米国国防用地理空間情報ツールおよびサービス-現代兵士の武器

株式会社グローバルインフォメーション
2012-10-29 15:00

株式会社グローバル インフォメーションは、Frost & Sullivanが発行した報告書「Analysis of the U.S. Defense Geospatial Market (米国の防衛地理空間市場の分析)」の販売を開始しました。

米国国防用地理空間技術製品市場への参入企業は各企業独自のニッチ分野を確立した段階に至りました。多くの企業が地理的なデータをさらに高度化し、また膨大な量の情報を統合できるアプリケーションの開発を進めてきており、今や製品の市場から情報ツールやサービスの市場への転換が始まっています。「ビッグデータ」(あまりにも膨大で複雑であるため処理が困難になるまでに至った地理空間データ)の到来が、動画や高解像度画像および3D画像などの新たなデータ形式の管理に焦点を合わせた戦略を進める推進要因となっています。

同レポートは、地理空間技術の製品と研究とに対する米国防総省の支出額が2017年までに32億1000万米ドルに達するものと見ています。機密扱いの分の支出額が調査レポートに使えるようにもし公表されたなら、この金額はそれよりも大幅に高額なものとなるでしょう。

諜報、監視および偵察(ISR)のために収集されているデータの量はもう管理不能な段階にまで至っています。地上、無人航空機、および衛星に設置されたセンサーの数は急増を続けており、また収集した情報をより長い期間にわたってそこに保持しておける能力も同様に急拡大を続けています。システムの改良が進み、ますます大量のデータを生成する能力を持つようになったことから、米国国防総省の企画立案者たちは、収集したデータが兵士にとって確実に役立つようにできる方法を生みだそうと奮闘しています。

「アフガニスタンにおける作戦支援のためのISRシステムは1日あたり53テラバイトを超えるデータを収集していると報じられています。この国での戦闘開始時点では1テラバイトのデータは大量データであると見なされていましたから、これは著しい増加と言えます。」航空および防衛分野の上級業界アナリストであるJohn Hernandez はこのように述べています。

生成された大量の地理空間的データを処理し、有効利用するという難題に応えるためには、適切なユーザーに自動的にデータを仕分けして提供するメカニズムが必要となります。その一方で、地理空間的データは資質を持った情報分析官の手によらねばうまく活用できないのですが、そのような分析官は膨大な生データに忙殺されている状況にあります。国防高等研究計画局(DARPA)では、データ活用プロセスを迅速化するため、初期段階の分析機能を自動化し効率化する技術の開発を進めています。

市場調査レポート: 米国の防衛地理空間市場の分析
Analysis of the U.S. Defense Geospatial Market
http://www.gii.co.jp/report/fs252719-analysis-us-defense-geospatial-market.html
出版日: 2012年10月16日
発行: Frost & Sullivan

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