【星のや沖縄】沖縄で親しまれている食材の新たな魅力に出会う 「琉球シチリアーナ」春のディナーコース提供開始 ~月桃の香りや島らっきょう、ゼンマイで春を味わう~|開始日:2023年3月1日
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。沖縄県・読谷村にある滞在型リゾート「星のや沖縄」のダイニングでは、2023年3月1日に沖縄で親しまれている食材の新たな魅力に出会う「琉球シチリアーナ」春のディナーコースを提供開始します。春のディナーコースではカツオや島らっきょう、ゼンマイなど沖縄の春を彷彿させる食材をふんだんに取り入れました。シャキシャキとした春野菜の食感や、月桃の香りを楽しめるコースです。春の味覚を引き立てる独創的なペアリングとともに、新たな食材の魅力を伝えます。
琉球シチリアーナとは
イタリアのシチリア島の料理は、イタリア本土にはない独特な食文化が特徴です。歴史や地理的な理由から様々な国の影響を受け、今もなお、古代ギリシャ、カルタゴ、ローマ、アラブ、ノルマンなどの各時代の文化を色濃く残しています。これは、他地域からの影響を取り入れながら独自の料理文化を築いている沖縄とよく似ている点です。また、シチリア島は沖縄と同様に、美しい海と温暖な気候に恵まれています。手に入れやすい新鮮な魚介や柑橘を食材に多用していることも、沖縄料理と類似しています。このような類似性のある土地で用いられる料理法であれば、沖縄で親しまれる食材との相性も良く、組み合わせることで新たな魅力を引き出すことができると考え、「琉球シチリアーナ」を考案しました。
<春のディナーコース>
Antipasto freddo 車海老と人参の前菜
魚介のスープのジュレとたっぷりの車海老に、甘みのある人参のピュレをあわせました。あえてシンプルに仕立てた料理は、上にあしらった「海ぶどう」のぷちぷちとした食感とともに、食材の豊かな味わいを堪能できます。
Pasta カツオとトマトの冷製カッペリーニ
濃厚で甘みのあるトマトとカツオを合わせました。春の訪れを感じるカツオはじっくりと焼き上げて酒盗の旨味をきかせたソースとともに味わいます。泡には生姜の香りを合わせ、風味豊かに仕立てました。豊かな海を感じる華やかな一皿です。
Stuzzichino ストゥッツィキーニ
琉球王朝時代に宮廷料理で使われていた東道盆(とぅんだーぶん)から着想を得た、前菜の盛り合わせです。もともとは漆器で作られていた蓋付きの器で、来客をもてなす際にさまざまな料理を少しずつ盛り合わせて振る舞われていました。シチリアと読谷村の街並みが融合した風景を描いた鮮やかな焼き物の器の中に、一口サイズの料理を散りばめ、華やかにおもてなしを表現しています。
Pasta 豚肉ラグーのトンナレッリ
豚肩ロースをケッパーとともに柔らかく煮込んだラグーソースと沖縄で親しまれている豚の塩漬け肉「スーチカ」を組み合わせました。「宮古ゼンマイ」と呼ばれるシャキシャキとした食感を感じるゼンマイは、軽やかな味わいです。仕上げにレモンを削り、爽やかな香りが広がります。
Pesce ミーバイのカルトッチョ
沖縄で「ミーバイ」と呼ばれるハタ科の白身魚をイタリアの伝統調理法「カルトッチョ」で仕上げました。「ミーバイ」を海老のすり身と一緒に紙に包んでふっくらと蒸しあげました。昆布だしや魚介の旨味をたっぷりと閉じ込めたスープとそら豆や芽キャベツとともに味わいます。
Carne 牛フィレ肉の月桃包み焼き
香ばしく焼き上げた牛フィレ肉を島らっきょうや島菜などの野菜と合わせました。焦げ目をつけた月桃の葉が華やかに香ります。沖縄で親しまれている「油味噌」とトマトの酸味がアクセントのソースが、お肉の旨味をより一層引き立てます。
Primo Dolce パイナップルとミントのグラニータ
シチリア生まれの氷菓「グラニータ」。香りの良いミントと合わせたモヒート風味のアイスをシャリシャリとした食感の粗目の氷にし、その上にパイナップルとパッションフルーツの氷を載せて2種のグラニータに仕上げました。最後のデザートに向けてリフレッシュできる甘酸っぱく爽やかな味わいです。
Dolce タンカンのカッサータ
ドライフルーツを詰め込んだシチリアで親しまれる冷たいデザート「カッサータ」を、沖縄を代表する柑橘「タンカン」を使い、アレンジしました。タンカンの爽やかな甘みやレモンの酸味、ナッツの芳ばしい香りが広がるアーモンドのメレンゲやピスタチオソース、下に隠れたチョコレートムースで味わいの変化を楽しみます。
「琉球シチリアーナ」春のディナーコース 概要
期間:2023年3月1日~6月30日
料金:1名 15,730円(税・サービス料込、宿泊料別)
予約:公式サイト(https://hoshinoya.com/okinawa/)にて前日まで受付
対象:宿泊者
