リアルグローブ、富山地方鉄道にて「列車接近検知アプリ トレりん」の試験活用を開始

~スマートウォッチの視覚に頼らない振動が作業員から好評、現場の安全性向上に貢献し地域交通の足を守る~

株式会社リアルグローブ
2025-07-04 10:30

株式会社リアルグローブ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:大畑 貴弘、以下 リアルグローブ)は、線路の保守を行う(以下 保線業務)作業員の安全確保のため「列車接近検知アプリ トレりん」を、富山地方鉄道株式会社(本社:富山市桜町、表取締役社長:中田 邦彦、以下 富山地方鉄道)にて試験活用を開始しました。
本取り組みは、鉄道作業現場のさらなる安全性向上を目指すとともに、地域に不可欠な公共交通機関の安定運行を支援するものです。

「トレりん」導入と安心・安全な保線業務の追求

リアルグローブが開発した「トレりん」は、列車の接近を作業員のスマートフォンやスマートウォッチにリアルタイムで通知するアプリです。富山地方鉄道の保線業務において、作業員の安心・安全を最優先に考え、今回の試験活用に至りました。

保線作業現場は、視界の悪い場所やカーブの多い区間、重機の音や列車の通過音など、非常に大きな騒音が発生することが少なくありません。このような環境下では、視覚や聴覚だけでは列車の接近に気づきにくいという課題がありました。しかし、「トレりん」と連携するスマートウォッチは、強力な振動によって列車の接近を作業員の体に直接伝えることができます。この「体感としての気づき」は、まさに音が聞こえにくい、あるいは見通しが悪い場所でも、作業員を補助する強力なツールとなります。現場の作業員からも「騒音の中でも確実に列車の接近が分かり、安心して作業ができる」「視界の悪い場所やカーブの多い区間でも、振動で列車の接近が分かり、安心して作業できる」と好評を得ており、危険を瞬時に察知することを可能にします。
これにより、作業員は安心して作業に集中でき、ヒューマンエラーのリスクを大幅に軽減し、より安全な作業環境の構築に繋がると期待されています。

※使い方はシンプル!トレりんの特徴

※使い方はシンプル!トレりんの特徴

山間部での活用と地方交通の安全性向上

富山地方鉄道の路線には、地形の起伏が豊かな山間部も含まれますが、今回の試験活用では、これらの地域における電波状況や衛星測位システム(GPS)の精度を検証することも重要な目的の一つです。 「トレりん」はGPSを活用することで、山間部でも高い精度で作業員の位置情報を取得し、安定した列車接近通知を実現することを確認します。これにより、これまで技術的な課題があった場所でも、作業員が安心して作業に従事できる環境を整備し、より広範囲での安全確保が可能となります。

「トレりん」は、アプリをインストールするだけで導入が可能なシステムであり、既存の運行システムに影響を与えることなく、安全性の向上と運用コストの最適化を図ることができます。同様のシステムは、すでに静岡鉄道をはじめとする他社の線路メンテナンス作業で活用されており、その有効性が実証されています。

リアルグローブは、富山地方鉄道での「トレりん」試験活用を通じて、鉄道作業現場の安全確保に貢献し、地域住民の皆様の重要な交通手段である「地方の足」が、これからも安心・安全に、そして安定的に提供されるよう、今後も技術開発と普及に努めてまいります。

【本件に関するお問い合わせ先】

下記のページよりお問合せ下さい。
「列車接近検知アプリ トレりん」
URL:https://torerin.realglobe.jp/

◆富山地方鉄道株式会社について

昭和5年の創立以来90年以上にわたり、「公共交通を通して、地域社会の発展に貢献する企業」として、富山県民の皆様の生活を支えています。「お客様第一、安全第一、サービス第一」をモットーに、鉄道・軌道、バス事業をはじめとする様々な事業を展開し、地域社会の発展に深く貢献しています。地域に根差した総合サービス企業として、安全かつ質の高い公共交通サービスの提供を通じて、地域の活性化に貢献しています。

【ホームページ】https://www.chitetsu.co.jp/

◆株式会社リアルグローブについて

「Catch the Real, Map the Globe」
私たちは現場の "今" をデジタル地図に載せ、社会の課題解決に挑む企業です。「地図×AI」の技術で、防災・消防・鳥獣害対策・インフラ等点検分野において現場DXを推進。未来の安全で持続可能な社会基盤づくりに貢献しています。

【ホームページ】https://realglobe.jp/
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