オラクル、次世代のクラウド戦略「Intelligent Applications」を公開
(本資料は米国2016年9月19日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
Oracle OpenWorld サンフランシスコ – 2016年9月19日
オラクルは本日、業界をリードするクラウド・アプリケーション・プロバイダーというポジションに基づいた、次世代SaaS(Software as a Service)クラウド・ソリューションの戦略について明らかにしました。これらのソリューションは、リアルタイムなアナリティクスと行動データにサードパーティのデータを組み合わせることで、適応と学習に対応するクラウド・アプリケーションを構築するものです。自動的に、個々に推奨されるアクションを提供し、人事や財務の専門家といったビジネス・ユーザーのタスクを合理化する、インテリジェントなクラウド・アプリケーションです。
「Oracle Adaptive Intelligent Applications」と呼ばれるこれらの次世代クラウド・ソリューションの基盤となるのが、50億件を越える消費者と企業のプロファイルが集められ、4万5,000以上の属性をカバーするオラクルの「Data Cloud」内に収められたインサイトです。これらの新しい「Oracle Adaptive Intelligent Applications」は、起動と同時にオラクルのWebスケールのデータと最新のデータ・サイエンスを利用して、組織のユーザーと彼らの行動についてのデータを学習・取得し、対象となる情報を顧客や従業員に提供します。このような緻密なアナリティクスから得られるインサイトによって、企業の業績向上に役立つナレッジベースが構築されます。
オラクルのアプリケーション開発部門エグゼクティブ・バイスプレジデントであるスティーブ・ミランダ(Steve Miranda)は、次のように述べています。「企業のデータは何よりも重要な武器です。今日、企業が競争力を維持するには、リアルタイムに情報にアクセスすることで、インテリジェントな予測を行い、成長していくことが不可欠です。『Oracle Adaptive Intelligent Applications』は充実したData Cloudの匿名情報を利用して、既存のクラウド・アプリケーション機能を最適化します。これを企業が所有するデータと組み合わせて使うことで、業績の向上に役立つ、カスタマイズされた比類のないインサイトを提供することが可能になります」
「Oracle Adaptive Intelligent Applications」は事業部門に直接的なメリットをもたらし、企業と顧客に関する実用的なインサイトを提供することで、詳細な情報を得た上での決断を可能にします。
•財務の専門家は、キャッシュフローのニーズの最適化とコストの均等化を図りつつ、最適なサプライヤー条件の交渉を速やかに進めることができます――四半期末や高額の支払いといった重要な財務イベントの際には、このことが特に重要になってきます。
•人事の採用担当者は、最もふさわしい候補者を最短の時間で自動的に特定できます。また人事マネージャーは、求職者が自分に最も合ったポジションを効率的に見つけるための職務説明書を作成することが可能です。
•マーケティングおよびコマース・マネージャーは、個々の消費者に向けたスマートで文脈上の適切なオファーと推奨行動により、コンバージョン率、施策の効率性、リピート購入の増加を促進し、最終的に売上の向上につなげることが可能です。
•サプライチェーン・マネージャーは、荷主である企業に最適価格の運輸・輸送の選択肢を提供するために、バイヤーと輸送業者の両方に支払うコストと価格を最適化しつつ、世界中で商品を流通させるための最適な選択肢を自動で見つけ出すことができます。
業界をリードする「Cloud Applications」スイートに、オラクルは新しい「Cloud Applications」を追加すると同時に、セールス、マーケティング、財務、人事など幅広い分野をカバーする機能強化を実施し、SaaSポートフォリオのさらなる拡張を行いました。新しいソリューションと機能拡張には以下のようなものが含まれます。
•「Oracle Engagement Cloud」(https://cloud.oracle.com/ja_JP/marketing-cloud):オラクルの「Customer Experience Cloud」ポートフォリオの新たなソリューション。オラクルのセールスとサービスの機能をひとつにまとめ、セールスオートメーション、サービスリクエスト、ナレッジ・マネージメント、カスタマー・セルフサービスを独自の組み合わせで提供します。「Oracle Engagement Cloud」を使うことで、組織の従業員は1つの画面からセールスとカスタマー・サービスの両方を提供でき、ワンストップのカスタマー・エクスペリエンスが実現します。「Oracle Engagement Cloud」はアップセルの機会を高めつつ、顧客の満足度とロイヤリティの向上を支援します。特に、ハイタッチ/ハイバリューの顧客エンゲージメントを提供する組織では、このことが重要になってきます(金融サービス、ハイテク、機械製造、消費財、通信といった業界のサービス要求にアクセスする必要のある、個人向け資産管理担当者、企業営業担当者、マネージャーなど)。
•「Oracle Financial Consolidation and Close (FCCS) Cloud」(https://cloud.oracle.com/ja_JP/opc/fcc-cloud/faq):「Oracle Enterprise Performance Management Cloud」(https://www.oracle.com/applications/performance-management/index.html)ポートフォリオのソリューション。あらゆる規模の組織の最高財務責任者によるリスクの最小化、透明性の提供、正確な決算を可能にします。数週間で導入でき、社内外のステークホルダーへの財務結果の効果的な伝達、買収した企業の業績の速やかな統合によるコンプライアンスの促進、主要な財務プロセス/システムの再導入を伴わないグローバルな事業規模拡大といったことに必要な業務の俊敏性をCFOに提供します。
