東栄新薬、アガリクスKA21研究から生まれた β-グルカン測定技術で 米国の特許査定・中国の登録手続通知を受領
~真菌症の診断補助などへの応用に期待~
露地栽培アガリクスKA21のメーカーである東栄新薬株式会社(所在地:東京都三鷹市、代表取締役:元井 章智)は、東京薬科大学薬学部免疫学教室との共同研究から生まれた「β-1,6-分岐β-1,3-グルカンまたはβ-1,3-グルカンの検出・定量方法および検出・定量キット」に関し、米国特許商標庁から2026年6月4日付で特許査定(Notice of Allowance)を受領しました。また、中国国家知識産権局から2026年9月1日付で、特許権付与および登録手続に関する通知を受領しました。

重要 本発表は、米国および中国で特許がすでに登録・発効したことを意味するものではありません。米国では発行料の納付など所定の手続を経て特許が発行され、中国では期限内の年金納付などの登録手続を経て登録・公告された後に特許権が発効します。
露地栽培アガリクスKA21研究と本技術の関係
本技術は、東栄新薬と東京薬科大学が進めてきた、露地栽培アガリクスKA21に含まれるβ-グルカンの測定および作用メカニズムに関する共同研究の中から発案されました。
アガリクスなどのキノコに含まれるβ-グルカンは、結合様式や分岐構造によって性質が異なります。本発明は、β-1,6-分岐β-1,3-グルカンまたはβ-1,3-グルカンを検出・定量する方法およびキットに関する技術です。アガリクスKA21を使用したサプリメントなどのβ-グルカン含有量測定、β-グルカンの作用メカニズム研究、真菌症の診断などへの応用が期待されます。
各国における通知日と現在の手続状況
米国
通知日 :2026年6月4日
受領した通知:Notice of Allowance(特許査定)
通知の内容 :審査の結果、本出願について特許を付与できると判断されたことを示す通知です。現時点では特許権が成立した段階ではなく、今後、発行料の納付など所定の手続きを経て、特許が発行される予定です。
中国
通知日 :2026年9月1日
受領した通知:特許権付与および登録手続に関する通知
通知の内容 :審査の結果、本出願について特許権を付与する旨が通知されたものです。今後、期限内に所定の年金を納付した後、中国国家知識産権局による登録・公告を経て特許証が発行され、特許権は公告日から発効します。現時点では、登録・公告前の段階です。
対象となる発明
発明の名称 : β-1,6-分岐β-1,3-グルカンまたはβ-1,3-グルカンの検出・
定量方法および検出・定量キット
米国出願番号: 17/910,526
中国出願番号: 202180032661.0
出願人 : 東栄新薬株式会社
発明者 : 山中 大輔、安達 禎之
東栄新薬が保有するβ-グルカン測定関連特許
日本国内では、本発明を含む3件のβ-グルカン測定関連特許が登録されています。このうち2件は、米国でも特許を取得済みです。
1件目
日本の登録日:2021年10月26日
日本の発明名称と特許番号:β-グルカン結合タンパク質、β-グルカン検出キット、人工DNAおよび細菌
特許第6966756号
米国特許取得済み
US 11,542,307 B2
2023年1月3日発行
2件目
日本の登録日:2022年4月4日
日本の発明名称と特許番号:β-1,6-グルカナーゼ変異体とβ-1,6-グルカンの測定方法
特許第7052967号
米国特許取得済み
US 11,479,803 B2
2022年10月25日発行
3件目
日本の登録日:2025年2月10日
日本の発明名称と特許番号:β-1,6-分岐β-1,3-グルカンまたはβ-1,3-グルカンの検出・定量方法および検出・定量キット
特許第7632898号
米国および中国の状況:米国 2026年6月4日付で特許査定
中国 2026年9月1日付で特許権付与・登録手続に関する通知を受領(登録・公告前)
いずれも登録・発効前
β-グルカンについて
β-グルカンは、アガリクスなどのキノコ、カビ、酵母を含む真菌類の細胞壁に存在する多糖類です。β-1,3-グルカンやβ-1,6-グルカンなどが知られ、β-グルカンの測定は、医療現場で深在性真菌症の診断補助にも利用されています。
今後の見通し
東栄新薬は現在、米国での特許発行および中国での特許登録に必要な手続を進めています。各国で所定の手続が完了し、特許権が発効した際には、改めてお知らせする予定です。
東栄新薬株式会社について
東栄新薬株式会社は、1973年設立のアガリクス専門研究メーカーです。1996年から、独自のKA21株を用いてブラジルで露地栽培した「アガリクスKA21(King Agaricus KA21)」の研究開発と製品化に取り組んでいます。東京薬科大学、麻布大学、慶應義塾大学、国立長寿医療研究センター、順天堂大学、東京大学、至学館大学などとの共同研究を通じて科学的データを蓄積し、これまでに34本の国際論文を発表しています。