ユビキチン・プロテアソーム研究開発の世界市場、2018年までに55億米ドルを超える見込み

株式会社グローバルインフォメーション
2013-07-26 17:30

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Ubiquitin Proteasome: Global Markets for Research Tools, Diagnostics and Drug Discovery (ユビキチンプロテアソーム:研究ツール・診断・創薬の世界市場)」の販売を開始しました。

2013年、ユビキチン・プロテアソームの研究開発市場は、約29億米ドルの規模でした。BCC Researchは、2018年までにこの市場は55億米ドルを超えると予想しており、2013年から2018年の5年間の複合平均成長率(CAGR)は14.2%を見込んでいます。

ユビキチン・プロテアソーム・システム(UPS)は、基本的な、および適用可能な科学において、もっとも研究され、そしてもっとも難しい分野のひとつです。この細胞の現象を発見した科学者は、2004年にノーベル賞に選ばれています。それ以来、ユビキチン・リガーゼおよびプロテアソーム機能は、製薬、薬品開発企業の主要なターゲットのひとつとなりました。しかし、ユビキチン化のプロセスやプロテアソームの機能についての基礎知識は累積されているものの、薬品スクリーニングの進展や治療法の開発は遅れています。

2012年まで、市場にはプロテアソーム抑制剤の「Velcade(ボルテゾミブ)」しか承認されておらず、Millennium Pharmaceuticals(武田薬品子会社)が大ヒットさせたことで、業界はより精密な研究開発へと移行しました。「Velcade」は、免疫系にダメージを与える骨髄ガンの一種である、多発性骨髄腫の患者に対する治療法です。BCC Researchによると、2012年の「Velcade」の世界的な市場価値は20億米ドル以上でした。2013年までに26億米ドルに、そしてCAGR11.4%で成長して2018年には45億米ドルに達すると予想されています。

今日、市場には第二世代のプロテアソーム抑制剤として、Onyx Pharmaceuticals社が販売する免疫調節療法、「Kyprolis」が登場しています。FDA(食品医薬品局)は2012年に、多発性骨髄腫に苦しんでおり、「Velcade」を含む最低2種の治療を受けた患者の治療のために「Kyprolis」を認可しました。多くのアナリストが、さらなる用途と規制認可次第で、この薬品の売り上げは今後5年間で劇的に増加すると予想しています。BCC Researchによると、「Kyprolis」の2012年の世界的な振り上げは62億米ドルでした。2013年までに2億6000万米ドルに、そしてCAGR30.9%で成長して2018年には10億米ドルに達すると予想されています。

市場調査レポート: ユビキチンプロテアソーム:研究ツール・診断・創薬の世界市場
Ubiquitin Proteasome: Global Markets for Research Tools, Diagnostics and Drug Discovery
http://www.gii.co.jp/report/bc274470-ubiquitin-proteasome-global-markets-research-tools.html
出版日: 2013年06月24日
発行: BCC Research

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ユビキチンプロテアソーム:研究ツール・診断・創薬の世界市場

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