•「Oracle Revenue Management Cloud」(https://cloud.oracle.com/ja_JP/revenue-management-cloud):「Oracle Enterprise Resource Planning (ERP) Cloud」(https://cloud.oracle.com/ja_JP/erp-cloud)に含まれるソリューションで、契約のステータスと価値の可視性を高め、コンプライアンスに対応した収益認識を提供すると同時に、変更可能で監査が可能な記帳を行います。同ソリューションを使うことで、企業はASC 606/IFRS 15の基本原則に準拠でき、新しい会計基準への移行が加速されます。「Oracle ERP Cloud」の新しい機能強化は、収益認識基準とマルチピリオドの会計機能により、最高財務責任者(CFO)と組織に向けた新たなサポートを提供します。さらには、効率性とコントロールを高め、財務組織の変革を可能にする多言語、複数会計基準、多通貨、ローカライゼーションの機能の拡張により、グローバルな事業展開を可能にします。「Oracle ERP Cloud」は最も包括的で最先端かつ実証済みのERPクラウド・ソリューションであり、国・地方の公共機関をはじめとする各領域で顧客層を急速に拡大しています。
•「Oracle Student Cloud」(https://www.oracle.com/industries/education-and-research/higher-education.html)の新しい「Oracle CX for Higher Education」は、オラクルの直感的なモバイル技術を利用することで、ソーシャル、Eメール、SMS、CRMの機能を使った最適な候補者のターゲティングとクオリファイングにより、採用担当者がパイプラインを拡充できるよう支援します。また「Oracle Student Recruiting Cloud」に内蔵されたアナリティクス機能は、予測の向上、ならびに採用担当者の担当領域でのパフォーマンスの監視と最適化に役立ちます。「Student Management Cloud」は、オラクル初となるクラウド型の学生情報システム(SIS)アプリケーションです。柔軟な大学構造、パーソナライズされた学習、ジャストインタイムのインテリジェンス、BYOD(Bring Your Own Device)アクセスの管理により大学教育モデルの変化に対応する包括的な次世代SISにおいて、学生管理ロードマップと非従来型の大学機能を提供します。
•「Oracle Human Capital Management Cloud」(https://cloud.oracle.com/en_US/hcm-cloud)の最新版は、複雑な労働規則と契約条件を管理するヘルスケア・ソリューションを提供し、コア人事のための定義の設定と、福利厚生、 休暇管理、 勤怠管理、給与に関する基準の定義を可能にします。またオラクルは、クラウドで容易に管理可能な付加的な監査をあわせて提供します。高等教育、小売業、製造、公的機関、プロフェッショナル向けのサービスでローカライズの対象国が99カ国に広がり、多国籍組織においてソリューションを容易に導入・設定できるようになりました。
•「Oracle Internet of Things Cloud」(https://cloud.oracle.com/ja_JP/iot)はデータの収集と分析をリアルタイムに行います。製造工場マネージャーなどのビジネス・ユーザーが、オラクルの「IoT Cloud Applications」を通してリアルタイムの品質管理のモニタリングを行い、メンテナンスのニーズを早期に把握し、従業員と設備の安全性の向上と歩留まりの最適化を図ることが可能です。
•「Oracle Supply Chain Management Cloud」(https://cloud.oracle.com/en_US/scm-cloud)の最新版により、企業全体における柔軟性の向上、コストの削減、パフォーマンスと可視性を高めます。この包括的な基盤によって、先進的な考えを持つ組織では、構想から設計、受注、製造やプランニング、出荷、物流にいたるまで、グローバル・サプライチェーン全体を最適化することができます。IoT(Internet of Things)や「Oracle Data Cloud」といった機能によって得られる付加的なインサイトを利用して、オラクルは高度なサプライチェーンを提供します。
●Oracle OpenWorldについて
「Oracle OpenWorld」は、20年間にわたって開催されている業界で最も重要なビジネスおよびテクノロジー・カンファレンスです。数万人もの来場と、オンライン上では数百万人もの参加者を集め、イノベーションと成長にクラウドを活用する企業への貢献に重点を置き、業界トレンドやテクノロジーが実現するブレークスルーに対する深いインサイトを提供します。「Oracle OpenWorld」では、つながり、学習、調査、インスピレーションを求める出席者のために、2,200を超える教育セッションが開催されます。ここでは、2,000社を超えるお客様およびパートナー企業がそれぞれの体験を参加者と直接共有します。世界の400社以上のパートナー企業およびお客様が数百におよぶデモ、実践ラボ、展示を行う「Oracle OpenWorld」は、クラウド・アプリケーションからクラウド・プラットフォームおよびインフラストラクチャに至る先進のクラウド・テクノロジーの展示の場となっています。「Oracle OpenWorld 2016」は、9月18日~22日の日程でサンフランシスコのモスコーン・センターで開催中です。登録方法、基調講演やセッションの視聴方法などの詳細については、www.oracle.com/openworld(http://www.oracle.com/openworld)をご参照ください。また、Twitter(https://twitter.com/oracle_japan)、Facebook(https://ja-jp.facebook.com/OracleJP/)でのディスカッションにもぜひご参加ください。
オラクルについて
オラクルは、クラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォームの広範なサービス群を最大限に統合し提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 斉藤
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/
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