🟥脳の毛細血管──なぜ現代人は毛細血管機能が低下しやすいのか【認知症第2回】

── "脳の環境"を支える毛細血管の働きが、静かに弱っている。

2026-06-17 13:37
トラタニ株式会社

認知症は「脳の病気」として語られがちですが、
脳の働きを支えているのは 毛細血管という"体内で最も小さな血管" です。

脳の血管の99%以上は毛細血管で構成され、
脳細胞に酸素と栄養を届け、老廃物を回収する"生命線"の役割を担っています。

しかし近年、
現代人の毛細血管は、年齢とは関係なく機能低下しやすい
という研究報告が増えています。

その背景には、医学が深く扱えていない
呼吸・酸素・自律神経・睡眠・炎症・血液
といった"上流の体内環境"が関わっています。

医学は毛細血管そのものを直接測定する手段が限られており、
“機能低下の背景”までは扱いきれていません。

■ 医学は「脳に起きたこと」を見る。しかし 生理学は「脳に起きる前の環境」を見る

脳の毛細血管は、 呼吸・酸素・自律神経・睡眠の影響を強く受けます。 この図は、 "脳の結果"を見る医学と、 "脳の環境"を見る生理学の違い をまとめたものです。

→ この画像は、医学と生理学が見ている世界の違いを示しています。予防という点では生理学を注視すべきではないでしょうか。

■ 毛細血管は「脳の環境」を決める最前線

毛細血管は、直径わずか 5〜10μm(髪の毛の1/20〜1/10)。
赤血球が"押しつぶされながら通る"ほど細い血管です。

この極細の血管が、脳細胞に

酸素

栄養

免疫

老廃物の回収

を行うことで、脳の環境が維持されています。

つまり、毛細血管は
脳の健康を支える"最前線のインフラ" です。

■ なぜ現代人は毛細血管が低下しやすいのか

毛細血管は、加齢だけでなく 生活環境の影響を強く受ける ことが分かっています。

特に影響が大きいのは以下の5つです。

● ① 呼吸が浅い(酸素供給の不安定)

浅い呼吸は、毛細血管に届く酸素量を低下させます。
酸素が不足すると、毛細血管は"開きにくく"なります。

● ② 自律神経の乱れ(交感神経の過剰)

ストレス・緊張・スマホ姿勢などで交感神経が優位になると、
毛細血管は収縮し、血流が低下します。

● ③ 睡眠の質の低下(夜間の低呼吸)

睡眠中は筋力が低下し、気道が狭くなりやすいため、
呼吸が浅くなり、酸素供給が不安定 になります。
これは毛細血管に直接影響します。

● ④ 慢性炎症

炎症が続くと、毛細血管の壁が硬くなり、柔軟性が低下します。

● ⑤ 血液の質の変化(赤血球の柔軟性低下)

赤血球が硬くなると、毛細血管を通りにくくなり、
酸素供給がさらに低下します。

■ 毛細血管の低下は、脳の環境にどう影響するのか

毛細血管の働きが低下すると、脳では次のような変化が起こります。

酸素が届きにくくなる

老廃物が回収されにくくなる

グリンパティック(脳の排出システム)が低下

自律神経が乱れやすくなる

脳の環境が静かに悪化する

これは、認知症の"原因の原因"にあたる 上流構造の変化 です。

■ 毛細血管は「壊れる」のではなく"使われなくなる"

近年の研究では、毛細血管は
壊れて消えるのではなく、使われないことで機能しなくなる
ということが分かってきました。

つまり、毛細血管は
環境を整えれば再び働き始める可能性がある
ということです。

毛細血管は“環境依存の臓器”であり、
呼吸・酸素・自律神経・睡眠が整うと機能が戻りやすいことが分かっています。

これは医学的な治療とは別の、
生活側のアプローチが意味を持つ理由 でもあります。

■ 毛細血管を支える"上流構造"とは何か

毛細血管の働きを左右するのは、以下の上流要因です。

呼吸の深さ

酸素供給の安定性

自律神経のバランス

睡眠中の呼吸

血液の質

慢性炎症

姿勢・重力

これらは医学が深く扱ってこなかった領域であり、
生活環境によって大きく変化する という特徴があります。

■ トラタニが注目する「睡眠中の呼吸」と毛細血管

当社は、

呼吸

酸素

毛細血管

自律神経

睡眠中の修復モード

グリンパティック

といった体内環境の上流構造に着目し、
睡眠中の呼吸の状態を可視化する研究を進めています。

睡眠中の呼吸が安定すると、
毛細血管の働きも安定し、
脳の環境が整いやすくなります。

■ 今後のシリーズについて

次回(第3回)は、
「低酸素と脳の環境──酸素供給の不安定さがもたらす影響」
を取り上げます。

なぜ酸素供給は不安定になりやすいのか

夜間の低呼吸と酸素の関係

酸素不足が毛細血管・脳環境に与える影響

これらを生理学の視点から整理し、
認知症の"上流構造"をさらに深く解説していきます。

■ 締め

医学は「壊れた後」を治す力に優れていますが、
その根幹にあるのが、無意識で続く"呼吸の質"です。

当社は、体にわずかな物理的負荷がかかるだけで
呼吸が自然に深くなる仕組みを発見しました。

呼吸が整うと、酸素・血流・毛細血管が開き、
睡眠・代謝・免疫など、生命の土台が静かに整っていきます。

当社はアパレル3D設計で培った立体構造の知見をもとに、
この"呼吸の物理学"を体系化し、体内環境の改善に応用しています。

【会社情報】

トラタニ株式会社
代表:虎谷 生央
所在地:石川県かほく市
事業内容:
・ショーツ(アパレル)の企画・製造・販売
・睡眠中の呼吸・酸素環境・身体構造に関する研究
・寝具および関連技術の開発
特徴:
ショーツ開発で培った立体構造技術を応用し、
24時間の「呼吸の質を高め」体内環境適正化する特許技術を30件以上保有。
公式サイト:https://toratani-kokyu.jp/