五感を育む夏の学び!大阪信愛学院幼稚園がどろんこ遊びで感覚と言語の発達を促進

泥あそびで“感じる力”と“ことばの土台”を育む

学校法人大阪信愛女学院
2025-08-04 10:00
令和7年度(2025年度)「どろんこあそび」の様子

令和7年度(2025年度)「どろんこあそび」の様子

大阪信愛学院幼稚園(大阪市城東区)は、令和7年(2025年)5月中旬から6月末にかけて、2歳児を対象とした「どろんこあそび」を実施しました。この活動は、乳幼児期の感覚・運動の発達と言葉の習得に焦点を当てた体験型の学びの一つです。

本件のポイント

●大阪信愛学院幼稚園が全身で泥とふれあう「どろんこあそび」を実施
●五感を刺激し、感覚と言葉のつながりを育てる体験型の学び
●自然の素材を使った遊びを通して、園児の健やかな成長を支援

体験から学ぶ乳幼児教育の大切さ

言葉を覚え始める乳幼児期は、体を動かしながら感じることを通じて、世界を少しずつ理解していく大切な時期です。特に2歳前後の子どもたちは、「行動」→「認識」→「名称」という順序で概念を獲得していきます。例えば、砂に水を加えて泥になる変化を実際に体験し、その感触を味わうことで「泥」という概念と言葉が結びつきます。こうした感覚的な体験は、のちの言葉の理解や考える力の土台になります。

手や足で泥の感触を楽しむ園児

手や足で泥の感触を楽しむ園児

水を撒く保育者と園児たち

水を撒く保育者と園児たち

「どろんこあそび」と子どもたちの成長

今年のどろんこ遊びでは、子どもたちが砂と水の変化を直接体験し、さまざまな学びを得ることができました。水を加えることで砂が泥に変わる様子を観察しながら、「泥になったね」「ベタベタするね」などの言葉かけを受けて、感覚と言葉を結びつける体験を重ねました。さらに、泥団子づくりでは、「団子ができたね」「固いね」といった表現を通じて、手触りや状態を表す語彙にも自然と親しむことができました。

はじめは素足になることをためらっていた子どもたちも、無理をせずサンダルを履いたまま遊び始め、友だちの様子を見ながら少しずつ慣れていきました。最終的には、全員が素足で泥にふれ、のびのびと遊べるようになりました。この体験は、単なる遊びにとどまらず、新しいことに挑戦する勇気や自信につながる貴重な成長の機会となりました。
活動中は、泥団子や泥の川を作ったり、泥のついた段ボールの上をハイハイしたり寝転んだりと、子どもたちは自由に遊びを広げ、思い思いに泥とふれあっていました。

活動の終わりには、泥のついたサンダルを自分で洗い、遊びの中に「後片付け」や「自分のことは自分でする」といった生活習慣の学びを取り入れました。これにより、主体性や責任感を育むきっかけにもなっています。

大阪信愛学院幼稚園では、今後も季節に応じた自然体験活動を積極的に取り入れ、子どもたちの健やかな成長をサポートしていきます。「どろんこあそび」は春から初夏の恒例行事として、来年度以降も継続して実施する予定です。

泥のついたダンボールの上に寝転ぶ園児と保育者

泥のついたダンボールの上に寝転ぶ園児と保育者

泥のついたサンダルを自分で洗う園児

泥のついたサンダルを自分で洗う園児

関連リンク

https://hoiku.osaka-shinai.ac.jp/

学院概要

大阪信愛学院は、大阪市城東区に位置する、認定こども園から大学までを擁する総合学院です。1884年の創立以来140年にわたり、カトリック精神に基づいた人間教育を土台に、時代に応じた質の高い教育を提供し続けています。

https://www.osaka-shinai.ac.jp/

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