雨水貯留槽の導入相談が前年比56%増
プレスリリース 2026年9月吉日
天昇電気工業株式会社
ゲリラ豪雨増加で「浸水対策」に注目
道路冠水や建物浸水のリスクを抑える設備に需要
プラスチック製品の開発・製造・販売を手がける天昇電気工業株式会社(代表取締役社長:藤本 健介、本社:東京都世田谷区)は、ゲリラ豪雨や線状降水帯による都市型水害への警戒が高まる中、当社が製造・販売するプラスチック製雨水貯留槽の導入相談が増加していることをお知らせします。
2025年度(2025年4月~2026年3月)の実績は、2024年度と比較して、導入相談件数が56%増、相談案件の見込み金額が82%増、1案件当たりの規模が17%拡大しました。こうした需要に対応するため、従来の深埋設対応型「テンレイン・スクラム」に加え、浅埋設仕様の新製品「テンレイン・スタック」の提供を開始しています。
【短時間強雨の増加で、都市部の浸水対策が急務に】
近年、日本各地で短時間に大量の雨が降る局地的な大雨が相次ぎ、都市部を中心に道路冠水や建物への浸水被害が発生しています。気象庁の統計でも、1時間降水量50mm以上の短時間強雨は増加傾向にあり、極端な降雨への備えが一層重要になっています。
国土交通省は、河川や下水道の整備だけでなく、流域全体で水害を軽減する「流域治水」を推進しています。その対策の一つとして、降った雨を敷地内で一時的にため、下水道や河川への急激な流入を抑える雨水貯留施設の整備が進められています。
こうした中、公共施設や民間施設においても、敷地内で雨水を一時的に貯留し、排水負荷を抑える設備の重要性が高まっています。
プラスチック製雨水貯留槽は、部材が軽く、運搬や施工時の負担を抑えやすい点が特徴です。設置場所や施工条件に応じた雨水対策の選択肢として活用されています。
【雨水貯留槽の導入相談が前年比56%増】
こうした社会的な背景を受け、当社が集計した2025年度の雨水貯留槽に関する導入相談実績は、2024年度と比べて次のとおり伸長しました。
・導入相談件数:前年比56%増
・相談案件の見込み金額:前年比82%増
・1案件当たりの規模:前年比17%増
導入相談件数だけでなく、相談案件の見込み金額や1案件当たりの規模も拡大しており、防災・減災を目的とした大型案件の検討も増えています。特に、大型物流施設や工場、商業施設、公共施設などから、雨水貯留槽の新設や更新に関する相談が寄せられています。
近年は、単に雨水をためるだけでなく、地下埋設物や建物配置、掘削可能な深さなど、現場ごとの条件に対応できる製品への要望も高まっています。
こうしたニーズに対応するため、当社では深埋設対応型「テンレイン・スクラム」と、浅埋設対応型「テンレイン・スタック」の2製品を展開し、設置場所や施工条件に応じた提案体制を強化しています。
【様々なニーズに対応する2つの雨水貯留システム】
■ 深埋設仕様:高強度型「テンレイン・スクラム」
1つのユニットを4つのユニットで間隔を空けながら縦横に連結して支持する特許工法「スクラム工法」を採用。荷重を分散しつつ内部空間を最大化し、従来工法では両立が難しかった高い強度と最大96.5%という業界最高の空隙率を実現しています。
また、土砂堆積が想定される箇所には点検用のメンテナンス空間を容易に施工でき、96%以上の土砂を捕獲したうえで内部確認も可能な特許構造「土砂拡散防止システム」を槽内に設置可能です。
業界最大の空隙率と強度を両立させ、かつメンテナンス性に優れた大規模容量向きの製品です。
■ 浅埋設仕様:高効率型「テンレイン・スタック」
1つの本体を4つの本体で支持する特許工法「スタック工法」を採用し、スクラム工法を補完する製品です。高さ25cm・幅75cmの本体を基本設計とすることで、需要の多い中小規模の貯留槽案件において、必要貯留量に精度高く対応できます。
また4部材構成により施工手順も簡素化、一度に配送できるブロック量をスクラムの約1.2倍に高め、さらにパレット回収も不要としたことで配送効率が格段に向上しました。
設主、設計者及び施工者それぞれのニーズを満たす新製品です。
テンレインシリーズ比較
| 項目 | テンレイン・スクラム | テンレイン・スタック |
|---|---|---|
| コンセプト | 高強度型 | 高効率型 |
| 最大埋設深 | 4.1m | 2.7m |
| 空隙率 | 95~96.5% | 95% |
| 強度 | ◎ | ○ |
| 設計性 | ○ | ◎ |
| 施工性 | ○ | ◎ |
| 輸送効率 | ○ | ◎ |
| 維持管理性 | ◎ | ○ |
| 主市場 | 大規模施設 | 小中規模施設 |


【今後の展開】
ゲリラ豪雨や線状降水帯への備えに加え、国や自治体が進める流域治水の取り組みにより、雨水を一時的に貯留する設備の重要性は今後も高まることが見込まれます。
当社は、長年培ってきたプラスチック成形技術を生かし、雨水貯留槽の製品開発と提案体制をさらに強化してまいります。今後も、施設ごとの施工条件に対応した製品を提供し、道路冠水や建物浸水などの被害軽減に貢献してまいります。
本件に関する詳しい内容をご希望の報道関係者の方からの取材申し込みを随時受け付けています。
【会社概要】
名称 : 天昇電気工業株式会社
住所 : 〒154-0012 東京都世田谷区駒沢一丁目16番7号
URL : https://www.tensho-plastic.co.jp/
【取材依頼・お問い合わせ先】
会社名 : 天昇電気工業株式会社
担当 : 本社営業部
電話 : 03-6268-8363
メール : doboku@tensho-plastic.co.jp
【参考資料】
・気象庁「大雨や短時間強雨に関する統計」
・国土交通省「流域治水に関する資料」
・公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会「雨水貯留浸透施設の施工実績」