ポリプロピレン市場:2020年にはアジア太平洋地域が世界需要の62.2%を占める見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社GBI Researchが発行した報告書「Polypropylene Global Market to 2020 - Developing Regions of Asia-Pacific and Middle East and Africa to Drive Polypropylene Market Growth (世界のポリプロピレン市場:アジア太平洋・中東・アフリカの発展途上地域が市場成長を促進)」の販売を開始しました。
2000年におけるポリプロピレンの世界的需要量は2510万7534トンであり、これは2011年には4230万2126トンにまで増加しました。過去10年間にポリプロピレンの世界的需要が増加したのはこれを使用する産業における消費量が全世界で高まったためです。2011年には梱包産業が最大の用途分野であり、世界のポリプロピレン需要の約30%を占めています。この期間には機器・設備製造産業がポリプロピレン需要に関しては2番目に高い成長率を示しました。地理的に見ると、アジア太平洋地域が世界市場における需要の伸びではトップに立っていますが、地域市場で最高の成長率を示したのは中東・アフリカ地域で、この地域では2000年から2011年の間にポリプロピレン需要が指数級数的に増加しています。北米地域は、ポリプロピレン需要が実質的な減少を見せたただ一つの地域となっています。
同調査レポートの市場予測期間内には、北米地域におけるポリプロピレン需要は回復を見せると予測されています。その一方ユーロ圏の経済危機は欧州諸国の将来の市場成長を妨げるものとなるだろうと見られます。アジア太平洋地域と中東・アフリカ地域におけるポリプロピレン需要の増加傾向は今後も継続すると予測され、2020年にはアジア太平洋地域が世界の需要量の62.2%を占めることになる見込みです。このときの世界の総需要量は総計62,412,550トンに達すると見られています。
2000年代の初期においては、世界的なレベルで見ると、ポリプロピレンの生産および消費は先進国が支配的地位に立っていました。アジア太平洋地域の新興市場では、人口の増大、生活様式の改善、急速な工業化、ならびに経済的な安定性が伴って、ポリプロピレン需要が相当な拡大を見せました。ポリプロピレンの生産量および消費量については中国が世界のトップとして浮上し、また一方で韓国や日本といった、比較的進んだ諸国の市場はもうすでに大きなシェアを占めるものとなっています。同様な成長パターンがインドのポリプロピレン市場にも現れています。
中国とインドでは、同調査レポートの市場予測期間である2011年から2020年までの間に1200万トン以上の需要が生まれると予測されています。これは同期間におけるポリプロピレン動向予測において、地域的需要の点では84%を超える拡大となり、また世界的需要から見ても63%以上の増加に当たる見込みとなります。
市場調査レポート: 世界のポリプロピレン市場:アジア太平洋・中東・アフリカの発展途上地域が市場成長を促進
Polypropylene Global Market to 2020 - Developing Regions of Asia-Pacific and Middle East and Africa to Drive Polypropylene Market Growth
http://www.gii.co.jp/report/gbi274491-polypropylene-global-market-developing-regions.html
出版日: 2013年06月21日
発行: GBI Research
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/MR13_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F