世界的な緊張がミサイルシステムおよびミサイル防衛システム市場を促進
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Strategic Defence Intelligenceが発行した報告書「The Global Missiles and Missile Defense Systems Market 2013-2023 (世界のミサイル・ミサイル防衛システム市場の将来予測)」の販売を開始しました。
世界経済危機の余波が尾を引いており、防衛予算が世界的に大幅な削減を受けているにも関わらず、この新しい調査レポートによればミサイルシステムおよびミサイル防衛システム市場は2013年から2023年の間に4.6%の年平均成長率(CAGR)にて拡大を続け、最終的には296億米ドル規模に達すると予測されています。この成長は国内外の安全保障上の脅威、領土紛争、また世界各国の国軍で着手されている近代化計画によって促進されているものと見られます。
2013年に北朝鮮が実施した最新の核ミサイル実験は、米国や韓国、また日本、オーストラリアなど様々な諸国に深刻な懸念を引き起こしました。米朝関係はかなり長期間にわたって緊張を続けており、北朝鮮のミサイルが日本や韓国、その他の周辺諸国を攻撃できる能力を持った今、こういった地域のミサイル部門への支出額は今後10年間にわたって大幅に拡大するものと予測されます。中国が北朝鮮に対する支持を強めていることも、多くの国が懸念の元と見ています。
世界平和に相当な脅威をもたらすと見られているもう一つの国はイランで、同国の原子力発電計画の基にウラン濃縮を継続しており、これが核兵器につながるのではとの懸念を深めている国々があります。同国は各種の短距離および中距離ミサイル、ならびに中距離弾道ミサイルを保有しており、また現在、到達距離が英国にも達すると見られる大陸間弾道ミサイルシステム、Shabab-6の開発途上にあります。ロシアが米国の世界的軍事優位性を弱めようとしてイランを支援していることも、さらに緊張を高める元となっています。
自国での開発計画に加えて、イランでは弾道ミサイル技術を北朝鮮やスーダン、コンゴなどの諸国へ大量流出させています。これら諸国はすべて、米国がならず者国家と見なしている国々であり、このため世界的安全保障上の脅威になり得ると考えられています。
こういった要因から、米国や、欧州、アジア太平洋地域の諸国では攻撃から自国の安全を守る対策を取ろうとしている状況となっています。
市場調査レポート: 世界のミサイル・ミサイル防衛システム市場の将来予測
The Global Missiles and Missile Defense Systems Market 2013-2023
http://www.gii.co.jp/report/sdi274668-global-missiles-missile-defense-systems-market.html
出版日: 2013年06月27日
発行: Strategic Defence Intelligence
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