米国の内視鏡修理サービス市場規模が2021年までに9億2500万米ドルに達する見込み

株式会社グローバルインフォメーション
2013-05-08 13:30

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Millennium Research Groupが発行した報告書「US Markets for Endoscope Service 2013 (米国の内視鏡サービス市場)」の販売を開始しました。

医療技術市場に関する見識についての世界的権威であるMillennium Research Group (MRG)のレポートによれば、米国における内視鏡修理サービス収益は、2021年に至るまで緩やかな成長を示すと見られています。多くの施設で設備投資予算が制約されており、また高性能の内視鏡は壊れやすい性質を持つことから、各施設では内視鏡システムを全く新しいものに入れ替えるよりも、点検修理サービスを受ける方が全般的にコスト上の効率が高くなっています。

内視鏡メーカーが、サードパーティの内視鏡修理サービスベンダーと競争を繰り広げています。サードパーティの修理サービス企業は、ますます競争性を高めてはいますが、メーカーが生み出す収益の方が引き続きわずかに速い伸びを示すものと見られます。メーカーが持つ戦略的利点としては、全国的なマーケティングに取り組める資金を持っていること、自社独自の部品を持っていること、また幅広いサービスと各種支払い方法とを提供できることなどがあります。

オリンパスやStrykerなどのメーカーのマーケティング・キャンペーンでは、メーカー自体による内視鏡修理の利点と、サードバーティ企業の修理に潜む潜在的なリスクとを強調しています。例えば、メーカーなら自社の内視鏡について正真正銘のパーツとサービスマニュアルとを入手することができるので、特に新型の内視鏡に関して、そのサービスの価値を高めることができます。またメーカーなら、内視鏡の新規購入が成されたときに、サービス契約を取り決めておくことができます。これはサードパーティのサービスベンダーにはできないことです。

MRGの上級アナリストであるLexie Code氏は、「これまではメーカーがこの市場をおおよそ支配してきましたが、サードパーティのサービスベンダーもうまく市場競争を戦い抜くための歩みを重ねて来ています。特に、サードパーティ・ベンダー同士の企業買収によってサービスネットワークを拡張し、また運営予算を増大して、高価値の共同購入組織(GPO)とのサービス契約に関してメーカーと競合できるまでにして来たのです。」と述べています。

しかしながら、米国では2021年に至るまで、全体的にはメーカーが内視鏡の修理サービス企業としても選び続けられることになるでしょう。そして、こういった企業では、修理代が高くなる性質を持つので、内視鏡修理サービス市場の収益の拡大を引き続き押し進めることとなるでしょう。

市場調査レポート: 米国の内視鏡サービス市場
US Markets for Endoscope Service 2013
http://www.gii.co.jp/report/mrg268911-us-markets-endoscope-service.html
出版日: 2013年04月18日
発行: Millennium Research Group

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