地域の元気指数は3年連続で上昇し過去最高値を記録  ポストコロナの時代に向かって 地域の新たな発展が予見される結果に  全国「地域元気指数調査2023」発表!

株式会社アール・ピー・アイ(所在地:東京都千代田区、代表取締役会長:長澤 博英)は、住民自身が地域の元気度、幸せ度を評価する全国『地域元気指数調査』を2016年より毎年実施しています。
今年で第8回目となる「地域元気指数調査」では、地域元気指数が前年5.67から5.75となり、3年連続で上昇し過去最高値を記録しました。一方、幸せ指数は前年6.05から6.10となり、コロナ禍前の水準まで回復しました。特に20歳代女性と60歳代女性が全体の地域元気指数や幸せ指数を高めています。これは、国内外の観光客が増加していることや、地域の新しいイベントや地域の祭りの復活等の「コミュニティ」に関わる評価が高まったことが要因に挙げられます。

都道府県別の地域元気指数では、沖縄県が2年連続で1位となった一方、福岡県、大阪府、京都府等が順位を上げています。一方幸せ指数は、宮崎県が調査開始以来初の1位となり、他に鹿児島県や北海道、福岡県が大きく順位を上げました。

「地域元気指数」「幸せ指数」とは

全国の男女約10万人を対象に、現在自分が暮らす地域がどのくらい元気か、自分がどのくらい幸せかを1~10点で採点してもらい、その平均値を自治体ごとに算出した独自の指数です。
住民自身による評価を「見える化」し、全国における位置や経年変化を把握することのできるユニークな基礎調査として、学術研究分野や国・地方公共団体の施策立案などで活用されています。

調査サマリー

  1. 地域元気指数・幸せ指数の推移
    〇全国の地域元気指数は3年連続で上昇しており、前年の5.67を上回る5.75と過去最高値となりました。幸せ指数は過去最高値の2021年6.15から、一旦落ち込んだものの、本年は6.10にまで回復しました。
図1_地域元気指数・幸せ指数の推移
  1. 性年代別の地域元気指数・幸せ指数の推移
    〇20代女性と60代女性が地域元気指数と幸せ指数の増加を牽引。女性層は自分の幸せとともに地域の元気の高まりを感じられています。
図2_性年代別地域元気指数、幸せ指数
  1. 地域元気指数ランキング ベスト20
    〇都道府県別に地域元気指数の分布をみると、西高東低の分布になっており東北地方にあっては低位(5.0~5.2未満)の県が多い一方で、3大都市圏では高位(5.6~6.0以上)となっています。
    〇都道府県別のランキングでは、1位沖縄県6.31(前年1位6.17)、2位東京都6.08(前年2位6.12)、3位福岡県6.07(前年4位5.89)、以下、大阪府6.03、神奈川県6.03、兵庫県5.93となっており、沖縄県、東京都の1、2位は不動で、福岡県、大阪府、京都府などが順位を上げました。
図3_地域元気指数ランキングベスト20、地域元気指数増減ベスト10、都道府県別地域元気指数分布図
  1. 幸せ指数ランキング ベスト20
    〇都道府県別の幸せ指数ランキングでは、1位宮崎県6.43(前年13位6.14)、2位鹿児島県6.37(前年8位6.18)、3位沖縄県6.33(前年2位6.29)以下、奈良県6.32、北海道6.30、福岡県6.26となっており、宮崎県と鹿児島県、北海道と福岡県が大幅に順位を上げたのに対して、沖縄県と奈良県はそれぞれ順位を下げました。
図4_幸せ指数ランキングベスト20、幸せ指数増減ベスト10、都道府県別幸せ指数分布図
  1. 地域元気の評価50要素
    〇元気度に影響を与える要因を把握するため、住んでいる地域を50の要素で評価した結果、国内外の観光客増の評価(前年15.0%→本年19.1%)やコミュニティに関わるすべての評価が高まっています。特に、「新しいイベントができた・地域の祭りが復活した」は8.6pt増加(前年17.5%→本年26.1%)しています。
    〇一方で「行政サービスが充実している」は4.1pt減少(前年28.7%→本年24.6%)したほか、「大切に守り続けたい地域資源がある」-2.1pt、「犯罪が少ない」-1.7ptなど、行政サービス、地域の誇り、安心安全に関わる評価が低下する傾向にあります。
図5_地域元気の評価50要素、公共施設に対する満足度
図6_元気度・幸せ度市町村ランキング
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