アルツハイマー病の治療と管理に望まれる次の大改革
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Alzheimer's Disease Therapeutics and Diagnostics: Global Markets (世界におけるアルツハイマー病の治療と診断市場)」の販売を開始しました。
米国では刻々と、アルツハイマー病患者が増加しています。この驚異的な統計は、米国では現在、540万人がこの衰弱性神経疾患を抱えているという現実となっています。
アルツハイマー病は主に65歳以上の男女に発症し、また、アルツハイマー病と診断されるおそれは、年齢とともに増加します。実際、85歳以上の成人の6.48%が毎年アルツハイマー病と診断され、一方で60~65歳ではわずか0.08%にとどまります。
65歳以上の成人の割合が、今後40年で世界的に増加する中、アルツハイマー病の発生率は2010年の2100万から2050年には5300万件と、2倍以上になると予測されています。
予測患者数の驚異的な増加は、アルツハイマー病が医療ニーズの満たされていない大きな分野であることを示すだけでなく、現在は効果的な治療方法がないことから、治療学・診断学に充当な市場機会をもたらしていることも意味します。
BCC Researchの予測では、アルツハイマー病は多くの分野で上昇傾向にある一方で、Ariceptや Exelon、Namendaなどのアルツハイマー病治療薬の特許期間の終了、およびジェネリック薬品の導入で、市場の平坦化が予測されています。
15年前のAriceptの登場以外では、アルツハイマー病治療薬に大きな進歩は起きていません。市場はアルツハイマー病治療および管理の、次なる大改革を待っている状態です。
もっとも成長が期待される市場分野は、診断学とバイオマーカーです。現在、アルツハイマー病と診断する決定的な方法は、遺体解剖を行うまでありません。しかし、最近の調査により、ある特定の酵素・タンパク質と、アルツハイマー病の発症とのつながりが明らかになっており、アルツハイマー病診断にさらに進んだ手法をもたらすだけでなく、遺伝子および酵素に基づいた、より効果的な治療も期待されます。
市場調査レポート: 世界におけるアルツハイマー病の治療と診断市場
Alzheimer's Disease Therapeutics and Diagnostics: Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc105600-alzheimers-disease.html
出版日: 2013年05月17日
発行: BCC Research
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