大学・出版社・編集プロダクションによる産学連携プロジェクト 出版不況下における書籍の企画・出版・広報について研究
近畿大学総合社会学部(大阪府東大阪市)、株式会社増進堂・受験研究社(大阪府大阪市)、株式会社カワセミ(東京都中央区)は、産学連携プロジェクトとして「出版不況下における書籍の企画・出版・広報」に関する研究を実施しています。本プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ウェブ会議システムやSNSを活用して全てオンラインで進行しています。
プロジェクトでは今後、研究を主導する近畿大学総合社会学部准教授 岡本 健の研究テーマである「ゾンビ」から着想を得た書籍『ゾンビ英単語』を出版し、研究結果の検証を目指します。
【本件のポイント】
●出版不況下でも売れる書籍の企画等について産学連携で研究し、実際に出版して検証
●本離れが進むと言われる若者の意見を取り入れることで、売れる本の出版を目指す
●学生にとっては、現代社会におけるメディアのあり方を実学で学ぶ機会
【本件の内容】
余暇の過ごし方の多様化による本離れや、辞書を使わずにインターネットで検索する頻度の増加、少子化による市場の縮小などの影響で、出版業界は現在、厳しい状況に置かれていると言われています。
本研究では、大学、出版社、編集プロダクションが産学連携で書籍の新規企画を立ち上げ、それを実際に出版し、SNS等を活用した広報活動や書店でのイベント等の販売促進活動などのアクションリサーチによって、出版不況下における書籍の企画、出版、広報の最適な方法を検証します。
研究には近畿大学総合社会学部准教授の岡本健が主宰する『ゾンビ研究所』の学生も参画し、海外のゾンビ映画に登場するセリフを用いた英語教材『ゾンビ英単語』の企画、作成、販売を目指します。
『ゾンビ英単語』は、コロナ禍でのステイホームの時間を有効活用して海外のゾンビ映画研究を進めていた学生たちが、端的で分かりやすい英語が使われている海外のゾンビ映画を教育に利活用できないだろうかと考え出したものです。近畿大学の学生は、参考にするゾンビ映画の選定とセリフの抜き出し作業、原稿の執筆、広報戦略の立案、また書店におけるイベントの企画などを担当します。株式会社増進堂・受験研究社は、これまでの英単語帳出版の実績をもとにしたデータ提供を行うほか、出版社という立場からの企画立案のサポートなどを担当します。さらに、株式会社カワセミが制作プロダクションの立場から書籍のデザイン、イラスト、DTP(印刷物のデータ制作)を担当します。
プロジェクトPR動画:https://youtu.be/_Y-qG4ghuHM
【オンラインミーティング実施概要】
日 時:令和3年(2021年)6月7日(月)13:00~14:00
内 容:『ゾンビ英単語』の作成に活用する海外ゾンビ映画・セリフの選定
実施方法:WEB会議システム「Zoom」
担当教員:総合社会学部総合社会学科社会・マスメディア系専攻
准教授 岡本 健
参加者 :総合社会学部総合社会学科社会・マスメディア系専攻
学生7名
株式会社増進堂・受験研究社
株式会社カワセミ
【会社概要】
会社名 :株式会社増進堂・受験研究社
代表者 :代表取締役社長 岡本 明剛
所在地 :大阪府大阪市西区新町3丁目3番6号
事業内容:日本初のドリル型教材の発刊や、「知りたいことが何でもわかる」をコンセプトに厚物参考書という新しいジャンルを確立し、2600万部60年のロングセラーとなっている「自由自在」シリーズなど、創業以来130年にわたり常に時代に先駆けた教材を開発してきた教育系出版社。平成30年(2018年)、社内に次世代教育研究のためのNEXT LEARNING Labsを設立。長年培った教材開発ノウハウをもとに、企業・学校・塾での教材開発や教育サービス開発支援および実証事業のデザイン等を実施。AI関連技術やVRなどの最新技術を教育現場で活用するための技術開発なども手がける。
創 業:明治23年(1890年)11月
設 立:昭和17年(1942年)12月
資本金 :3,000万円
会社名 :株式会社カワセミ
代表者 :代表取締役 杠 洋
所在地 :東京都中央区日本橋茅場町1-6-17 十字屋ビル3F
事業内容:新聞、雑誌の紙面、誌面の制作、企画、取材、編集、デザイン、イラストレーション、アニメーションの制作
設 立:平成3年(1991年)年5月
資本金 :1,000万円
【関連リンク】
総合社会学部 社会・マスメディア系専攻 准教授 岡本 健(オカモト タケシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2339-okamoto-takeshi.html