オラクル・コーポレーション、メッセ−ジングを統合する新製品「Oracle Collaboration Suite」を出荷開始
2002年10月7日 カリフォルニア州レッドウッドショアズ発:
世界最大の企業向けソフトウェア会社であるオラクル・コーポレーション(NASDAQ:ORCL)は、ITコストを削減し、エンドユーザーの生産性を向上する新製品「Oracle® Collaboration Suite (オラクル・コラボレーション・スイート)」の、出荷開始を発表します。「Oracle Collaboration Suite」は、可用性、セキュリティ、拡張性に優れた「Oracle9i」のインフラストラクチャに基づいて、単一の情報レポジトリで構築されているため、大量のサーバーのアップグレード・保守・管理をする必要がなく、コストを削減することができます。「Oracle Collaboration Suite」では、エンドユーザーの生産性を高めるため、一般的なコミュニケーション・ツールや「Microsoft Outlook」などの汎用的なインターフェースを使用して、統合された情報へアクセスできるようになっています。例えばエンドユーザーは、電話でEメールを聞いたり、Eメールを使ってボイスメールをチェックしたりできます。
米国南西部の私立大学であるアビリーン・クリスチャン大学(Abilene Christian University)では先日、初期ユーザーとして「Oracle Collaboration Suite」の導入を開始しました。同大学のシステム・アナリストである、デイビッド・ギブソン(David Gibson)氏は、「Oracle Collaboration Suite」の特長を以下のように強調しています。「『Oracle Collaboration Suite』は、複数のEメールサーバーを統合し、IT部門にかかる時間とコストの削減を実現します。また、異なるインターフェースや機器から情報へアクセスすることが可能になります。メッセ−ジング製品を選定する時、コスト・効率性・信頼性・セキュリティを重視しましたが、『Oracle Collaboration Suite』は我々が重視したこれらのニーズを満たすことでしょう。」
調査会社IDCでは、コラボレーション製品の市場は2006年までに75億 USドルに達すると予想しています。オラクルは、生産性とコストの面で独自の優位性を持ち、既に顧客やパートナー企業を有していることから、成長の著しいメッセ−ジングとコラボレーションの市場において、競争力のあるベンダーとして位置付けられています。「Oracle Collaboration Suite」のパートナー・プログラムには、過去2ヶ月間だけで250以上のパートナー企業が参加しています。
競合製品を卓越したインフラストラクチャ
「Oracle Collaboration Suite」は、「Microsoft Exchange」など旧来型のメッセ−ジング製品を使用しているユーザーが抱える、増大するコスト・相次ぐシステム移行・異なるコミュニケーション間で分散したテクノロジー、などの問題を直接的に解消します。また、オラクルが推進する単一システムへ統合化のアプローチは、膨大な数の「Microsoft Exchange」とファイル・サーバーの管理に比べて、より管理しやすいソリューションを企業に提供します。
IDCのコラボレーティブ・コンピューティング部門のバイスプレジデントである、マーク・レビット(Mark Levitt)氏は、「オラクルは、複数のサーバーを統合し、複数のプラットフォームで構成された『Microsoft Exchange』から『Microsoft Outlook』のユーザーに変化を意識させることなくインフラストラクチャを移行することにより、コスト削減を希望する大企業へ優れたソリューションを提供します。」と述べています。
拡張性および安全性の高い「Oracle9i」のインフラストラクチャで構築された本製品では、Eメール、ボイスメール、カレンダー、ファイル・サービス、異なるアプリケーション間での検索が可能な統合されたサーチ機能を、あらゆる種類のクライアント機器や音声からアクセスして利用することが可能です。
「Oracle Collaboration Suite」の特長は、以下の通りです。
・TCOの削減 − 「Oracle9i」におけるEメールやファイル・サーバーのインフラストラクチャはより少ないハードウェアとソフトウェアで構成され、管理にかかる手間と資本コストを劇的に削減します。オラクルの統合されたシステムは、セキュリティ、信頼性、可用性の面において、より優れた管理能力を実現しています。
・ユーザーの生産性を向上 − ユーザーは、Eメール、ボイスメール、FAXなどのメッセージを1つのインボックスで受け取れるため、これらのコミュニケーションの処理および管理を1の場所で行うことができます。共有ファイルやデータベース、Eメール、Webサイトなど、企業のあらゆる場所に散在する、資産としての情報を検索する「Oracle UltraSearch (オラクル・ウルトラサーチ)」機能を利用して、ユーザーは1度の検索だけで関連する情報をより効率的に発見することができます。
・無限の拡張性 −業界最高レベルの信頼性とセキュリティにより、IT部門は無限の拡張性を享受することができます。例えば、「Oracle Collaboration Suite」はサーバーの追加なしに、10,000ユーザーの同時アクセスを処理することができます。これに対し、マイクロソフト製品を導入した場合では、350から3500ユーザーの同時アクセスを処理できるに留まっています。
オラクルのサーバー・テクノロジー部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるチャック・ロズワット(Chuck Rozwat)は、以下のように述べています。「『Oracle Collaboration Suite』は2ヶ月前の発表以来、顧客、パートナー、業界アナリストの間で確かな反響を得てきました。オラクルは顧客に対して、マイクロソフトよりも頑丈でコストパフォーマンスの高いソリューションを提供できると信じています。オラクルは今後、長期にわたって『Oracle Collaboration Suite』への投資とビジネスの構築を行います。」
価格と対応OSについて
「Oracle Collaboration Suite」の価格は、マイクロソフト製品の3分の1です。(注1)「Oracle Collaboration Suite」のライセンス価格は、1指名ユーザー当たり60 USドルで、これには音声によるサポートが含まれ、ユーザーが情報へのアクセスに使用する機器の数は無制限です。オラクルは「Oracle Collaboration Suite」の年間サポート契約を1指名ユーザー当たり15 USドルで提供し、アウトソーシング・サービスは、追加として1指名ユーザー当たり10 USドルで提供します。
「Oracle Collaboration Suite」はSolaris、HP 9000 Series HP-UX 、Linuxの3つのOSに対応しています。2002年末までに、Windows 2000、Windows NT、HP Tru64 UNIX 、IBM AIX に対応予定です。
注1 For 5000 desktops, one PC per named user, a comparable system from Microsoft – Microsoft Enterprise Core CAL (client access license), comprised of MS Windows Server, MS Exchange Server, MS Management Server and MS Sharepoint Portal Server – would cost $1.28M available only as a three-year license. In contrast, Oracle will support the same number of named users under a perpetual license with three years of update Subscription for $450,000. Source: http://www.softwarespectrum.com/ and http://microsoft.com/
※本報道参考資料の日本における対応は未定です。あらかじめご了承ください。
■ 本件に関する報道関係お問合せ先:
日本オラクル株式会社
マーケティング本部 広報:栃尾
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E-Mail:Miki.Tochio@oracle.com
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