20世紀を代表する劇作家アーサー・ミラーの戯曲に新訳で挑む 劇壇ガルバ『THE PRICE』 上演決定 カンフェティでチケット先行発売

劇壇ガルバ『THE PRICE』(原作:アーサー・ミラー、翻訳:髙田曜子、演出:桐山知也、出演:大石継太・高田聖子・堀 文明・山崎 一)が2022年1⽉16⽇(日)~23日(日)に吉祥寺シアター(東京都武蔵野市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて11月6日(土)よりチケット先行発売開始いたしました。

カンフェティで11月6日(土)10:00よりチケット発売開始
https://confetti-web.com/theprice

公式ホームページ
https://gekidangalba.studio.site/

俳優・山崎 一が主宰する劇壇ガルバが第3弾公演として、アーサー・ミラー作「THE PRICE」の上演に挑む。

2019年、ロンドン(ウエストエンド)そしてニューヨーク(ブロードウェイ)でアーサー・ミラー作品が相次いで上演され話題を呼んだ。そして日本でも近年、「セールスマンの死」や 「みんな我が子」の上演が続いている。なぜ、今アーサー・ミラーなのか?

今回上演する「THE PRICE」では、父のために自分の人生を犠牲にした一人の男が、数年ぶりに再会した兄から過去にまつわる衝撃の真実を告げられる。人それぞれが払った人生の代価は何か?正しい人生の選択とは何か?初演から 50 年近く経った今もなお、普遍的な問いを私たちにつきつけてくる作品である。コロナ禍を経て新たな価値観や習慣に向き合うなかで、現代を生きる私たちは多くの代償を払うことになった。この先私たちはどの様にして生きていくのか?そんなことを考えざるを得ない<今>だからこそ、この作品を上演する意味は大きいのではないだろうか?

この濃密でスリリングな会話劇を展開するのは、山崎 一が信頼をおいてやまない実力派俳優・大石継太、ヒロインから悪役までどんな役でも魅力的に演じきる劇団☆新感線の看板女優・高田聖子、そして劇壇ガルバ旗揚げメンバーである彼らに加え、様々な舞台で活躍する演技巧者の堀 文明。個性豊かな名優たちがぶつかり合う舞台からは目が離せない。

そして、この作品をまさに現代に生きる作品とするために新訳を担当するのは、外国人演出家の通訳としても創作の第一線で活躍する髙田(時田)曜子。演出家と俳優の橋渡しとしての現場での経験に裏付けされた翻訳で俳優たちの生きた言葉を引き出す。演出には、新鋭の演出家として期待を集める桐山知也。作家が作品に込めた想いを丁寧に俳優と共に読み解きながら、自身の解釈を斬新な手法で盛り込んでいくスタイルには定評があり、2020年2月に「みんな我が子」を新訳でタイトルも新たに 「彼らもまた、わが息子」として上演。ミラーの作品が普遍的な力を持ち続けていることを証明した。

​The Price

アーサー・ミラーによって1967年に書かれた戯曲。1968年初演。その年のトニー賞ノミネート、アウタークリックサークルアワード受賞。初演後はブロードウェイだけでも4回の再演が行われるミラーの代表作の一つ。近年の代表的なリバイバル公演に、2017年のブロードウェイ公演(マーク・ラファロ、ダニー・デビート出演)、2019年ウェストエンド公演(デビッド・スーシェ出演)がある。その他、1971年に放送されたテレビドラマ版にはジョージ・C・スコットが出演し、エミー賞を獲得した。

あらすじ

舞台はマンハッタン。間もなく取り壊されようとしている煉瓦造りの家。その屋根裏には古くて大きな家具がギッシリ詰め込まれている。
この家で育ったヴィクターは、亡き父の家具を処分するために骨董家具売買を営むグレゴリー・ソロモンと会うことになっている。家具を処分するにあたり16年間音信不通の兄ウォルターに連絡を取り続けているが、外科医として成功したウォルター本人とは連絡が取れないまま。ヴィクターの妻・エスターは、ヴィクターが父親のために科学者になる夢を諦め警察官となりそのまま定年を迎えようとしていることに苛立ちを隠せない。そして実直に生きてきた自分たち夫婦がいつまでも経済的な余裕を持てないことに不満を持ちアルコールに依存している。
ソロモンによる家具の鑑定が行われ、ヴィクターがソロモンの言い値を渋々受け入れ売買が成立しようと思われたその時、ウォルターが突如現れる。ヴィクターは家族に無関心を貫いてきた兄に意見されることを嫌って口論となるが、ウォルターの口から思いがけない父と過去の真実を知らされることになるのだった。

アーサー・ミラー

テネシー・ウイリアムズとほぼ同時代に活躍したアメリカを代表する劇作家。
1915年NY生まれ。ドストエスキーの「カラマーゾフの兄弟」に深い感銘を受けて執筆活動を始め、ミシガン大学時代に書いた2作が学内賞を受賞。47年『All My Sons』でNY劇評価賞を得て、注目を集め、49年『セールスマンの死』で劇作家としての地位を確立。53年『るつぼ』では17世紀に実際に起きた魔女裁判を題材に20世紀の“赤狩り”を世に問うなど、一貫して時代に向き合いながら、人間をあたたかくみつめる力強い作品を生み出した。
2005年逝去。享年89歳。

