インマルサットのNEXUSWAVE、高速通信需要の高まりを受け1,000隻超の受注を達成
Inmarsat Maritimeの完全管理型サービスが、海運企業から支持を獲得、複数のネットワークを一社で利用できる利便性が評価
2025年7月2日(日本語)
ヴィアサット傘下のインマルサット・マリタイムは、同社の通信サービス「NexusWave」の受注数が1,000隻を超えたことを発表しました。数カ月にわたる開発とテストを経て、同サービスは市場投入からわずか6カ月で世界中の顧客から採用され、大きな勢いを見せています。この節目は、複数のネットワークを統合し、1社で提供される完全管理型の高速通信サービスに対する世界の海運業界における需要の高さが明白になりました。
川崎汽船、Anthony Veder、商船三井、Solvang、Sallaum Lines、Parlevliet & van der Plas Groupなどの先進的な導入企業は、すでに船上をオフィスや居住空間として活用しています。
NexusWaveは、Global Xpress(GX)Kaバンド、低軌道衛星(LEO)、沿岸LTE、堅牢なLバンドサービスを統合し、シームレスな完全管理型のソリューションとして提供されています。インマルサット独自の「ネットワーク・ボンディング」技術により、アプリケーションは複数のネットワークの速度と容量を同時に活用でき、単一のネットワークのみに依存する必要がありません。
実環境でのテストでは、NexusWaveは最大340Mbpsのダウンロード速度、最大80Mbpsのアップロード速度を記録。船上でのネットワーク可用性は常に99.9%以上を維持しており、ビデオ通話の品質も、単一ネットワークの状態に左右されることなく安定しています。Inmarsatのソリューションは、接続が混雑するエリアでもユーザー体験を維持するため、トラフィックルーティングを動的に調整します。
また、ユーザーは無制限のデータ通信、グローバルカバレッジ、セキュリティ設計を施したインフラにより、完全な「接続への安心感」を享受できます。乗組員にとっては、ウェブ閲覧、ストリーミング、ゲーム、ビデオ通話、音声通話、メッセージ送信、SNSアクセスなど、陸上と変わらない通信環境が船上でも利用可能となります。
インマルサット・マリタイムの社長であるBen Palmerは次のように述べています:
「NexusWaveの受注が1,000隻を超えたことを非常に誇りに思います。この成果は、開発に関わったすべての人々のビジョンと献身の証です。また、先進的なオペレーターが求めているのは、単なる高速性や信頼性にとどまらない通信サービスであることも示しています。」
「NexusWaveは、船舶をオフィスや居住空間に変えるために必要なすべてを提供します。これにより、デジタル化戦略や乗組員福祉の推進が可能となります。グローバルなカバレッジ、無制限のデータ通信、企業レベルのサイバーセキュリティを備えた『接続への完全な信頼』を、信頼できる単一の海事通信パートナーから提供するのがNexusWaveなのです。」
将来予測に関する記述について
本プレスリリースには、1933年証券法および1934年証券取引法のセーフハーバー条項の対象となる将来予測に関する記述が含まれています。これらの記述には、NexusWaveの特徴や利点に関する言及が含まれていますが、実際の結果がこれらの記述と大きく異なる可能性があります。影響を及ぼす要因としては、第三者サービスや容量へのアクセス、衛星の構築・打上げ・運用に関するリスク、衛星性能の不具合、ViaSat-3や今後の衛星から期待される成果の実現可否、予期しない費用の発生、計画の実施に関する不確実性、技術開発の難航、海事業界に関わるその他の要因が挙げられます。
また、最新の年次報告書(Form 10-K)および四半期報告書(Form 10-Q)を含む、米国証券取引委員会(SEC)への提出書類に記載されたリスク要因もご参照ください(www.sec.gov)。将来予測に関する記述は、作成時点におけるものであり、弊社はその更新義務を負いません。
Inmarsat Maritimeについて
InmarsatはViasat傘下の企業であり、40年以上にわたり海運業界のデジタル化を支えてきました。Inmarsat Maritimeは、船主および運航者に対して、接続性の確保、安全な航行、業務効率の向上、乗組員の福祉向上を支援する、信頼性の高い革新的なソリューションを提供しています。
Viasatは、世界中のあらゆる人・モノがつながる世界を目指すグローバル通信企業です。世界24カ国に拠点を構え、地上・空・海において、高品質・信頼性・安全性・経済性を備えた高速接続を通じて人々の生活を前向きに変えるグローバルネットワークの構築を進めています。2023年5月にはInmarsatの買収を完了し、両社のチーム・技術・資源を統合した新たなグローバル通信パートナーとして事業を展開しています。
Inmarsat Maritimeは、ロンドンにあるViasatの国際本社に拠点を置いています。詳細は Inmarsat.com/maritime をご覧ください。また、LinkedInでも最新情報を発信しています。