Coltによる直近の調査で、グローバル企業5社の内1社が年間75万ドル (約1億円*)以上をAIに投資していることが判明
――AI投資に於いては調査対象の13カ国の内日本が1位(90%), アメリカが2位(84%)――
*1 US $=143円(2025年5月23日現在)
グローバル・デジタル・インフラストラクチャ企業であるColtテクノロジーサービス株式会社(代表取締役: 大江克哉、所在地:東京都港区六本木、以下Colt))は本日、米国、欧州、アジアの13カ国で1,236人のITリーダーを対象に実施した最新の「IT優先事項調査」の結果を発表しました。
調査結果によると、現在AIに投資している企業のうち、5社に1社が年間US$750,000以上(約1億円以上)をAIに支出しており、調査回答者のほぼ半数が年間US$250,000(同約3575億円)を毎年投資しています。シンガポール(27%)、イギリス(18%)、アメリカ(14%)の企業は年間US$100万ドル以上(1億4300万円以上)を投資しており、香港の企業では4社の内1社(27%)が$750,000(約1億円)から$999,999(1億4300万円以下)を投資しています。
日本(90%)、米国(84%)、ドイツ(69%)、およびイギリス(68%)の企業は、調査対象の市場の中で、AIへの投資を現在行っていると回答した割合が最も高くなっています。
現在AI投資を行っている全ての国において、AI投資の優先順位をどのように設定しているか尋ねたところ:
・ 34%がAIを活用した業務革新と製品開発を最優先事項としている
・ 33%がコンテンツ開発の為に生成AIへの投資を行っている
・ 32%がサイバーセキュリティと脅威検知の為にAIに投資している
・ 31%が顧客体験の向上を目的としたAIへの投資を行っている
・ 31%がプロセス最適化と効率改善を推進する為にAIへの投資を行っている
日本において、AI投資に関する優先順位は、1位がAIを活用した業務革新と製品開発(38%)、2位がコンテンツ作成の為の生成AI(36%)(例:マーケティング資料、コードなど)、3位が顧客体験の向上(例:チャットボット、個別化された提案)となっています。ただし、これらの数値には現在の投資と将来の計画投資の両方が含まれています。
AI投資に関する今後の見通しについて、調査では、現在AIへの投資を行っていないが、近い将来に投資を計画している将来の投資家(組織)が、AI投資の重点を自動化(37%)へとシフトさせていることが明らかになりました。一方、現在の投資家の優先事項であるサイバーセキュリティ(35%)と顧客体験の向上(33%)については、引き続き一貫した姿勢を維持しています。
Coltの最高執行責任者(COO)であるバディ・ベイヤー(Mr. Buddy Bayer)は次のように述べています。
「この調査は、企業がAIに投資し、日常の業務にどのように活用しているかを裏側から見る絶好の機会です。これらは、企業が直面するITの優先事項のバランスをいかに取っているかを示しています。市場の違いにもかかわらず、私たちはつながったグローバル経済の一部であり、安全でソフトウェア駆動型のデジタル・インフラストラクチャは、その成長を維持する為に不可欠です。」
その他の主な調査結果は以下の通りです。
国別特徴:
1) イギリスとアメリカは、ネットワークの柔軟性に最も重点を置く可能性が高く、それぞれ32%と30%が最優先事項として挙げています。これらの地域はまた、「ネットワークを活用して新たな収益源を探索する」ことを優先事項として挙げる割合も最も高くなっています。(34% イギリス、30% アメリカ)。
2) 日本(35%)とドイツ(30%)は、ITインフラの環境への影響を軽減することを最優先事項とする可能性が最も高く、日本では28%、オランダでは26%が、ITインフラの環境への影響の理解に焦点を当てています。
3) 日本におけるITの優先課題トップ3は、1) ITインフラの環境への影響の軽減(35%)、2) セキュリティとレジリエンス(復旧能力)の強化(30%)、及び3) ITインフラの環境への影響の理解(28%)です。
4) 日本の企業の4社に1社(25%)、フランスの20%、香港の19%が、今後12ヶ月間でITの優先事項を自社の合併・買収(M&A)の支援に重点を置いています。
5) エッジ・コンピューティングは、香港(29%)と日本(22%)において最優先事項です。
6) 日本(24%)と香港(27%)は、当社のIT優先事項調査において、「他の地域をITネットワークに統合する」を主要な優先事項として挙げる可能性が最も高い2つの国です。これは地域のグローバル化を反映しており、ITリーダーがグローバル市場における接続性を維持したいと考えていることを強調しています。
バディ・ベイヤーは以下のように述べています。「Coltでは、この調査から得た洞察を活かし、顧客との距離を縮め、彼らの課題を理解し予測することで、最適なソリューションを構築し、現在も未来も変わらず、当社が誇る卓越した顧客体験を提供し続けることを目指しています。」
調査概要
インチュイト・リサーチ(Intuit Research)がColtの為に実施した調査では、年間売上高がUSD 100M(約143億円)を超える企業に於いて、IT意思決定者及びデジタル・インフラストラクチャ・サービスを担当する責任者1,236名を対象に、13地域(米国、英国、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スペイン、イタリア、スウェーデン、デンマーク、シンガポール、日本、香港)を対象に調査を実施しました。
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Coltについて;
Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。
優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。
1992年にロンドンで創業、’City of London (Telecommunications)‘の伝統と共に成長し、今では世界40カ国、80オフィスに従業員6,000人を抱える企業となっています。
Coltの顧客は、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカ、北米最大のビジネス拠点にまたがる230都市32,000の商用ビル、50以上のメトロポリタン・エリア・ネットワーク、275以上のPoPを接続する広範なデジタル・インフラストラクチャから恩恵を得ています。
株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。
Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供に注力し、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人類、及び地球への責任を以て支援します。
詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。