劇壇ガルバとは

2018年6月、俳優・山崎一が旗揚げした演劇集団。演劇に能動的に関わりたい人々を、世代やジャンルを超えて繋ぐことを目的に設立した。この“創造の悦びを共有する場”を「劇壇」と命名。また、「ガルバ」の由来は、インド神話の「ヒラニア・ガルバ」。創造の神を生み出した存在で「黄金の胎児」「宇宙の卵」とも訳されている。2018年11月の旗揚げ公演「森から来たカーニバル」於:駅前劇場では、山崎が信頼する俳優である高橋惠子、高田聖子、大石継太に加え、本多力、安澤千草、宮下今日子、皆戸麻衣、木津誠之、久保貫太郎、森谷ふみ、中村明日香、長南洗生、高久瑛理子が集まり話題を呼ぶ。オーディションで選ばれた大学生(当時)の高久瑛理子とベテラン女優、高橋惠子が極小の駅前劇場の楽屋で、同じ芝居に向き合う座組みが「劇壇」の象徴だ。また、この試みが演劇の可能性を広げ、活路を深める模索として朝日新聞で紹介された。2020年7月に予定していた第2回目の公演「砂の国の遠い声」はコロナ禍により中止になり、代替企画として劇場から大石継太、高田聖子ら共に、別役実作「門」を生配信。この際にも演出を手掛けた桐山知也を本公演でも演出家として迎える。第3回目の公演は、下北沢駅前劇場から、「吉祥寺シアター」へ。幅広い世代が集まり、活力と寛ぎが混在する特有の魅力を持つ吉祥寺という街から2022年新春、メッセージを発信する。

キャストプロフィール

大石 継太(おおいし・けいた)
大阪府出身。1983年にニナガワ・スタジオ入団、『タンゴ・冬の終わりに』に出演。その後、蜷川幸雄の演出にて『三人姉妹』、『夏の夜の夢』、『近松心中物語』、『NINAGAWA・マクベス』ほか。最近の舞台は、『ムサシ』、『東京ゴッドファーザーズ』など。劇壇ガルバ公演へは2018年の旗揚げ公演よりすべて出演。

高田聖子(たかだ・しょうこ)
奈良県出身。1987年『阿修羅城の瞳』より劇団☆新感線に参加。映画やドラマへも出演。1995年にはプロデュースユニット「月影十番勝負」(現「月影番外地」)を立ち上げる。2016年『どどめ雪』で第51回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。劇壇ガルバ公演へは2018年の旗揚げ公演よりすべて出演。

堀文明(ほり・ふみあき)
福島県出身。1989年にニナガワ・スタジオ入団し、『NINAGWA・マクベス』(静岡県護国神社境内)に出演。その後、蜷川幸雄の演出にて『ペール・ギュント』『ハムレット』『オイディプス王』『リチャード三世』『ひばり』などに出演。舞台を中心にも映画やドラマにも多く出演する。劇壇ガルバ出演は今回が初。

劇壇ガルバ主宰/出演:山崎 一 (やまざき はじめ)
神奈川県生まれ。早稲田小劇場を経て小劇場を中心に活動。
2018年劇壇ガルバを旗揚げ、『森から来たカーニバル』で演出を手がける。舞台『23階の笑い』(三谷幸喜演出)『12人の怒れる男』(リンゼイ・ポズナー演出)で、第28回読売演劇大賞最優秀男優賞受賞。その他最近の出演作は、『メアリスチュアート』(森新太郎演出)『人形の家Part2』(栗山民也演出)『ハムレット』(サイモン・ゴドウィン演出)『ワーニャ伯父さん』『陥没』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)『シャンハイムーン』(栗山民也演出)『父と暮せば』(鵜山仁演出)、映画『決算!忠臣蔵』『アルキメデスの大戦』『エリカ38』、ドラマ『リモラブ』『天使のリクエスト』『大富豪同心』『家政婦のミタゾノ』など。

スタッフプロフィール

翻訳:高田曜子(たかだ ようこ )
東京都生まれ。翻訳作品に、『Some Girl(s)』(ニール・ラビュート作/古川貴義演出)、『The River』『Mojo』(ジェズ・バターワース作/青木豪演出)、『THE COUNTRY』(マーティン・クリンプ作/マーク・ローゼンブラット演出)、『Wild』(マイク・バートレット作/小川絵梨子演出)、『Birdland』(サイモン・スティーヴンス作/松居大悟演出)、『LUNGS』(ダンカン・マクミラン作/谷賢一演出)など。演出家通訳としては、『ロミオ&ジュリエット』『るつぼ』『民衆の敵』(ジョナサン・マンビィ演出)、『地獄のオルフェウス』『欲望という名の電車』『罪と罰』(フィリップ・ブリーン演出)、『マクベス』(アンドリュー・ゴールドバーグ演出)、『危険な関係』(リチャード・トワイマン演出)、『ハムレット』(サイモン・ゴドウィン演出)、『オイディプス』(マシュー・ダンスター演出)、『FORTUNE』(ショーン・ホームズ演出)、『12人の怒れる男』(リンゼイ・ポズナー演出)など。

