【岡山理科大学】成田空港にもバードソニック8基設置 国内10空港で稼働中

2026-05-22 16:20
学校法人加計学園
成田空港に設置された「バードソニック」

成田空港に設置された「バードソニック」

 山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」が開発し、岡山理科大学研究・社会連携機構の辻維周(まさちか)特担教授が効果検証に取り組んでいる高周波による鳥獣害抑止装置「バードソニック」が5月19日、成田空港に8基設置されました。これで同装置が稼働している空港は関西国際、中部国際、伊丹など国内で10空港です。

 成田のバードソニックはB滑走路の北側に8基並べて設置。カラスやヒバリ、トビなどによるバードストライクの発生を抑制します。
 国土交通省のまとめでは、2020年~2024年の成田空港の鳥衝突件数は200件。この期間の離着陸1万回あたりの鳥衝突率は2.33です。2024年の空港全体の鳥衝突及び航空機損傷件数の同省まとめによると、最も衝突件数が多いのは前胴で574件(うち損傷15件)、次いで主翼356件(同19件)、エンジン・プロペラ330件(同28件)などと続いています。
 バードストライクが深刻な事故を招くケースもあり、韓国で179人が死亡‌した2024年12月の済州航空事故はバードストライクが原因とされています。

 成田空港ではこの日、辻特担教授とT.M.WORKSの轟秀明社長、渡邊孝夫さんらが成田国際空港株式会社のスタッフに見守られながら、B滑走路(長さ2,500m)北側の緑地帯に打ち込んだ単管パイプに、バードソニックと高周波を出すスピーカー、太陽電池パネル、バッテリーなどを取り付けました。
 バードソニックは1基につきスピーカーセットが4つずつ方向を替えて取り付けられています。各スピーカー中心から上下左右50度方向に音が広がり、音の照射距離はほぼ風のない状態で約300m。“音慣れ”に対応するためさまざまな周波数パターンで発射することが可能です。

 設置作業を終えた辻特担教授は「成田ではバードソニックの設置によって、バードストライクが最終的には現状より8割以上減るのを期待しています」と話しています。

太陽電池パネルでバッテリーに蓄電し、上部スピーカーから高周波を発します

太陽電池パネルでバッテリーに蓄電し、上部スピーカーから高周波を発します

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