酒税改正「発泡酒・新ジャンル派」の多くが選び方を変える! 「ビール回帰」と「量を減らす」が拮抗。家飲みは「節約」から「おいしく賢く」へ

10月酒税法改正直前「家飲みの意識・実態調査」

2026-09-29 10:30
オレンジページの調査by次のくらしデザイン部

株式会社オレンジページ(東京都港区、代表取締役社長:立石貴己)は、自社モニター(会員数約6万人)を対象に「家庭での飲酒状況および酒税法改正に関する調査」(有効回答数:1,632名)を実施。物価高や、10月からの酒税法改正※を前にした、生活者の家飲みに対する意識や実態、独自の工夫が明らかになりました。
※10月1日の改正では、ビールの酒税が350mlあたり63.35円から54.25円に引き下げ。発泡酒・新ジャンルは46.99円から54.25円、チューハイなどは28円から35円に引き上げへ。

【調査結果の詳細】

1. 86%以上が「家飲みメイン」。理由は「自分のペース」と「リラックス」

普段お酒を飲む場所は「ほぼ自宅(9割以上)」が60.6%、「どちらかといえば自宅(飲食店はたまに)」が25.8%。合計86.4%が自宅中心でお酒を楽しんでいることが分かりました。

2. 10月酒税法改正:認知度は約7割

10月の酒税法改正の認知度は69.8%(「内容まで詳しく知っている(8.1%)」「なんとなく知っている・聞いたことがあった(61.7%)」の合計)。「知らなかった」人は30.2%でした。

3. 酒税法改正・物価高で「ビール回帰」と「量を減らす」が拮抗

酒税法改正、物価高でも、自宅で飲むお酒は「変えない」人が57.9%と最多。一方、「ビールを飲む機会・本数を増やしたい(13.9%)」「新ジャンルからビールへ切り替えたい(8.1%)」と、価格差縮小に伴う「ビール回帰」の兆しが見られました。同時に、「全体的に飲む量や購入頻度を減らしたい」も13.0%とほぼ同じ割合にのぼり、選び方は二極化しています。

ビールを増やす・ビールへ切り替えるなど、ビールへの移行を考えている人(n=269)に、ビールと発泡酒・第三のビールとの価格差が減る・縮小するにあたり、商品選びで「重視するポイント」を聞いたところ「味わい・美味しさ(77.3%)」が圧倒的トップとなり、「キレ・のどごし(44.2%)」「安さ・コスパ(42.4%)」を上回りました。ビールへの移行を考える人の8割近くが「味わい・美味しさ」を挙げており、価格差が縮まることで、「どうせなら美味しいビールを飲みたい」という質的満足感を求める傾向が見られます。

4. 改正の“直撃層”は発泡酒・新ジャンル派の多くが「選び方を変える」

よく飲むお酒に「発泡酒または第三のビール・新ジャンル」を挙げた家庭(n=440)では、「とくに変えない」という意見は45.0%。また、「ビールを増やす」は18.4%(全体13.9%)、「ビールへ切り替える」は14.8%(全体8.1%)と、いずれも全体を上回りました。一方、「飲む量や購入頻度を減らしたい」も16.4%(全体13.0%)あり、「値上がりしても発泡酒・新ジャンルを飲み続ける」は10.2%にとどまっています。

この層は「ほぼ毎日飲む」が43.0%(全体35.5%)、「1回に24本以上まとめ買い」が28.7%(同19.6%)と、晩酌が習慣になっている家庭が中心です。「お酒代を節約したいが、できていない」も38.8%(同31.5%)と高く、日々の家計にじわりと効く増税を前に、「ビールに格上げするか、本数を控えるか」で揺れる姿が浮かび上がりました。

5. 酒税法改正後も、飲む場所は「家」のまま

酒税法改正後も「飲む場所は変えない」という声が64.8%と最多で、「外飲みを減らして家飲みを増やしたい」が11.1%。「家飲みを減らして外飲みを増やしたい」は1.4%にとどまり、家飲み中心の傾向は改正後も続きそうです。これは、自宅でお酒を飲むことが多い人(ほぼ自宅&どちらかといえば自宅)に絞り込んでも同傾向でした。

6.サワー・チューハイ市場は「無糖」が多数派。食事と楽しむ「日常酒」に

よく飲むお酒はビール(68.9%)、サワー・チューハイ(47.8%)。サワー・チューハイ回答者のうち、「ほぼ無糖(29.2%)」「無糖多め(21.2%)」の合計は50.4%に及び、半数が無糖派となっています。理由としては「後味がスッキリしていて飲み飽きない(62.3%)」「食事の味を邪魔しない(46.3%)」などが挙がり、夕食時のお供としての定着が窺えます。

7. 自由回答から見えた「賢い家飲み」の工夫

自由回答では物価高の中、節約しながらも、日々の晩酌を心から楽しむための「賢い工夫・アイデア」が多数集まりました。
・安いワインを買って来て、炭酸メーカーで発泡ワインにして飲む(40代・女性)
・冷凍庫も活用して直前まで冷やして飲むのが好きです。最近は薄口のグラスを冷やす技も覚えました(30代・女性)
・チューハイやハイボールを飲むときは、くし切りにして凍らせたレモンを氷がわりに入れる。味が薄くならずレモンの香りがとてもよく美味しい(50代・女性)
・自家製のシソシロップや梅エキスを割って飲むのが楽しみ(30代・女性)
・冬は肴のおでんやたこ焼きが冷めるのが嫌で、60度に保たれる保温プレートをニトリで買いました(50代・女性)
・鶏皮ポン酢(鶏皮、ねぎ、ポン酢)は材料費が安いのにおいしくお酒にピッタリ(40代・女性)
・ピザ用チーズをレンジでチンしてカリカリにするだけのお手軽おつまみ(30代・女性)

改正の影響は一様ではなく、毎日の晩酌を支えてきた発泡酒・新ジャンル派ほど選択を迫られています。10月の酒税法改正で、ビールと発泡酒・第三のビールの価格差が縮まる一方、今回の調査では「安さ・コスパ」以上に「味わい・美味しさ」を重視する声が目立ちました。家飲みを続けながらも、ただ節約するのではなく、「せっかくならおいしいものを」「少しの工夫でより楽しみたい」という生活者の意識が見えてきます。
物価高だからこそ、価格だけで選ぶのではなく、納得できるおいしさや楽しみ方を選ぶ。酒税法改正を機に、家飲みは「節約」から「賢く楽しむ」転換を見せているのかもしれません。


【アンケート概要】
●調査対象:オレンジページメンバーズ国内在住20歳以上の男女
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2026年8月17日(月)~8月25日(火)
●有効回答数:全体1632名・家族の中でお酒を飲む人がいる人1294名(回答者本人を含む家族の飲酒状況について回答)

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社オレンジページ
次のくらしデザイン部
kurashi@orangepage.co.jp