【名城大学】日比谷花壇との新製品開発コラボレーション・プロジェクト

経営学部 山岡ゼミ生と日比谷花壇とのコラボで実現。

学校法人 名城大学
2025-07-02 12:00
山岡隆志教授とゼミ生ら

山岡隆志教授とゼミ生ら

 名城大学経営学部・山岡隆志教授(専門:マーケティング、消費者行動論)のゼミナールでは、マーケティングを学ぶ学生たちが実際の新製品開発に挑戦しています。今年も昨年に続き、株式会社日比谷花壇とのコラボレーションにより、学生のアイデアが製品化され、6月16日から29日まで日比谷花壇 KITTE名古屋店にて限定販売されました。

3ヶ月でまわす一連のマーケティング・プロセスを実践

新製品の企画提案の様子

新製品の企画提案の様子

 今回のプロジェクトは、調査からニーズの把握、ターゲット設定、戦略、具体的な製品内容の企画、そして販売、販売実績の把握という一連のマーケティング・プロセスを約3ヶ月でまわして経験するという挑戦的なプログラムです。教室での学びを実践に移し、実際の市場で成果を出すことを目的とした産学連携型のプロジェクトです。
 この企画は、山岡ゼミに所属する2年生と3年生が中心となって進められました。学生達は昨年の実績、現地調査、アンケートなど通じて消費者のニーズを把握し、ゼロベースで新しい製品を考案。5月には、日比谷花壇の担当者に対し、山岡ゼミ生4チームによる8個の新製品の企画の提案が行われ、その中から3つの企画が選出されました。選出後、発売まではチームを3つに再編成し、製品内容を精査、仕様の調整を行ってきました。
 プリザーブドフラワーなど生花以外の素材は、加工やデザインの自由度が高く、新製品の企画にも柔軟に対応できます。しかし、生花はそのままの状態で販売されることが基本であり、保存性や形状の制約もあるため、新製品としての自由な発想を実現することが難しく、そのことが開発プロセスの中で大きな課題として浮かび上がってきました。
 山岡教授は「今回の企画立案にあたって、先方から愛知県産の生花を使用するというリクエストがありました。生花だけを使って新製品として打ち出すのは、自由度が非常に限られていて本当に難しかったです。それでも学生たちは、知恵を絞り、工夫を凝らして実行可能性が高い企画によく仕立ててくれたと考えています」とコメントしています。

《 実践的な学びの場 》

  1. 「鏡花水月」や「桜花爛漫」などの四字熟語をテーマに、それぞれの意味や情景を花で表現した和風ブーケ。花束には意味の解説が書かれたタグが添えられており、贈る相手にメッセージを伝えやすい設計です。
  2. バレエ衣装をモチーフにしたスタイルで、若者の間で人気を集めているデザインです。チュールやリボンといった可愛らしいデザインが特徴で、花瓶なしでそのまま飾れる手軽さも魅力です。
  3. 「小さな庭園」をテーマに、モスの土台に試験管を埋め込み、自分の好きな花を挿して楽しむ新感覚のフラワーアイテム。持ち帰り用BOX付きで、自宅に飾った後はミニチュアの動物などで自由にカスタマイズ可能。自分だけの小さな世界を作る楽しさを提供します。
店頭に並ぶゼミ生らの新製品

店頭に並ぶゼミ生らの新製品

3製品ともに特徴があり、ギフトとしても、日常の彩としても楽しめるものになっています。このような新製品開発プロジェクトは、学生にとって授業で学んだ知識を実践に活かす貴重な経験であり、企画から製作、販売まで一連のプロセスを体験できるチャンスでもあります。