O3bおよびHTS: 衛星による無線バックホール(WBS)新時代の夜明け
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Northern Sky Research, LLCが発行した報告書「Wireless Backhaul via Satellite, 7th Edition (衛星回線を利用した無線バックホール)」の販売を開始しました。
NSRのレポートによれば、今通信業界は新たな進化の幕開けの時代にいます。目前に迫ったO3b衛星の打ち上げならびにグローバルHTS計画の実施が、通信業界に劇的でかつ長期にわたる変化をもたらし、この産業界の収益が、現時点での8億3000万米ドル強から今後は3倍以上の拡大を示し、2022年までに29億米ドルにも到達しようという高い将来性を生み出します。
長く待ち望まれていたO3b衛星の打ち上げはこの産業界に直ちに大きな影響を及ぼすでしょう。僻地や未だ十分なサービスが受けられない地域では、長年にわたり2Gあるいは2.5Gといった限られたサービスを使って、基本的な音声通信やSMS、またインターネットアクセスのサービスを受ける他はありませんでした。また、当然のことながら、モバイルの普及率が低いため、技術的な発達も遅れています。同レポートの著者であり、またNSRの上級アナリストであるJose Del Rosario氏は、「O3b衛星があれば、農村地帯のような市場でも直ちに3Gが使えるようになり、またゆくゆくは4Gサービスが受けられるようになって、広がりつつあるデジタルデバイドに歯止めをかけることができます。」と述べています。
新しいHTS計画はその形が見えてきたところで、具体的にはIntelsatのEPICとInmarsatのGlobalXpressとがあります。どちらも全球カバーならびに特定地域向けの双方のフットプリントを持ち、タワーを持った地上の固定通信回線のサポートと、陸上、航空ならびに海上の移動通信プラットフォームのサポートを行います。Del Rosario氏は次のように指摘しています。「技術革新、リスクをいとわない姿勢、また市場競争が、業界の財務的見通しを変革するだけでなく、数百万に及ぶ人々とコミュニティの生活の質を改善することになるのです。」
同レポートは、現在のソリューションから次世代計画の実施へと移行する市場の進化という観点からこの産業界の未来の姿を概観し、また市場の変化に伴って現れるビジネス機会について分析しています。NSRWBS調査レポート第7版は、準備不足の企業などは置いてきぼりにされかねないこの複雑な市場の転機に臨んで、専門家としての見解を提供しています。
同レポートでは、NSRの年刊調査報告として、衛星による無線バックホール市場に関する業界トップの市場動向調査と市場分析とを継続して行っています。これまでの調査レポートよりも一層価値の高い、独自の分析を加えており、当調査レポートは取り組み対象とし得る各市場、世界の10地域の現在のWBS市場における需要動向、また、2012年から2022年に至る通信機器、衛星トランスポンダーおよび帯域幅需要についての市場予測など、完全な、また全てを包括した分析を提供しており、さらに新HTSの通信容量、陸上固定回線のタワーとしての衛星応用やモバイル通信プラットフォームとしてのO3bや広帯域Kaバンド衛星について精査しています。
市場調査レポート: 衛星回線を利用した無線バックホール
Wireless Backhaul via Satellite, 7th Edition
http://www.gii.co.jp/report/ns208624-wireless-backhaul-via-satellite-5th-edition.html
出版日: 2013年06月26日
発行: Northern Sky Research, LLC
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