中小規模システム向けミッションクリティカルシステムの短期導入パッケージを発表
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下:日本HP、本社:東京都品川区、代表取締役社長:樋口 泰行)と日本オラクル株式会社(以下:日本オラクル、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 新宅 正明)は、HPの業界標準x86サーバ「HP ProLiantサーバ」とオラクルの最新データベース「Oracle Database 10g」と同製品のクラスタ化技術「Oracle Real Application Clusters 10g」にシステム構築、保守サービスを組み合わせて、ミッションクリティカルなシステムを短期間かつ低価格で導入できるパッケージ・サービス「HP SE-RAC」の提供を本日より開始し、両社共同で販売活動を行います。「HP SE-RAC」は、Windows版とLinux版の2種類を用意し、150ユーザーの標準構成で1,950万円(税込み)にて販売します。
ITシステムの重要度が増し、処理データが増加するにつれ、中小規模システムでも可用性の高いシステムの需要が拡大しています。その一方でミッションクリティカルシステムの導入には、実績に裏付けされた専門的ノウハウ、導入後の一貫した保守サービスが求められるため、従来は大規模システムでの導入が目立っていました。「HP SE-RAC」は、大規模なミッションクリティカルなシステムで実績がある「Oracle Real Application Clusters 10g」の機能を、ハードウェア、ソフトウェア、導入・保守サービスをセットにして導入を容易にすることで、標準構成で1,950万円にて提供します。これにより、中小規模システムでの導入を促進します。
「HP SE-RAC」では、ミッションクリティカルシステムに必須な拡張性、高可用性を実現する「Oracle Real Application Clusters 10g」の導入作業から保守サポートまでを一貫して日本HPが支援します。日本HPのミッションクリティカルシステムでの豊富な経験を活かし、短期間でシステムを構築し、導入翌日から安定したシステムの運用環境を提供します。また、製品構成の面では、日本HPと日本オラクルは、共同検証センター(HOSC: HP Oracle Solution Center)を活用し、「Oracle Real Application Clusters 10g」の稼動サーバとして多くの実績を持つHP ProLiantサーバの処理性能最大化を図るなど、本パッケージの綿密な動作検証作業を実施しています。
<「HP SE-RAC」の概要>
■高可用性システムに最適なクラスタシステムHP ProLiant DL380 パッケージクラスタ MSA1000
2台のサーバHP ProLiant DL380、ストレージMSA1000(ファイバチャネル)、必要なケーブル類を1つのパッケージに収容。要求に応じて、CPU数・メモリ容量・HDD容量などのカスタマイズ可能。
ハードウェア保守サービス(3年間)
■オラクルコンサルティングサービス「InfraRED for Oracle」
SE-RAC構成などのクラスタ環境を含むマルチバージョンのOracleデータベースを、HPが提供できるプラットフォーム上へ最適に導入するために必要な、データベースの設計、構築、運用に必要なサポート、移行などを行うオラクルコンサルティングサービス。
HP SE-RAC拡張オプションとして、オラクル製品に対するコンサルティングサービスメニューも用意しています。
■150ユーザでの使用を想定したOracle Database10g Standard Edition 150 Named User Plusライセンス及び保守サービス(1年間)
■WindowsまたはLinuxライセンスおよび保守サービス(3年間)
■価格:Windows版Linux版共に 標準小売価格 税込19,500,000円)
文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
【この件に関する報道機関からのお問い合わせ先】
■日本ヒューレット・パッカード株式会社
広報部 中島 智
TEL 03-5463-8570
E-mail Japan.PR@hp.com
■日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズ 広報担当 石川 純子
TEL 03-5213-6395
E-mail junko.ishikawa@oracle.com
●「Oracle Database 10g」について
「Oracle Database 10g 」は小規模サーバーから最大規模のSMPサーバー、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計 されています。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML文書、空間・ 位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ 管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
●「Oracle Real Application Clusters 10g」について
世界で圧倒的なシェアを誇るオラクルのデータベース管理ソフトの「Oracle8i」から採用された「キャッシュフュージョン」アーキテク チャに基づく新しいデータベース・クラスタリング機能です。従来のデータベース・クラスタリング機能では、ノード数の増加に従ってノードあたりの性能に劣 化が生じていましたが、この新機能によりノード数の増加に対して正比例した性能を確保することができます。「Oracle Real Application Clusters 10g」によるノードの追加は単にシステム全体の性能向上をもたらすだけではなく、単一もしくは複数のノードの障害が発生しても、残りのノード で運用が継続できることで信頼性の向上をもたらします。