宮部みゆきが唯一「捕物帖」と名付けたシリーズ2年ぶりの新刊『気の毒ばたらき』10月に発売決定

第二巻『子宝船』は8/10文庫化、プレゼントキャンペーンも実施

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2024年10月上旬に宮部みゆき著『気の毒ばたらき──きたきた捕物帖(三)』を刊行いたします。数ある宮部作品の中で唯一「捕物帖」と銘打ったシリーズの第三巻で、前作『子宝船──きたきた捕物帖(二)』以来2年ぶりとなる連作時代小説の最新刊です。『気の毒ばたらき』の刊行に先立ち、8月10日に文庫判『子宝船』を発売いたします。

■シリーズ累計40万部を突破

宮部みゆきさんは単行本『きたきた捕物帖』発刊の折、「捕物帖」への特別な思いを綴りました。

何年か前から、ストレートに「捕物帖」と銘打ったシリーズを持ちたいと思っていました。「捕物帖」に「帖」の字を使おうと決めたのは、大好きで今もよく読み返している『半七捕物帳』と同じ「帳」にするのは畏れ多いと思ったからです。

『きたきた捕物帖』は、江戸深川を舞台に、二人の「きたさん」が事件に翻弄されつつ成長していく時代ミステリーです。ヘタレで岡っ引き見習いの北一と、湯屋の釜焚きで暗い過去をもつ喜多次の「きたきたコンビ」を中心に、謎解きに怪異、江戸庶民の人情も堪能できる物語が人気を呼び、第二巻『子宝船』も合わせたシリーズ累計発行部数は40万部を超えています。第三巻『気の毒ばたらき』も読者の期待に応えるべく、10月上旬の発刊に向けて準備を進めております。

■文庫『子宝船』には女優・宮崎美子さんとの対談を収録

『子宝船』の文庫化にあたり、芸能界屈指の読書好きで、大の宮部ファンとしても知られる女優の宮崎美子さんと、宮部みゆきさんとの対談を収録しました。同世代の2人が「きたきた」談義に花を咲かせ、時代小説が教えてくれることや読書の喜びを語り合います。

■シリーズ新刊発売記念フェアで読者プレゼント

「きたきた捕物帖」シリーズ第二巻『子宝船』の文庫化と、第三巻『気の毒ばたらき』の発売を記念して、プレゼントキャンペーンを実施します。『きたきた捕物帖』(PHP文芸文庫)を含むシリーズ3作品に、同シリーズに連なる世界観が楽しめる『<完本>初ものがたり』『桜ほうさら(上)(下)』を加えた6作品の対象書籍を購入された方のなかから抽選で合計60名様に、「宮部みゆきさん直筆ミニサイン色紙」「特製てぬぐい」を、それぞれ差し上げます。当選者の発表は、2025年1月中旬を予定している賞品の発送をもって代えさせていただきます。詳しくはPHP研究所のホームページにてご案内しております。

【対象書籍】
『きたきた捕物帖』『子宝船』『<完本>初ものがたり』『桜ほうさら(上)(下)』(以上、PHP文芸文庫)、10月上旬発売『気の毒ばたらき』
【応募方法】
上記書籍いずれかの帯袖から応募券1枚を切り取り、2枚一口としてハガキに貼って応募
【宛先】
PHP研究所「きたきた捕物帖」新刊発売記念 読者プレゼント係
【締切】
締切は2024年12月20日(当日消印有効)

◎読者プレゼントキャンペーン詳細はこちら
https://www.php.co.jp/news/2024/06/miyabepresent.php

■『子宝船』について

「ぼんくら」シリーズの政五郎親分やおでこも登場! 全3話を収録。

第一話「子宝船」

赤子を亡くした家の宝船の絵から弁財天が消えていた。大騒動が起きるなか、北一が、絵を描いたという男の家へ行ってみると……。

第二話「おでこの中身」

弁当屋の一家三人が殺された――。悲惨な現場を見ていられず、外に出た北一は、見物人のなかに怪しげな女がいるのに気づく。

第三話「人魚の毒」

北一が、検視の与力・栗山のもとで弁当屋の事件の真相を探っていると、木更津湊でお上の御用を務めているという男が訪ねてくる。

■著者について

著者近影

宮部みゆき(みやべ・みゆき)
1960年、東京生まれ。87年、「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年、『火車』で山本周五郎賞、97年、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年、『理由』で直木賞、2007年、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。著書は、時代物に『桜ほうさら』『〈完本〉初ものがたり』『あかんべえ』『この世の春』『荒神』、「きたきた捕物帖」「三島屋変調百物語」「ぼんくら」のシリーズ、現代物に『模倣犯』『小暮写眞館』『ソロモンの偽証』などがある。

■「きたきた捕物帖」シリーズについて

主人公は、名探偵ではなく、市中で起こる大小のトラブルやもめごとを解決するトラブル・シューター(何でも屋)。読者や書店員からは「こんな捕物帖、読んだことがない」「応援したくなる」などの声が、続々と届いています。これまでの宮部作品とのクロスオーバーも、読みどころのひとつです。
◎シンクロするPHP文芸文庫の宮部作品も紹介する特設ページはこちら
https://www.php.co.jp/kitakitamiyabe/

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