慢性閉塞性肺疾患(COPD)市場、2019年までに156億米ドルに
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社GBI Researchが発行した報告書「Chronic Obstructive Pulmonary Disease (COPD) Market to 2019 - Highly-Priced New Combination Products Forecast to Capture Significant Market Share and Drive Growth (慢性閉塞性肺疾患(COPD)市場:高価な新複合薬が大幅に市場シェアを獲得し、成長を促進する予測)」の販売を開始しました。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の世界市場は、現在113億米ドル規模と見られていますが、2019年までに156億米ドルに到達すると予想されます。この成長は大部分が、効果が高く使いやすい新製品が多数、市場に登場し、既存製品に比べさらなる価値をもたらすことにより後押しされる見込みです。これらの製品は引き続き市場の大きなシェアを得、2019年までに市場の約44%を占めると見られます。
この成長を促している医薬品には、1日1回服用の長時間作用型β作動薬/長時間作用型ムスカリン拮抗薬(LABA/LAMA)や、UMEC/VI とOlodaterol/Tiotropiumの混合である、 QVA-149などの多剤混合薬などが含まれます。これらの医薬品は、1日1回服用であると同時に、市場をけん引している「Spiriva」などの現在行われている治療方法より効果的です。これらの医薬品の導入や、既存の治療法より高価になるというその見通しが、市場の成長を促しています。
市場をリードする「Advair Diskus」(サルメテロール/プロピオン酸フルチカゾン)などの現在の特許期限が切れるにも関わらず、COPD市場におけるジェネリックの浸食は、他の指標で見られるほどには明白ではありません。これは、多剤混合薬治療や関連機器を再現することが難しいのが大きな理由です。実際、「Advair Diskus 」は2010年に米国での特許期限が切れましたが、ジェネリックによる競合はほとんどありません。
気管支拡張剤はCOPD治療の要で、必要な時に投与されるか、症状の予防・緩和のために定期的に使用されます。こうした医薬品の多くは、1日に何度も吸入服用が求められ、患者の薬剤服用順守が守られないという結果となっています。COPDにおける1日1回服用の可能性は、臨床実験により24時間効果が続くと証明された最初のLAMAである「Spiriva」の成功によって明らかです。「Spiriva」はもっとも売れているCOPD薬で、2011年には約44億米ドル売り上げました。
現在のCOPD市場には、「Symbicort」(ブデソニド/ホルモテロール フマル酸塩水和物)やCOPD市場でもっとも売れている医薬品「Advair Diskus」(サルメテロール/プロピオン酸フルチカゾン)などの長時間作用型β作動薬/吸入コルチコステロイドの混合などの成功例があります。
市場調査レポート: 慢性閉塞性肺疾患(COPD)市場:高価な新複合薬が大幅に市場シェアを獲得し、成長を促進する予測
Chronic Obstructive Pulmonary Disease (COPD) Market to 2019 - Highly-Priced New Combination Products Forecast to Capture Significant Market Share and Drive Growth
http://www.gii.co.jp/report/gbi276325-chronic-obstructive-pulmonary-disease-copd-market.html
出版日:2013年06月30日
発行:GBI Research
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