演出:桐山知也(きりやま ともや)
岐阜県生まれ。主な演出作品に『紙風船』『命を弄ぶ男ふたり』『ベニスの商人』(水戸芸術館ACM劇場)『ぼくらが非情の大河をくだる時-新宿薔薇戦争』(シアタートラム「日本語を読む」)『美しきものの伝説』(シアタープロジェクト静岡)『わが町』(文化庁次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』(趣向)『彼らもまた、わが息子』(俳優座劇場プロデュース)『門』(劇壇ガルバ配信公演)など。
また、演出助手として参加した近年の作品に『子午線の祀り』(野村萬斎演出)『銀河鉄道の夜』(白井晃演出)『罪と罰』(フィリップ・ブリーン演出)『ハムレット』(サイモン・ゴドウィン演出)などがある。劇壇ガルバの旗揚げ公演『森から来たカーニバル』(山崎一演出)にも演出助手として参加。
2010年文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として1年間ベルリンにて研修。

美術:堀尾幸男(ほりお・ゆきお)
武蔵野美術大学在学中、西ベルリン芸術大学に留学、舞台美術を専攻する。二期会オペラ、演劇、コンサートなど、手掛ける作品は多岐に亘る。紀伊國屋演劇賞スタッフ賞、2008年朝日舞台芸術賞、1996、99、2016年に読売演劇大賞最優秀スタッフ賞、さらに2016年はスタッフの受賞は初となる第24回読売演劇大賞グランプリも受賞。最近の主な舞台作品に『F AKES PEARE』『THE BEE』(NODA・MAP)『髑髏城の七人』(劇団☆新感線)『23階の笑い』『大地』『日本の歴史』(三谷幸喜演出 )『王将』(新ロイヤル大衆舎)『らくご』(立川志の輔)『夜会』(中島みゆき)など多数。

照明:齋藤茂男 (さいとう・しげお)
「L D C―J」(ライティングデザイナーズクラブオブジャパン)会員。1998年に日本照明家協会奨励賞、2005年に同協会大賞・文部科学大臣賞、2021年に第28回読売演劇大賞・最優秀スタッフ賞を受賞。『K・T E M P E S T』(串田和美演出)『アウトゥロ・ウィの興隆』(白井晃演出)『セールスマンの死』『常陸坊海尊』(長塚圭史演出)『M A K O T O』『桜姫』(阿佐谷スパイダース)など多数。

音響:稲住 祐平 (いなずみ・ゆうへい)
大阪芸術大学音楽学科卒。在学中は音楽工学を専攻し、志村哲、宇都宮泰らに学ぶ。2006年よりS.C.ALLIANCEに所属。2010年8月から2021年7月までKAAT神奈川芸術劇場 舞台技術課で音響を担当。『わかったさんのクッキー』(岡田利規演出)『忘れる日本人』(三浦基演出)『オレステスとピュラデス』(杉原邦生演出)など多数。

衣装:加納豊美 (かのう・とよみ)
多摩芸術学園芸能美術学科卒業後、舞台美術家として活動開始。1984年〜1986年,中華人民共和国留学。中央戯劇学院舞台美術学部。1997年,(有)アトリエDIG設立。2014年,台湾に研究滞在。1982年,日本舞台テレビ美術家協会展公募の部協会賞。1989年,伊藤熹朔賞新人賞。著書『加納豊美 舞台衣裳の仕事』『キラホシ未来通信』。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科教授。

舞台監督:山口英峰 (やまぐち・えいほう)
フリーランスの舞台スタッフとして活動後、2010年から2014年までKAAT神奈川芸術劇場舞台技術課に勤務。平成26年度文化庁新進芸術家海外研修員としてカナダ・ケベック州にて研修を受ける。
主な参加作品『光のない。』(三浦基演出)『Lost Memory Theater』『夢の劇』『マハゴニー市の興亡』(白井晃演出)『不思議の国のアリス』『竜宮』(森山開次 振付演出)など多数。

公演概要 劇壇ガルバ『THE PRICE』

作 アーサー・ミラー
翻訳 髙田曜子
演出 桐山知也
出演 大石継太、高田聖子、堀 文明、山崎 一

公式サイト  https://gekidangalba.studio.site/

公演期間 2022年1⽉16⽇(日)~23日(日) 【全11回】

会場 吉祥寺シアター(東京都武蔵野市本町1-33-22)

チケット料金
一般:6,800円
学生:3,500円(カンフェティのみ取り扱い)
※当日、開場時間から受付にて学生証ご提示の上、指定券と引き換えさせていただきます。
座席はお選びいただけませんので、ご了承ください。
※学生チケットは、取り扱い枚数に限りがございます。ご了承ください。
(全席指定・税込)

★先行予約特典あり
オリジナルチケットを当日受付にてお渡し


AIが記事を作成しています