【北海道 東川町】パナソニック汐留美術館で開催中の「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」に特別協力

町が保有する「織田コレクション」を中心にした、国内初となるケアホルムを本格的に紹介する展覧会

2024-07-29 10:00

北海道東川町は、汐留の「パナソニック汐留美術館」で2024年9月16日(月・祝)まで開催している企画展「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」展に、織田コレクションとして特別協力しています。

20世紀のデンマークを代表する家具デザイナーである、ポール・ケアホルム(Poul Kjærholm、1929〜1980年)。本展示は、国内の美術館でケアホルムの仕事を初めて本格的に紹介する展覧会であり、東川町が有する「織田コレクション」を中心に構成された展覧会です。

展覧会概要(展覧会公式HPより)

椅子は、私たちにとって最も身近な道具の一つです。その造形は、座るための合理的な機能を追求したかた ちでありながらも、彫刻作品のような自律した美しさを宿しています。とりわけ前世紀の優れた建築家やデザ イナーが手がけた椅子は、時代を超える名作として浸透し、近年ますます関心が高まっています。 本展で紹介するポール・ケアホルム(1929~1980)は、20世紀デンマークを代表する家具デザイナーです。 ミッドセンチュリーの北欧家具といえば、温もりのある木調のデザインを思い浮かべるかもしれません。しか しケアホルムの特徴は、当時では珍しく、石や金属などの硬質な素材を取り合わせた厳格なデザインにあり ます。それでいて各々の家具は決して冷たい印象を与えず、置かれる空間に心地よい緊張感をもたらしま す。古びることのない、ミニマルで清潔な造形に凝縮されたケアホルムの仕事は日本の建築ともよく響き合 い、国内の愛好家の間でも根強く支持され続けています。 本展は、長年にわたり椅子研究と収集を続けてきた織田憲嗣氏(東海大学名誉教授)のコレクションを中心 に、ケアホルムの主要作品を網羅した、日本の美術館では初めての展覧会となります。織田コレクションを有 する北海道東川町の協力のもと、家具約50点と関連資料を紹介するとともに、ケアホルムのデザイン哲学と 洗練された家具の造形美を、気鋭の建築家・田根剛氏(ATTA)の会場構成によりお楽しみいただきます。

開催概要

展覧会会期:2024年6月29日(土)〜 9月16日(月・祝)
※土曜日・日曜日・祝日は日時指定予約(平日は予約不要)
開館時間:午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
※7月5日(金)、8月2日(金)、9月6日(金)、13日(金)、14日(土)は夜間開館 午後8時まで開館(ご入館は午後7時30分まで)
休館日:水曜日(ただし9月11日(水)は開館)8月13日(火)〜16日(金)
入館料:一般:1,200円、65歳以上:1,100円、大学生・高校生:700円、中学生以下:無料 
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
主催:パナソニック汐留美術館、東京新聞
後援:デンマーク王国大使館、港区教育委員会
特別協力:北海道東川町、織田コレクション協力会、旭川家具工業協同組合
助成:公益財団法人ユニオン造形文化財団
学術協力:織田憲嗣(東海大学名誉教授)
会場構成:田根剛(ATTA)
協力:フリッツ・ハンセン、パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社

当館学芸員によるスライドトーク

本展担当学芸員が、展覧会の見どころや作品をご紹介いたします。
日時:8月23日(金)、9月7日(土)、いずれも午後3時~
定員:先着50名(予約不要)
聴講費:無料(ただし本展の観覧券が必要です)
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
*9月7日(土)の展覧会観覧には、事前の日時指定予約が必要です。

展覧会の見どころと特徴

  1. 20世紀デンマークを生きた異才のデザイナー、日本の美術館で初めての本格的な展覧会

ポール・ケアホルムは1950年代から70年代にかけて活動したデンマークの家具デザイナーです。51歳で亡くなるまでの約30年間に生み出した家具デザインは、素材の特性をいかしたミニマリズムを極め、洗練された不朽の名作として、特に建築やデザインの分野で高く評価されてきました。日本国内でも北欧デザインに対する多様な視線が注がれる中、本展は国内美術館でケアホルムを本格的に紹介する初の展覧会として、代表的作品が一堂に会する貴重な機会となります。

  1. 織田コレクションが語るケアホルムの魅力

本展は、北海道東川町が有する「織田コレクション」を中心に展示構成します。「織田コレクション」は、椅子研究家の織田憲嗣氏が収集した、北欧を中心とする20世紀デザインの家具や日用品、関連資料などがベースです。系統立てて形成された、資料性の高い国内有数のデザインコレクションとして知られています。今回の展示では、収集と研究とともに、日常生活で実際に名作家具を使用する織田氏の、使い手ならではの視点で抽出されたケアホルムの魅力を味わっていただきます。

  1. 現代のクリエイティブによるユニークな鑑賞空間

パリを拠点に世界的に活躍する建築家、田根剛氏(ATTA)と協働して会場を構成します。展示では作品一つ一つの構造やディテールに焦点を当てるとともに、収集家である織田氏の視線を通して浮かび上がるケアホルムデザインの美に迫ります。織田氏が語り伝える言葉や、グラフィックデザイナー・イラストレーターとしての一面も持つ氏が描いたケアホルム家具のイラストなどもあわせて紹介し、来場者のケアホルム体験が深められるよう趣向を凝らします。会場では、実際にケアホルムデザインの椅子に座ってご体験いただけるコーナーもご用意します。

ポール・ケアホルム  《エレメントチェア(PK 25)》  1951年 スチール、フラッグハリアード 織田コレクション/北海道東川町蔵  撮影:大塚友記憲
ポール・ケアホルム  《PK 0》  1952年  成型合板(塗装)  織田コレクション/北海道東川町蔵  撮影:大塚友記憲
ポール・ケアホルム 自邸にて  1961年頃  Photo courtesy of FRITZ HANSEN

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