コミュニティおよび住宅向けエネルギー貯蔵システムへの累積投資額は、2022年に42億米ドルへ

株式会社グローバルインフォメーション
2012-03-14 10:30

株式会社グローバル インフォメーションは、パイクリサーチが発行した報告書「Community and Residential Energy Storage - Distributed Energy Storage Systems for Voltage Support, Frequency Regulation,Islanding, and Peak Shaving: Market Analysis and Forecasts(コミュニティおよび住宅向けのエネルギー貯蔵システム-電圧維持、周波数調整、アイランディング、ピークシェービングのための分散エネルギー貯蔵システム)」の販売を開始しました

送電網の末端部分に設置されるコミュニティおよび住宅向けのエネルギー貯蔵(CRES)システムは、配電変圧施設や大口顧客の施設内にある電力事業者規模のシステムやバルクエネルギー貯蔵システムよりもかなり小型のものであり、エネルギー貯蔵システムの用途としては最も新しいものといえます。

CRESシステムには、電力需要の負荷平準化、電圧の維持、周波数の調整、アイランディング(単独運転)機能の実現といった役割が期待されており、現在電力会社やベンダー、行政機関がその価値を見極めるための実証プロジェクトを行なっています。

CRES市場は黎明期にありますが、今後分散太陽光発電やプラグイン電気自動車が普及し、季節や時間に応じて電気料金が変動するダイナミックプライシングなどが導入された場合、急成長を遂げる可能性があります。

世界におけるコミュニティおよび住宅向けエネルギー貯蔵システムの設備発電容量は、2020年に3,000メガワットに達し、年間の市場価値は、8億7,200万米ドルに上ると、パイクリサーチは当報告書で予想しています。

さらに、CRESシステムへの累積投資額は、2022年に42億米ドルに達する見通しです。

「コミュニティおよび住居におけるエネルギーの貯蔵は、エネルギー貯蔵システムのなかで、最も新しく、最も良く理解されていないアプリケーション部門の一つです。」と、リサーチアナリストであるAnissa Dehamnaは指摘しています。

「いまだに、この市場は技術的な実証フェーズにあります。そして、ベンダーは、コミュニティおよび住宅アプリケーション向けの製品を開発している段階です。CRES向け専用技術の商品化は、ここ2年の間には実現しないだろうと予想されています。」

今後10年間におけるCRES部門の主要技術は、リチウムイオン電池となる見通しです。リチウムイオンは、すでに電力会社の主要な実証プロジェクトとなっており、エネルギー貯蔵分野において活発に活動している多くのベンダーが、その開発に大きく関与しています。

市場調査レポート: コミュニティおよび住宅向けのエネルギー貯蔵システム-電圧維持、周波数調整、アイランディング、ピークシェービングのための分散エネルギー貯蔵システム:市場分析と予測
Community and Residential Energy Storage - Distributed Energy Storage Systems for Voltage Support, Frequency Regulation,Islanding, and Peak Shaving: Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike232477-community-residential-energy-storage-distributed.html
出版日 2012年02月
発行: Pike Research

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