ANREALAGE Paris Collection A/W 2023に マテリアル・サポートを実施

三井化学株式会社 三井化学ファイン株式会社
2023-03-27 11:00

三井化学株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修)の組織横断的なオープンラボラトリー活動であるMOLp(R)(モル、そざいの魅力ラボ)と三井化学ファイン株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長:西山 泰倫)は、2023年2月28日(火)にフランス・パリで開催されたANREALAGE Paris Collection A/W 2023へ参加したファッションブランドの株式会社アンリアレイジ(本社:東京都港区、代表取締役/デザイナー:森永 邦彦)へフォトクロミック材料を提供し、その世界観を実現するマテリアル・サポートを行いました。

ANREALAGE Paris Collection A/W 2023

ANREALAGE Paris Collection A/W 2023

・そざいの魅力ラボ
https://jp.mitsuichemicals.com/jp/molp/

・三井化学ファイン株式会社
https://www.mkf.co.jp/

・株式会社アンリアレイジ
https://www.anrealage.com/main

・ANREALAGE Paris Collection A/W 2023 YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=eR9QOnDIRiA

今回のアンリアレイジのパリファッションウィーク(通称:パリコレクション)でのコレクションテーマは「=(イコール)」。19世紀のドイツの哲学者・生物学者であるヤーコプ・フォン・ユクスキュルが唱えた「環世界」の概念を表現する。ユクスキュルは、ミツバチやモンシロチョウが「見る」ことのできる「紫外線」は、人間が「見て」いながら「知覚していない」世界であるといい、光を受け取る知覚機能が異なることで、見える色も世界も変わることを提言した。人間の目で見える可視光線の色と、ミツバチやモンシロチョウなどが捉える紫外線によって変わる色、その人間が見える色と見えない光と色を共存させることで、「環世界 ―等しく異なる世界―」の表現に挑戦しています。

MOLp(R)は、素材の機能的価値だけではなく、感性的価値を加えた表現やプラスチックの新しいエージング表現といった挑戦、素材が五感や心に訴えかける感性価値を体験価値(UX)として表現する取り組みを行ってまいりました。また、「SHIRANUI(R)-不知火(R)-」のコンセプトのもと、メガネレンズ用フォトクロミック技術 SunSensors(TM)-MR(TM)-8をベースに、紫外線を用いた色の変化を楽しむUXへと昇華してきました。アンリアレイジのコレクションコンセプトに共感し、フォトクロミック材料でパリコレクションにマテリアル協力致しました。

三井化学ファイン株式会社は、今回のパリコレクションのためにフォトクロミックマスターバッチを新規に開発、共同開発中のフジボウテキスタイル株式会社(所在:東京都中央区、取締役社長:藤岡 敏文)と一丸となりフォトクロミック繊維として作り上げ、アンリアレイジが目指す新しい「表現」を素材面からサポート致しました。

ANREALAGE Paris Collection A/W 2023の概要

日時 :2023年2月28日(火) 現地時間 17:00~
場所 :Theatre de la Madeleine
所在地:19 Rue de Surene, 75008 Paris, France

今回協力した素材

・SHIRANUI(R)-不知火(R)-
紫外線(太陽光)が当たると発色して浮かび上がる、フォトクロミックテキスタイル、フォトクロミックボタン、フォトクロミックビーズ、調光サングラスとして採用された数々は、メガネレンズ用フォトクロミック技術 SunSensors(TM)-MR(TM)-8をもとに作り上げられ、メガネレンズ分野以外は「SHIRANUI(R)-不知火(R)-」として表現しています。
SunSensors(TM)-MR(TM)-8は、メガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る三井化学の調光(フォトクロミック)レンズブランドで、色素をレンズ自体に練り込むインマスタイプであるにも関わらず、トップレベルの褪色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちすることを特徴としています。

■アンリアレイジ(ANREALAGE) https://www.anrealage.com/main
2003年、デザイナー森永 邦彦により設立。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UNREAL-非日常、AGE-時代、を意味する。日常の中にあって非現実的な日常のふとした捩れに眼を向け、見逃してしまいそうな些事からデザインの起点を抄いとる。「神は細部に宿る」という信念のもと作られた色鮮やかで細かいパッチワークシリーズ、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの○△□シリーズ、テクノロジーや新技術を落とし込んだ革新的なファッション表現は、内外から注目されている。2019年第37回毎日ファッション大賞受賞。2020年 伊・FENDIとの協業をミラノコレクションにて発表。2021年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームを担当、同年、細田 守監督作品『竜とそばかすの姫』で主人公ベルの衣装を担当。

デザイナー森永 邦彦

デザイナー森永 邦彦

■MOLp(R)(モル、そざいの魅力ラボ) https://jp.mitsuichemicals.com/jp/molp/
2015年から活動を開始した三井化学グループの社員発案のボトムアップ活動。三井化学グループが100年以上に亘り、継承し、培ってきた素材や技術の「機能的な価値」や「感性的な魅力」を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そのアイデアやヒントをこれからの社会のためにシェアしていく三井化学グループのオープンラボラトリー活動です。2021年7月・10月にはNeo“PLASTIC”ism(新造形主義)をテーマとした単独展示会 MOLp Cafe 2021を開催するなど、「そざいの魅力」を広くコミュニケーションする活動を行っています。MOLp(R) ECサイトでは、フォトクロミックを使ったアイテムも販売。

MOLp(R)

MOLp(R)

MOLp(R) ECサイト: https://molpec.com/

紫外線照射前Look5 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look5 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look5 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look5 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look6 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look6 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look6 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look6 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look11 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look11 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look11 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look11 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look12 (C)Koji Hirano

紫外線照射前Look12 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look12 (C)Koji Hirano

紫外線照射後Look12 (C)Koji Hirano