近大附属広島高校福山校がばら剪定枝でバイオリサイクル燃料を製造 「ばらのバイオコークス」を燃料に、ミニSLの走行実験を実施

近畿大学附属広島高等学校福山校(広島県福山市)は、廃棄予定のばらの剪定枝から製造したバイオリサイクル燃料「ばらのバイオコークス」の活用を目指し、「ばらのバイオコークス」を燃料として使用する実証実験を実施します。令和7年(2025年)6月27日(金)にはドリームランドせら(広島県世羅郡)でミニSL機関車の走行実験を、7月30日(水)には株式会社三暁(広島県福山市)でフライパンの鍛造実験を実施します。
【本件のポイント】
●ばらの剪定枝から製造したバイオリサイクル燃料「ばらのバイオコークス」の工業分野での活用法を検証
●「ばらのバイオコークス」を活用し、ミニSL機関車の走行実験と、鍛造実験によるフライパン製造に挑戦
●生徒は地域資源の活用を学び、持続可能な社会への貢献意識を高める
【本件の内容】
近畿大学附属広島高等学校福山校では、福山市の地域発展と持続可能な未来を目指し、福山市で年間100万本廃棄されるばら剪定枝の有効活用について探究してきました。令和7年(2025年)5月に開催された「第58回福山ばら祭2025」では、ばら剪定枝を原料として製造したバイオリサイクル燃料「ばらのバイオコークス」の燃焼実験を行い、焼き芋を焼いて約3,200名の方に試食していただき、バイオコークス認知拡大に取り組みました。
今回の実証実験では、「ばらのバイオコークス」のさらなる活用を目指し、工業分野など高温を要する用途での実用化に向けた実証実験を行います。「ドリームランドせら」では、ばらのバイオコークスを燃料として、施設が保有するミニSL機関車を実際に走行させられるか検証します。また、株式会社三暁にご協力いただき、フライパン製造の過程において、ばらのバイオコークスで鉄を溶かすことができるかを検証します。
今回の取り組みにより、生徒は、地域の廃棄資源の幅広い活用方法を学び、持続可能な社会貢献することへの意識を高めるとともに、ばらのバイオコークスを通じて福山市の魅力発信にも取り組みます。
【ミニSL機関車の走行実験】
日時 :令和7年(2025年)6月27日(金)13:30~16:00
場所 :ドリームランドせら
(広島県世羅郡世羅町大字黒渕518-1 せらワイナリー敷地内、
JR山陽本線「尾道駅」「三原駅」から中国バスで約60分
「甲山営業所」下車、タクシーで約15分)
参加予定:近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校 教員 岡﨑暢寿、生徒20名
「ドリームランドせら」代表 松本秀治 氏
【鍛造実験】
日時 :令和7年(2025年)7月30日(水)14:00~16:00
場所 :株式会社三暁 第三工場内の鍛造工場
(広島県福山市鞆町後地26-30 鞆鉄鋼グラウンド前、
JR山陽本線「福山駅」からトモテツバス 鞆線で約30分
「スカイライン入口」下車すぐ)
参加予定:近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校 教員 岡﨑暢寿、生徒8名
株式会社三暁 代表取締役 早間寛将 氏
【バイオコークス】
稲わら、もみがら、間伐林、お茶かす、コーヒー豆かすなど、従来は廃棄物として処理される食物加工残渣、衣料廃棄物、間伐林などのバイオマス(再生可能な、生物由来の有機性資源)を原料として製造する固形燃料。平成17年(2005年)に、近畿大学バイオコークス研究所所長の井田民男らが開発しました。光合成を行う植物資源等を100%原料にしているため、CO2排出量ゼロのカーボンニュートラルな次世代エネルギーとして普及が期待されています。
【関連リンク】
バイオコークス研究所 教授 井田民男 (イダタミオ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/933-ida-tamio.html
附属広島高等学校福山校
https://www.fukuyama.kindai.ac.jp/
バイオコークス研究所
https://www.kindai.ac.jp/bio-coke/