未実証で環境にも優しくはない: 米国で天然ガスは真に石炭に代わるものとなり得るのか?
株式会社グローバル インフォメーションは、GlobalDataが発行した報告書「Changing Thermal Power Mix - Is Gas a Viable Substitute for Coal? (火力発電ミックスの変化-ガスは石炭の有望な代替エネルギーとなるか?)」の販売を開始しました。
より効率の高い発電所や炭素排出の低減が望まれており、また国内で最近埋蔵資源の発見が相次いでいることから米国では天然ガス生産が急成長を遂げています。しかし石炭の後継として、天然ガスは長期にわたって信頼できるに足るものなのでしょうか?
減産が進む石炭生産部門をしのいで、将来はシェールガスが急増するものと期待されていますが、いくつか理由があって、ガス会社は慎重に事を進めるべきです。
まず第一に、国内エネルギー産業を強力に後押しするものとして歓迎されてはいますが、大規模な天然ガス生産は米国でのごく最近の試みであり、国内のシェールガス資源プレイは比較的新発見に属し、未だに実証されたものとはなっていません。
例えば、昨年米国エネルギー情報局(EIA)は年次エネルギー需給見通し(AEO)の中で、Marcellus シェールガスプレイには400 tcf (兆立方フィート)の可採可能な埋蔵量があると見積もりました。一方、同じ年に米国地質調査所(USGS)ははるかに控えめに84.2 tcf の埋蔵量を推定しました。今年初めに発表されたEIAの最新推計ではそれら予測値の中間である140.6 tcf を見込んでいます。
また次に、天然ガスは他の化石燃料と比べて炭素排出が少ないということで好まれているのですが、ガスを燃料とした発電所はそれでもかなりの量の大気汚染の発生源となっています。GlobalData社では、二酸化炭素排出削減目標を満たすため、米国政府が再生可能エネルギー発電の商業化への注力を強め、拡大を続けるシェールガス産業部門の一部でも、それによって削減されることを狙うものと予測しています。
2011年には、米国の発電用燃料内訳でガスのシェアは41%を若干超えていました。天然ガスによるエネルギー生産は今後も増産が続きますが、2020年までには国内発電用燃料内訳で、ガスのシェアは1.6%ほど低下するものと予測されます。これは政府主導の再生可能エネルギー構想によるところが大です。
市場調査レポート: 火力発電ミックスの変化-ガスは石炭の有望な代替エネルギーとなるか?
Changing Thermal Power Mix - Is Gas a Viable Substitute for Coal?
http://www.gii.co.jp/report/gd256599-changing-thermal-power-mix-gas-viable-substitute.html
出版日: 2012年11月30日
発行: GlobalData
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