岩国医療センター、医療費の滞納問題を解決する未収金管理システムを稼働
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は、独立行政法人 国立病院機構 岩国医療センター(所在地:山口県岩国市黒磯町、院長 竹内 仁司、以下 岩国医療センター)が、オラクルのビジネス・インテリジェンス製品「Oracle Business Intelligence Standard Edition One」(以下、「Oracle BI SE One」)」を活用し、医療費の未収金管理システムの稼働を開始したことを発表しました。
岩国医療センターは、病床数580、年間約25,000人の救急患者に対応する山口県最大の医療機関です。病状の重い救急患者に高度な医療を提供する第三次救急医療施設として、山口県東部に加え島根県や広島県の一部を医療圏とする地域の中核病院です。
診療報酬のマイナス改定など医療機関の経営環境は厳しい状況が続き、中でも多くの医療機関が医療費の「未収金」問題を抱えています。岩国医療センターも他の医療機関のように未収金問題に見舞われ、支払期限から3年未満の未収金が約1億円まで増加していました。(未収金は3年を経過すると時効になります)
岩国医療センターは未収金の管理体制を見直した結果、督促担当者の異動による管理のばらつきや、請求と未収金の管理を担当する部門間の連携不足が課題として挙がりました。同医療センターは、これらの課題を解決するにはシステム化が必須と判断し、2008年10月、「Oracle BI SE One」を組み込んだ未収金管理システムの導入プロジェクトを開始しました。
システム構築を担当したのは、これまで岩国医療センターの医療事務会計システムや電子カルテシステムなど、同医療センターのIT化を支援してきた富士通エフ・アイ・ピー株式会社(本社:東京都江東区青海、以下 富士通FIP)です。
2009年8月に運用を開始した未収金管理システムは、既存の医療事務会計システムから自動的に未収患者の情報を取り込むことにより、各患者の支払い状況の確認や分析を実現しました。また富士通FIPがJavaで開発したシステムと「Oracle BI SE One」をシームレスに連携させたことにより、未収金の増減などをグラフで分かりやすく表示させるなど、簡単な操作で行える分析を実現しました。
また、岩国医療センターでは新システムの構築を開始するにあたり、督促マニュアルの整備を行いました。すべての未収金を一律に同じ手順で督促するわけではなく、回収担当者による訪問や回収代行業者への委託などパターン別に督促方法を見直し、作業効率を向上するための業務プロセスの見直しを行いました。
岩国医療センターは未収金管理システムの運用開始を通じて、督促担当者だけでなく病院全体が未収金問題の改善に向けた議論を始めました。同医療センターでは、確実に医療費を回収し、病院経営を支える人材と医療の質を高めるための設備投資を進めていく予定です。
●参考リンク
・「Oracle Business Intelligence」情報サイト:
http://www.oracle.co.jp/campaign/bi/index.html
・「Oracle Business Intelligence」キャンペーンサイト:
http://www.oracle.co.jp/campaign/mb_tech/bi_se_one/mieruka/
・「Oracle Business Intelligence」導入事例:
http://www.oracle.co.jp/campaign/bi/showcase.html
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,129名(2009年 11月末現在)
■本件に関する報道関係お問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 小林、野見山
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