天候に翻弄されたRd.3で富下李央菜が今季3勝目、 前年王者の下野璃央が初優勝を飾る
2026 KYOJO CUP Rd.3 レポート


2026年のKYOJO CUP Rd.3が9月5日(土)~6日(日)に富士スピードウェイで開催され、KYOJO Sprintでは#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が今季3勝目を獲得。KYOJO Finalは#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が制し、今季初優勝を飾った。
秋雨前線の影響を受け、ぐずついた天候となったRd.3。そんななかでもサーキットには多くの観客が駆け付け、ラリー参戦のために欠場となった#4 平川真子(NTT docomo Business ROOKIE KC-MG01)を除く19名の選手たちが優勝をかけた熾烈なバトルを繰り広げた。
降雨の影響を受けた5日(土)の公式予選は、セミウェットコンディションで開始。使用タイヤにはスリックが指定された。複雑なコンディションでの走行経験が少ないルーキーや若手が実力を発揮できずにいるなか、圧倒的な速さを見せたのは下野で、最終盤までトップの座に君臨する。しかし残り5秒というタイミングで開幕戦を制した富下が1分46秒106を記録し、下野のタイムを0.146秒更新。今季2度目のポールポジションを獲得した。
午後のKYOJO Sprintは肌寒さを感じる曇り空のもとで行われた。コースはほぼドライとなるも一部の路面上にはウェットパッチが残っており、スタートではストール車両が発生。しかし大きなアクシデントはなく、全車がスタートを切った。首位争いは1周目から白熱。2番グリッドから見事な動き出しを見せた下野がGRコーナーで富下に並びかけ、さらにはコカ・コーラコーナーでも隙をついてサイドバイサイドの勝負に持ち込んだが、富下はギリギリでトップを死守する。下野はその後も攻めの姿勢でバトルを仕掛けたが、ミスなく10周を走破した富下がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を飾った。下野は2位に続き、今季初表彰台を獲得。3位には斎藤愛未が入り、2点という僅差でポイントリーダーの座を守り抜いた。
Rd.3 Sprint 優勝:#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)


「下野選手はフォーミュラに慣れているので、いつ仕掛けられるかわからない状態に緊張していました。なのでちょっと疲れた気持ちと、明日はもっと頑張らないといけない気持ちがあります。マシンの状態はかなり良く、開幕戦と同じような調子です。明日のコンディションはどうなるかわかりませんが、後ろは上手な人達ばかりなので雨なら安全にレースを終え、しっかりポイントを持って帰りたいです」
6日(日)の決勝日は朝から降雨に見舞われ、15周のKYOJO Finalはセーフティカーの先導で開始。夕方の天候悪化を懸念し、当初の予定から約1時間前倒しでレースが行われたが、ウォータースクリーンや雨によってドライバー達の視界はほとんどゼロとなった。4周目にリスタートを迎えると、富下が加速で後続を引き離すことに成功する。しかし最終コーナーではレコードラインを大きく外し、この隙をついた下野が大きく接近。2台はクロスラインを取りながら5周目のTGRコーナーまで接近戦を展開し、インについた下野が首位を奪取した。このバトルが勝敗を分けることとなり、下野は待望の今季初優勝。富下は悔しい2位となったが、斎藤よりも前でフィニッシュしたことで再びランキングリーダーに浮上した。3位表彰台獲得の斎藤はランキング首位は手放したものの、開幕戦のFinalから続く表彰台獲得記録を更新した。
次戦は10月10日(土)・11日(日)に、全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催大会として行われる。
なお、併催開催されたKYOJO VITAのRd.2では、今季もKYOJO CUPに参戦する#714 金本きれい(FinalLapRacing VITA-01)がポールポジションを獲得。決勝レースではトップチェッカーを受けるも、コースオフからの復帰時に違反行為があったとされ、ペナルティを受けて2位に後退することに。これにより、開幕戦を制した#31 永井歩夢(A-PEX☆VITA)が今季2度目の優勝を飾った。
Rd.3 Final 優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)


「今年は苦戦が続いていたので、初優勝ができてすごく嬉しいです。SCスタートになると思っていたので、リスタート明けの1コーナーでインに入る作戦を立てていました。実際はホイールスピンをして加速できませんでしたが、『まだいける!』と自分に言い聞かせて焦らずに走りました。去年もRd.3から流れを戻して最後まで連勝できたので、今年もこの流れで連勝できるように頑張りたいです」