招聘教授・東京大学先端科学技術研究センターフェロー・元熊本県知事の蒲島郁夫氏と、麗澤大学特任教授・京都大学経営管理大学院客員教授の竹林一氏のお二人による基調講演が行われました。
蒲島氏からは、ご自身のキャリアをもとに、「逆境にこそ夢がある」という力強いメッセージを学生にお伝えいただきました。これから社会に出ていく学生たちにとって、数々の不可能を可能にしてきた蒲島氏のお話は大きな刺激になったようです。社会貢献・他者貢献の意義、そしてこれからの長い人生に希望を持って向かっていって欲しいというお話で、講演はしめくくられました。
竹林氏からは「わらしべ長者を科学する」というテーマのもと、様々なビジネスを立ち上げてこられた経験から、これから先、不確実な社会を自分らしく生き抜いていくための考え方を伝授していただきました。ビジネスに対する考え方やプロセスを科学し、言語化してこられた竹林氏の講演からも、学生たちは多くの学びを得ることができました。
第二部では、「グローカル:地域とつながる、世界とつながる」をテーマに、学生プレゼンテーションコンテストが開催され、以下の8チームが出場しました。
■麗澤の森で遊ぼう!体力王決定戦(代表: 後藤 優斗さん)
■アフリカの貧困農家を行動経済学で救え!(代表: 笹谷 直生さん)
■寝るだけエコ&健康革命(代表: 鈴木 悠治郎さん)
■すてない梨を用いたKashiwa Nougatで柏一のサステナブルな贈り物を目指す(代表: 金子 弥生さん)
■ひろせフル3rd!(代表: 内田 実花さん)
■ホテルでピーナッツが大活躍!?~千葉の未来を創造するヴィーガンレザー~(代表: 鈴木 乃愛さん)
■食と環境ー学内の持続可能な農業(代表: 井原 直毅さん)
■麗澤大学からはじめるまちづくり(代表: 久保田 允美さん)
また、本学の特色ある授業「SDGsと道徳」から選抜された2チームもプレゼンテーションを行い、参加者たちは学部や学年を超えた視点でSDGsに関する課題を共有し、互いに学びを深め合いました。
審査の結果、後援会特別賞には、海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、学内の自動販売機をドリンクバーに置き換えてプラスチックごみの削減を提案した「麗澤大学からはじめるまちづくり」が選ばれました。また、柏市の梨農園で廃棄される梨を活用したお菓子「Kashiwa Nougat」を提案した「すてない梨を用いたKashiwa Nougatで柏一のサステナブルな贈り物を目指す」が最優秀賞を受賞しました。
さらに第三部では、学生団体による自主活動紹介フェアも行われました。コーヒーなどの飲料販売、「平和」をテーマにしたカプセルトイを使ったワークショップ、タイの民芸品販売を手掛けるボランティアサークル「プアン」、アフリカについて学ぶ学生たちが試行錯誤を重ねて作ったガーナ料理(ライトスープとフフ)の販売、「北海道枝幸町」や「ミクロネシア連邦」での地域活性化を目指した活動の紹介、模擬国連団体や国際社会貢献活動「Tweedia」の展示など、多彩なブースが並びました。それぞれの団体が取り組むSDGs活動を、来場者が直接体感でき、どのブースも大盛況でした。プレゼンテーションコンテストに出場した滋賀県・旧広瀬小学校での廃校再生イベント「ひろせフル3rd!」や、「麗澤大学からはじめるまちづくり」を提案した学生団体LinkRUの活動紹介、さらに最優秀賞を受賞した「Kashiwa Nougat」の販売も行われ、来場者は出場者と直接話しながら、各取り組みへの理解を深める貴重な機会となりました。
SDGsフォーラム終了後には、「令和6年度 柏市チャレンジ支援補助金」(市制施行70周年記念事業)に採択された「第2回柏麗花火祭り」も開催されました。
今年度は、昨年度好評だった「手持ち花火ワークショップ」に加え、「糸かけワークショップ」「工学部ワークショップ」も行われ、どのワークショップも幅広い年代の方々にお楽しみいただきました。そして、イベントの最後には、約200発もの花火が、柏の夜空を彩りました。
ご協力を賜りました皆様のおかげで、本フォーラムは大盛況のうちに幕を閉じることができました。今回の経験が、今後の持続可能な社会の発展に貢献できることを願っております。
麗澤大学について
麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念の下、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 日本大学ランキング」の国際性分野では2017年から連続して千葉県1位の評価を受けています。