世界57カ国の読者が手に取る『生きがい』の「その先」を説く茂木健一郎の最新刊7月17日発売

株式会社PHP研究所
2025-07-22 14:00

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、茂木健一郎さんの新刊『生きがいの見つけ方――生きる手ごたえをつかむ脳科学』(税込1,210円)を、2025年7月17日に発売しました。茂木さんがイギリスで出版した『生きがい』(The Little Book of Ikigai)は、世界32言語に翻訳され、57カ国で出版。ドイツでは2024年の年間ベストセラー、ノンフィクション部門1位となりました。本書は、世界が注目した日本独自の概念「生きがい」をさらに深掘りし、その本質に迫る1冊です。「生きがい」は「生きること自体の実感」でもあるということを、意識と無意識、人工知能、言葉と概念、宇宙など、広範囲のトピックを通して、ていねいに説き明かします。

本書は、世界中の読者からの質問に対する「答え」

『生きがい』の出版後、世界の多くの人から「生きがいの見つけ方」を問われるようになった茂木さんは、その答えとして本書を執筆し、今とは少し違う行動を勧めています。現代の脳科学では、人間に自由意志はなく、脳の活動パターンにより無意識的に決められた動きを「意識が後から説明している」との説が有力視されています。つまり、意識が行動を起こすのではなく、行動に後から意識が意味づけをしているため、まずは行動を起こすことが大切だと強調しています。

人工知能時代にこそ夢中になるものが重要

茂木さんは、これからの人工知能時代において重要な要素を次のように述べています。「子供のように目の前のことに夢中になる姿勢が、仕事や人生の充実に繋がる鍵となる。責任ある大人だからこそ『内なる子供』を持ち続けることが重要であり、熱中することで生きがいが見えてくる。人工知能が論理や計算を担う時代だからこそ、人間には感情や好奇心に従って夢中になる価値が求められている」。人工知能の発達により「人間」とは何かがゆらいでいる今、人間しか持ちえない「生きがい」を求める人たちに伝えたい脳科学者からのアドバイスです。

『生きがいの見つけ方』について

目次

序 章 生きがいとは何か
第1章 偶然と必然
 1 自由意志はあるのか
 2 偶然とは何か

第2章 意識と無意識
 3 無意識の耕し方
 4 行動が感情をつくる

第3章 自分と他人
 5 人とつながる脳の働き
 6 スマホ依存の脳科学

第4章 人工知能と生命
 7 人工知能と言語のパラドクス
 8 究極の質問と理解できない答え

第5章 境界はあるのか
 9 「私」が「私」である謎
 10 人生と記憶

著者略歴

茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)
東京大学大学院客員教授及び特任教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在に至る。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究、併せて近年は「人とAIのアラインメント」についての研究に注力中。英語で執筆した日本文化や精神性について論じた初の英文著書『The little Book of Ikigai』が世界で注目され、32の言語に翻訳され、57カ国で出版されている。続く二冊目の英語の著書『The Way of Nagomi』も世界から注目されている。

書誌情報

書名:生きがいの見つけ方――生きる手ごたえをつかむ脳科学
著者:茂木健一郎
定価:1,210円(税込) 
判型・製本・頁数:新書判・並製・224ページ 
ISBN978-4-569-85963-7
レーベル:PHP新書
発行:PHP研究所
発売日:2025年7月17日