備考:仕入れ状況により、料理内容や食材が一部変更になる場合があります。
星のや沖縄総料理長 政井 茂(まさい しげる)プロフィール
2001年リゾナーレ八ヶ岳(山梨県・北杜市)の料理長に就任。素材の持つ可能性を最大限に引き出す調理法を見極め「この土地ならではの食材との出会い」を提供することを大切に、研鑽を積む。2021年、星のや沖縄 総料理長に就任。新たに出会う沖縄食材の可能性を日々探究している。
「琉球シチリアーナ」の料理にあわせたワインペアリング
星のや沖縄のダイニングでは、シチリアを含む南イタリアを中心に90種以上のワインを取り揃えています。国内外のワインに精通するソムリエがセレクトする独創性のあふれるペアリングのコースでは、乾杯からデザートまで7種のワインとのマリアージュでディナーを堪能できます。
料理を際立たせる、沖縄とシチリア双方の要素を取り入れた器
ダイニングでは、「琉球シチリアーナ」のコンセプトをより鮮やかに表現するため、沖縄とシチリア双方の要素を取り入れた器を使用しています。
・おもてなしの器「東道盆(とぅんだーぶん)」
前菜で登場する蓋つきの器は、独特の色使いや模様のユニークさなど、力強く個性的な作風が特徴の小孫氏の作品です。琉球で大切なお客様をもてなす際に使われていた器「東道盆(とぅんだーぶん)」をモチーフに作られました。本来は漆器で作られる東道盆を、コンセプトに合わせ、読谷村で親しみのある陶で制作しています。蓋の表には、シチリアの街と沖縄の海と太陽を、裏にはシチリア語や日本語を織り交ぜた文字を模様のように散りばめ、シチリアと沖縄の要素が融合した「琉球シチリアーナ」を表現しています。
<小孫哲太郎(こまご てつたろう)氏>
沖縄の大学で陶芸を学び、伝統技法やちむんを体得。 糸満工芸陶苑で修業後、現在は千葉県にアトリエを構え、一点物ばかりを制作する。 メッセージ性の強さを感じる渾身の象嵌(ぞうがん)やトロピカルな色彩感覚が特徴。
・シチリアの海と太陽を想起させる器
シチリアを想起させるカラフルでポップなデザインの器は、栢野氏の作品です。栢野氏の作品から「シチリア」らしさを感じ、器の制作を依頼しました。思いついた柄を鉛筆でラフ書きして、後から色付けをする、狙って作らない作風が生み出す個性的な作品が揃いました。シチリアのシンボルであり「トリナクリア」と呼ばれる3本足のデザインや、レモン、バジル、オリーブなどのモチーフを取り入れています。
<栢野紀文(かやの のりふみ)氏>
岡山県出身。陶芸家吉川正道氏に弟子入りし、7年間の下積みを経て独立。カラフルな釉薬を使った、サーカスの賑わいを感じさせるポップなデザインが魅力。自身のひょうひょうとしたキャラクターも人を惹きつけてやまない。
・存在感を放つ、マットでシンプルなやちむん
テーブルセットからアフタードリンクまでコースを通してテーブルを彩る器は、沖縄県名護市で活動する紺野氏の作品です。ダイニングの雰囲気に馴染むシンプルでナチュラルな色合い、マットで気品のある表面の仕上がりに、紺野氏の個性が光っています。沖縄の素材にこだわって作られる、力強くもどこか異国情緒をまとった作品が、ダイニングを上品に演出します。
<紺野乃扶子(こんの のぶこ)氏>
沖縄県立芸術大学工芸専攻陶芸コース卒業後、名護市「土の実ファーム」の築窯に関わり、現在も同窯にて制作活動中。釉薬をあまり塗らない、マットでシンプル、ナチュラルな作品が中心。一つ一つ手作業で作られる微妙に違った形や風合いに愛着が湧く。
料理を引き立たせるダイニングの建築設計
高さ5mの天井が生み出す開放的な空間が広がり、海と白い砂浜を連想させる、青と白を基調とした内装。青い壁の塗料にはわずかにシルバーを混ぜ、海中を泳ぐ小魚や水面の光を表現。白い壁には砂粒ほどの大きさの骨材を混ぜ、自然な風合いを出しました。海のすぐ側にありながら窓を全てオープンにせず、海の存在を感じながらもテーブルの上に意識を向ける。沖縄の食材とシチリア料理の出会いを、ゆっくり楽しめる空間を用意しています。
■星のや
「夢中になるという休息」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設は、その土地の風土、歴史、文化などの本質を識る喜びを滞在に織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ちます。
URL :https://hoshinoya.com
■星のや沖縄
海と共に暮らす、琉球文化を昇華させた「グスクの居館」。沖縄の史跡から発想を得た「グスクウォール」と自然海岸に囲まれた敷地に、色彩豊かな畑と庭、海に臨む客室や沖縄文化を体験する道場が広がる、沖縄の贅沢を集めた、海岸線に沿うリゾートです。
〒904-0327沖縄県中頭郡読谷村儀間474/客室数:100室
https://hoshinoya.com/okinawa/