腟洗浄、腟周りの洗浄について、産婦人科の先生にお話をうかがいました。
株式会社ハナミスイの医療機関向けブランド『M.D.(メディティブ)』を取り扱っていただいている、代官山ウィメンズクリニックの院長、佐藤陽一先生に突撃取材!
医院長の佐藤陽一と申します。当院は 2022年の2月に開業したての病院です。産婦人科と乳腺外科、美容皮膚科を兼ねております。
私は産婦人科の専門医として長年やってきておりまして、特に妊娠、出産、婦人科のがんなどに関して治療を行ってまいりました。
ですのでこちらの病院では大学病院と同じようなレベルでの胎児診断であるとか、出生前診断、妊娠管理というところを行うことが可能となっております。
乳腺外科に関しましても、特にマンモグラフィーであったりとか、そういった検査があるんですけれども、どうしても痛みを伴ったりするので、当院では最新の超音波検査で痛みなく、また、レントゲンによる被曝がなく乳がんなどの疾患を見つけることが可能な装置も置いてあります。
2階の方には美容皮膚科がありまして、どうしても妊娠出産されたあと、小さなお子さんがいらっしゃることで美容に手をかけられない、お子さんがいて一緒に病院に行けないよと困っている方もいらっしゃると思いますんで、当院はキッズルームが兼ね備えてありますので是非その小さなお子さんや主婦の方でも気兼ねなく気軽に通える美容皮膚科というのを目指してやっております。
当院は、代官山駅から徒歩4分くらいの場所にありまして、渋谷駅も近いのでおしゃれなカフェとかもいっぱいありますので、気軽にお出かけがてらいらしていただければいいかなと思います。
質問1:腟周りまできちんと清潔にする必要はありますか?
外陰部のあたりは雑菌が発生しやすい部位ではあるので、そういったところを清潔にする必要はあると思います。ただ、腟の中まであまりごしごしと洗うような必要はないと思います。
質問2:洗浄する頻度はどれぐらいが良いですか?
そうですね、基本的には毎日こまめに洗っていただくという形で良いかなと思っています。
質問3:洗浄する時、デリケートゾーン専用のウォッシュアイテムを使用する必要はありますか?る必要はありますか?
市販のものも含めてなんですけれども、デリケートゾーンの専用のものというのは、かなり良いものも今発売もされていますし、そういったものを使うのは悪いことではないと思います。ただ、一番のケアとしてはやっぱりその流水でよく洗うということがまず簡単にできる方法ではあります。
質問4:洗浄する時、どのような商品を選んだ方がいいですか?
あまり、消毒成分が入っているものとかアルカリ性の強いものはあまりおすすめはしていないですね。極端なものといいますか、通常のデリケートゾーン用のボディソープであるとかそういったものを選ぶのがよいかと思います。
質問5:腟内と腟周りの洗浄には、どのような違いがありますか?
外陰部くらいまではボディソープなどで洗っていただいて清潔に保つということが非常に有効だと思われるんですけれども、たまに、腟の中までボディソープのようなもので洗ってしまうと、いい乳酸菌が減ってしまったりすることがありますので、逆にバランスを崩しやすいんですよね。なので、あまり中の方まではボディソープとかは使わないほうがいいかなと思います。なのでそういった部位に関してはやっぱりそのニオイが気になる時とかは、デリケートゾーン用の腟内の洗浄液などを用いるのが有効かなと思いますね。
質問6:洗浄以外には、他のケアは必要ですか?
いろいろ難しい質問なんですけど、最も大事なのは清潔にすることだと思います。あとは、生理の時にナプキンは頻繁に変えるであるとか、ウォシュレットは頻繁に使うであるとか、そういったことが大事かなと思います。また、生理中にタンポンとかを使う方で結構多いと思うですけれども、生理の血というものは出した方がいいものなので、たまにそれを出さないようにするという応急的な処置ではあることはあるんですけれども、そういった器具というのはあまりおすすめはしていないですね。
質問7:生理期間中には、デリケートゾーン専用のウォッシュアイテムを使っても大丈夫ですか?
そうですね、全く問題はないですし、是非積極的に使っていただいていいと思います。
質問8:外陰部からいやなにおいがでたら、すぐ病院に行く必要はありますか?
これもちょっと難しいんですけれども、性感染症でこういった症状が出ることもありますし、所謂嫌気性菌とかっていう雑菌でこういう症状が出ることもある。それを我慢しすぎて病院に行かないということは必要ないと思うんです。早めに病院に行っていただいて悪いことはないと思うんですけれども、弱い雑菌によるものであれば、流水のケアであったりとか、デリケートゾーンのアイテムを使ってケアをすることで回復することも多いです。
だからその、体調が悪かったり、風邪をひいたりして抗生物質を飲んだりすることによって腟内の環境がバランスが崩れて雑菌が繁殖することもあるので、そういったケースでは、体調が回復されると腟内の環境も自然に戻ってくるというケースもあるので、一概にすぐ病院に行った方がいいかというと、難しいんですけれども、やはりその、ただ病院に行くことにハードルを高く感じる必要はないと思いますね。
質問9:ヨーグルトをたくさん摂ると、腟の炎症を予防することができますか?
これはね、あまり医学的根拠はまだないです。ただ、可能性としてはあるとは思います。今後ね、データが蓄積されてくれば基本的にはその、口から食べて腸に吸収される乳酸菌と腟の中の乳酸菌というのは別の種類と言われているので、あまりそういったところで明確な関係があるとはまだ示されていないですね。
■代官山ウィメンズクリニックについて
所在地:東京都渋谷区猿楽町14-23
診療科目:産婦人科・乳腺外科・皮膚科
診療時間:10:00〜13:00、15:00~18:00(乳腺外科は不定期土曜日予定)/休診日:木曜日
※日曜日 産婦人科・乳腺外科:10:00〜15:00、皮膚科:10:00〜17:00
代官山ウィメンズクリニックHP:https://dw-clinic.jp/
※診療内容に関するご相談やお問い合わせは、直接クリニックまでお願いします。