日常的なアーモンドの摂取が 顔のシワに与える影響を検証
高解像度画像を使った調査が アーモンドを間食として毎日摂取した閉経後の女性の シワの幅と重症度の減少を示唆 -アーモンドで、体の内側からキレイに-
※このプレスリリースは2019年10月8日に米国カリフォルニア州で発表された資料の抄訳版です。
世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家・加工業者で組織されるカリフォルニア・アーモンド協会(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)の出資のもと実施された新たな調査によると、アンチエイジング対策として、アーモンドを摂取することが、日々のスキンケアによい効果をもたらすことが示唆されました。
カリフォルニア大学デービス校の皮膚科医たちが実施した新たなパイロットスタディでは、ナッツ類を含まない間食の代わりに、毎日アーモンドを摂取することで、閉経後の女性のシワ幅や重症度が改善することが分かりました。これは、アーモンドが肌の健康に及ぼす効果を検証する初の調査となり、現在、さらに規模を拡大した長期的な追跡調査が行われています。
今回の16週間にわたるランダム化比較試験(RCT)では、フィッツパトリックのスキンタイプの1または2(日光暴露で赤くなりやすい肌)を持つ、閉経後の健康な女性28人を無作為に2つのグループに振り分けました。介入群の女性は、アーモンドを間食として、一日の合計カロリー摂取量の20%、一日平均340カロリーを摂取しました(約60g)。対照群では、ナッツ類を含まない間食として、シリアルバーやグラノーラバー、プレッツェルを、一日の合計カロリー摂取量の20%摂取しました。この調査の参加者は、これらの間食以外は通常の食事を取り、ナッツ類やナッツを含む製品は摂取しませんでした。
肌評価は、調査開始時、4週間経過時、8週間経過時、12週間経過時、16週間経過時に実施しました。それぞれの時期に高解像度の顔撮像技術を使って顔のシワの評価を行い、顔の3Dモデリングと測定値で検証を行いました。統合皮膚科医であり、今回の研究主任を務めたラジャ・シヴァマニ博士(MD MS AP)は、「複数の高解像度カメラを使用することで、どのようなシワも3Dで復元することができ、シワの幅や重症度の主な特徴を分析することができます。重症度スコアは、シワの深さと長さに基づき算出しました」と述べています。また、皮脂産生および経皮水分蒸散量(TEWL)を測定し、肌のバリア機能も評価しました。肌のバリア機能とは、肌バリアの強度と、水分の蒸散(TEWL)や環境に存在する有害な刺激物から、どの程度肌を保護することができるかを測定するものです。
16週間の調査終了時までに画像分析を実施し、その結果、アーモンドを間食として摂取した参加者は、対照群と比較して統計的に大幅な改善が見られました(P