後宮、アンティークで大ブレイク。白川紺子の最新作 呪術幻想ミステリー『京都くれなゐ荘奇譚』を発売

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2021年5月13日に白川紺子著『京都くれなゐ荘奇譚――呪われよと恋は言う』(税込836円/PHP文芸文庫)を発売しました。本書は、累計80万部『後宮の烏』や『下鴨アンティーク』などの人気シリーズを持つ著者が書き下ろす、京都が舞台の呪術幻想ミステリー。蠱師(まじないし)一族の少女・澪にかけられた呪いの謎から、時空を超えて襲来する邪霊との戦いまで、下宿屋くれなゐ荘の周辺で起こる不思議な事件を描く最新作です。

『京都くれなゐ荘奇譚』表紙

「呪術」の世界に真っ向から挑戦

デビュー以来、ロマン溢れる不思議な世界を描いてきた著者は、その作品の中に歴史や神話、陰陽道などを巧みに取り入れています。『京都くれなゐ荘奇譚』では、かねてより興味があったという「呪術」の世界に真っ向から挑戦。古代信仰にからんだ怨念渦巻くストーリーに、学生時代から馴染み深い京都の風物詩を盛り込みました。登場する実在の地名からは、季節や街の雰囲気が感じられ、ご当地小説としても楽しめます。

『京都くれなゐ荘奇譚』について

登場人物

◎麻績 澪(おみ・みお)
高校一年生。長野の蠱師の一族。邪霊を引き寄せる体質で、「ニ十歳まで生きられない」と言われていた。相棒は、不思議な技を使う職神(精霊)の白い狼・雪丸。

◎凪 高良(なぎ・たから) 
京都の高校生で蠱師。職神は虎と烏。

◎麻績 漣(おみ・れん)
澪より二つ年上の従兄。澪をいつも案じている。職神は二匹の狼。

◎忌部朝次郎(いんべ・あさじろう)
京都の一乗寺で下宿屋「くれなゐ荘」を営む。麻績家の親戚。

◎忌部玉青(いんべ・たまお)
朝次郎の妻で、下宿人の世話をしている。

◎麻生田八尋(おうだ・やひろ)
「くれなゐ荘」に下宿する蠱師。

あらすじ

「二十歳までは生きられない」という呪いをかけられてしまった長野の女子高生・澪。彼女の生家・麻績家は代々、蠱師の一族であった。長野から出ることを禁じられていた澪だったが、家族に内緒で京都へ。そこで邪霊に襲われ、窮地に陥ったところを、なぜか澪のことを知っている様子の高校生・高良に助けられる。澪を心配して京都に駆けつけた従兄の漣とともに、蠱師ゆかりの下宿屋「くれなゐ荘」にたどり着いた澪だったが……。高良のことが気になる一方で、自らの呪いを解く鍵が京都にあると考えた澪は、長野から移り住む決意を固める。
残された年月は、あと四年――。

著者

白川紺子(しらかわ・こうこ)
1982年、三重県出身。同志社大学文学部卒業。雑誌「Cobalt」短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞を受賞。著書に、「後宮の烏」「下鴨アンティーク」「契約結婚はじめました。」のシリーズのほか、『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』などがある。

運命にあらがい、もがく少年少女の物語です(白川紺子)

書誌情報

タイトル:京都くれなゐ荘奇譚
サブタイトル:呪われよと恋は言う
著者:白川紺子
税込価格:836円
発売日:2021年5月13日
ISBN:978-4-569-90120-6
判型:文庫判並製
発行:株式会社PHP研究所

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