カーエレクトロニクスの世界市場規模が2020年までに2770億米ドルに到達の見込み

株式会社グローバルインフォメーション
2013-05-29 17:30

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Industry Expertsが発行した報告書「Global Automotive Electronics with Special Focus on OEMs Market (世界のカーエレクトロニクス市場(OEM市場分析))」の販売を開始しました。

現代の自動車には、多くの電子技術が活用されるようになっています。強化したエンジン制御機能を提供する必要性に始まり、新しい自動車はますます電子技術に依存する傾向にあり、最高レベルの安全性を保ちながら、しかもより高速で走行ができるようになっています。現在の自動車は、電子機器と言えるまでに進化を遂げており、多数の操作が電子制御ユニット(ECU)によって制御されています。例えば、高級車種の中には、150にも及ぶ電子制御ユニットを持つものもあり、実質上、車両関連のあらゆる制御を行っています。この中には、自動車の走行効率を管理するエンジン制御ユニットや、事故防止のためのハンドル操作とサラウンドビュー・システム、近くにある人気スポットに関する情報を提供するテレマティクス・システム、適切なステアリング制御を維持するための電子的安定/トラクション制御、また衝突時にエアバッグを作動させるためのセンサーなどがあります。

自動車内へのエレクトロニクスの浸透度を高めている主要な動向として、燃費改善や厳しい排ガス基準、さらに最新の安全システム要件に関する法的義務づけ、安全および安心機能、また快適性および利便性機能に対する消費者の要求、そしてハイブリッド車や電気自動車の発展などがあります。環境問題と政府による極めて厳格な法規制により、自動車メーカーは燃費効率にますます重きを置くようになっています。

同調査レポートは、カーエレクトロニクスの世界市場と、北米、欧州、日本、アジアおよびその他の地域市場について評価、分析ならびに将来予測を行っています。また、地域市場についてはさらに細かく、12カ国を個別に分析しています。その12カ国は、北米では米国、カナダ、およびメキシコ、欧州ではドイツ、フランス、スペイン、英国、およびイタリア、そして日本と、またアジア諸国では中国、インドおよび韓国といった国々です。

カーエレクトロニクスの世界市場規模は、2013年に1913億米ドルに達すると見積もられており、また、2014年には2046億米ドルになるものと予測されています。そして、2020年までには3144億米ドルに達する見込みです。これは、2012年から2020年まで、7.3%の年平均成長率(CAGR)を維持することに相当します。OEMカーエレクトロニクス市場は、2013年には86.3%のシェアを占めるものと見積もられており、これはカーエレクトロニクスの全体市場の中の1652億米ドルに当たります。この市場は、2014年には1772億米ドルに達すると予測され、2012年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は7.6%を示し、2020年までには2771億米ドルに到達する見込みです。

市場調査レポート: 世界のカーエレクトロニクス市場(OEM市場分析)
Global Automotive Electronics with Special Focus on OEMs Market
http://www.gii.co.jp/report/inde115983-auto-electr-oem.html
出版日: 2013年05月13日
発行: Industry Experts

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