「Oracle Collaboration Suite」にクラスタリング技術を適用したシステムが日本で初稼動
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)は、情報共有化ソフト「Oracle Collaboration Suite」にオラクルのクラスタ化技術、「Oracle9i Real Application Clusters」(以下:Oracle9i RAC)を適用した、次世代のドキュメント管理システムが日本国内で初稼動したことを発表します。
「Oracle Collaboration Suite」は、全てのドキュメントを「データベース内部」に格納するアーキテクチャを採用しているために、高速な全文検索や、高度なセキュリティ、ワークスペースによるプロジェクト単位での情報共有を実現します。
日本国内での第一号ユーザーは日本オラクルの有力パートナーである新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木 繁)です。
ドキュメント管理システムは、最初は小さなシステムの導入に始まり、ドキュメントやユーザーの増加に伴い、徐々に規模が拡大していき、比例して必要とされるパフォーマンスも増えていきます。特にドキュメントの再利用のために各種全文検索が多用されると、必要とされるCPUパフォーマンスが増加します。また、一度障害が発生すると業務への多大な影響があり、利用者数や利用頻度の増大に伴う、処理能力及び保存領域の拡大を考慮する必要があります。その為、可用性を担保した安定したシステム基盤の上でデータ保全の仕組みを入れ、更に拡張性を担保することが必要とされます。「Oracle9i RAC」を使用すると、必要とする処理量にあわせて、システムを増設していく事ができるので、余計な投資が不要になります。また、可用性を付加する事も可能です。「Oracle Collaboration Suite」は、RAC構成を採用しても、必要なライセンスが増加する事はないために、ユーザーは高度な信頼性を低価格で利用する事が可能です。そこで、新日鉄ソリューションズは「Oracle Collaboration Suite」によるドキュメント管理システムに、拡張性および可用性の高い「Oracle9i RAC」を適用した上で評価検証をして、更にバックアップ製品を実装した運用設計を行いました。
尚、今回の導入に当たっては、TCO(総合的保有コスト)削減の観点からLinux OSのプラットフォーム上に「NAS」(Network Attached Storage)*をストレージとして選択し、低コストで柔軟性の高いシステムが実現されています。
新日鉄ソリューションズは、日本オラクルのビジネスパートナーとして「Oracle Collaboration Suite」の他社へのシステム導入についても、この導入経験をもとに積極的に取り組んで参ります。
日本オラクルはOracle Collaboration SuiteオンラインデモサイトCollaboration Suite TEST DRIVEを開設しており、インターネット上で各種ユーザーが自在にコラボレーションを行える空間を提供しています。(http://www.oracle.co.jp/cs/testdrive/)
●新日鉄ソリューションズ
製鉄業で培った経験と高度なIT力を活かし、中立的なオープン系システムインテグレータとして製造・金融・公共などの業務アプリケーションと、ネットワーク構築・サーバーやデータベース設計・セキュリティ構築など基盤系ソリューションの領域に強みを持っています。また、システムに関するコンサルティングから設計、開発、保守、運用までワンストップでソリューションを提供しています。
●NAS
NAS(Network Attached Storage)
TCP/IPプロトコルによって、ネットワーク接続されたディスク装置のことです。TCP/IPを使用することで、イーサネットやギガビットイーサネットでの接続が可能であり、SAN(Storage Aria Network)に比べて、ホストバスアダプタやスイッチなどが不要となり、低価格なシステム構築が可能になります。
●「Oracle9i Real Applications Clusters」
世界で圧倒的なシェアを誇るオラクルのデータベース管理ソフトの前バージョン「Oracle8i」から採用された「キャッシュフュージョン」アーキテクチャに基づく新しいデータベース・クラスタリング機能です。従来のデータベース・クラスタリング機能では、サーバ数の増加に従ってサーバあたりの性能に劣化が生じていましたが、この新機能によりサーバ数の増加に対して正比例した性能を確保することができます。「Oracle9i Real Application Clusters」によるサーバの追加は単にシステム全体の性能向上をもたらすだけではなく、単一もしくは複数のサーバの障害が発生しても、残りのサーバで運用が継続できることで信頼性の向上をもたらします。
■本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報 北川
TEL:03−5213−6687 FAX:03−5213−6990
e-mail:natsuko,kitagawa@oracle.com
プレスルーム URL:http://www.oracle.co.jp/press/