循環腫瘍細胞(CTC)向け技術の成長産業
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Kalorama Informationが発行した報告書「The Market for Circulating Tumor Cells (CTCs) and Cancer Stem Cells (CSCs) (循環腫瘍細胞(CTC)および癌幹細胞(CSC)市場)」の販売を開始しました。
医療市場調査会社のKalorama Informationによると、癌の調査及び診断の比較的新しいアプローチが、10億米ドル規模の市場を開発しています。循環腫瘍細胞(CTC)は、原発および二次性腫瘍から切り離されて血流に入り込み、遠位の臓器へと移動して新たな腫瘍になると考えられています。Kalorama Informationでは、CTCに狙いを定めることは、癌治療においてきわめて重大な焦点となっているとしています。当レポートでは、循環腫瘍細胞向け技術の市場規模や今後の市場機会を予測します。
同レポートの著者、Adriana Rusu氏は、「原発腫瘍は通常は、外科手術や化学/放射線治療によって効果的に取り除けます。したがって、癌による死亡の原因であり、治療のターゲットとなる循環腫瘍細胞によっておこされる転移の進行に対応する時期に来ています」と述べています。
CTCによる診断の潜在的な用途としては、癌の早期発見のための非侵襲的試験の開発や、癌からの生存・治療への反応の予測・観察の予後予測ツールの開発、癌への新薬の開発、癌治療のための医薬品開発プロセスと臨床試験の改善などが含まれます。
「現在の癌診断方法には侵襲的な組織生検が含まれますが、末梢血におけるCTCの分析は代替的な非侵襲的手法をもたらし、この手法は病気の進行や、様々な治療に対する患者の反応を監視するのにより頻繁に低コストで使用できます」とRusu氏は述べます。
その潜在力に反して、循環腫瘍細胞の検知と分析は課題が多く、癌におけるその重大性は十分にはわかっていません。したがってCTCによる癌検診や治療法の進展は、細胞の希少性と、患者の血液から切り離すのが難しいことによって阻まれています。それでも、過去10年で多くの技術的発展はこの分野への新たな関心を呼び寄せています。
市場調査レポート: 循環腫瘍細胞(CTC)および癌幹細胞(CSC)市場
The Market for Circulating Tumor Cells (CTCs) and Cancer Stem Cells (CSCs)
http://www.gii.co.jp/report/kl279333-market-circulating-tumor-cells-ctcs-cancer-stem.html
出版日: 2013年08月15日
発行: Kalorama Information
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