日本オラクル、データベース・クラウド環境向けに設計された初のデータベース製品「Oracle Database 12c」を提供開始
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は、オラクルのデータベース製品の最新版「Oracle Database 12c」の国内提供開始を発表します。
「Oracle Database 12c」は、新しいマルチテナント・アーキテクチャによる次世代データベースです。データ処理が高速で、信頼性が高くかつ安全なデータベース基盤を実現し、企業におけるクラウド環境の構築を支援します。
新たに採用されたマルチテナント・アーキテクチャにより、データベースのクラウドへの統合作業を簡素化し、アプリケーションを変更することなく多数のデータベースを1つのデータベースとして一元管理することができるようになりました。高いリソース効率での統合と運用管理工数の削減により、企業システムの最大の課題のひとつであるITコストの削減を支援します。
「Oracle Database 12c」は、SPARCおよびIntel® Xeon®プロセッサ上で最適化されており、延べ2,500人年分の設計構築作業をかけて開発し、120万時間にもおよぶ検証を経て、500の機能を新たに追加しています。
日本でも17の企業がベータプログラムに参画し、また2013年7月より早期顧客プログラムおよび製品ソリューション検証をパートナー企業各社とともに開始しました。さらに、オラクル・ユニバーシティの研修コース「Oracle Database 12c 新機能」を9月末から提供開始する予定です。従来のデータベース技術に加えて、新しいマルチテナント・アーキテクチャやセキュリティ、高可用性に関する機能の知識とスキルを習得することで、「Oracle Database 12c」の最新技術を活用したシステム構築が可能になります。
「Oracle Database 12c」の主な新機能や強化項目は以下の通りです。
- データベース層でのマルチテナント・アーキテクチャの採用によりデータ統合の簡素化を実現
新オプション「Oracle Multitenant」(オラクル・マルチテナント)を活用することで、システムリソースの効率性を大幅に向上、統合作業の簡便化、アップグレード作業の簡素化、パッチ適用など運用管理作業の効率化を可能にします。
- データの自動最適化を強化し、情報のライフサイクル管理を改善
新しいヒートマップ機能によりデータの利用頻度を視覚的に把握することが可能になります。また、ポリシーを設定することで、データ利用頻度によって、圧縮、アーカイブするなど最後に処理をしてからの時間を基準にデータの管理状態の変更に関するポリシーを設定することができます。これによりストレージの利用率を向上、最適化し、さらに、自動化することにより運用管理にかかる人件費の削減も実現します。
- セキュリティの強化
「Oracle Advanced Security」の新機能「Data Redaction」により、機密情報の閲覧可否を参照者の権限に合わせて動的に設定し、参照可能な部分のみ表示させることができます。「Oracle Database Vault」の新機能「Privilege Analysis」を提供することで、実行された情報をもとに権限の使用状況をレポートすることが可能になりました。これにより、最小権限でのデータベース運用を支援します。
- データベース・クラウドの環境として可用性の強化
新しいデータの同期機能「Active Data Guard Far Sync」を提供開始しました。遠隔地に配置したスタンバイ環境との間で発生するネットワーク遅延などの問題を解消し、ゼロ・データ・ロス*のスタンバイ環境構築を実現します。本機能は、ミッション・クリティカルなシステムにおいて事業継続性の向上を支援します。
*ゼロ・データ・ロス:どのような障害が発生してもデータを失わないこと
●参考リンク
・Oracle Database 12c概要
http://www.oracle.com/jp/products/database/overview/index.html
・Oracle Technology Network Japan
http://www.oracle.com/technetwork/jp/index.html
●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com/ をご覧ください。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 石川
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
- OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。