アプリケーション製品の融合計画「プロジェクト・フュージョン」を発表 ミドルウェア基盤層のデータ統合ソフト「Oracle Data Hubs」提供計画と共に
日本オラクル(本社:千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明)はアプリケーションの統合プロジェクト「プロジェクト・フュージョン」の計画を発表します。「プロジェクト・フュージョン」は、オラクルの保有するアプリケーション製品群「Oracle Applications」を融合し、2008年に提供開始をする統合型アプリケーション製品の開発計画です。
オラクル・コーポレーションは2005年1月にピープルソフト買収完了後初めての顧客やパートナー向けの会議席上で、コードネーム「プロジェクト・フュージョン」を発表しました。「プロジェクト・フュージョン」は、オラクル、ピープルソフト、JDエドワーズのアプリケーション製品をすべて融合させた、次世代アーキテクチャのアプリケーション・スーパーセット「Fusion Applications Suite」を2008年までに完成させるという開発計画です。オラクルでは、その後2005年4月に流通業界の有力なアプリケーション企業リテック社を買収完了し、「プロジェクト・フュージョン」を構成する「Oracle Applications」を充実しております。
またオラクルは「プロジェクト・フュージョン」に向けて、アプリケーションを支えるミドルウェア基盤層を再構成し、さらに拡充する方針を決定しています。このミドルウェア基盤層は「Oracle Fusion Middleware(オラクル・フュージョン・ミドルウェア)」として、システム相互間でのアプリケーション層におけるプロセスの連携と自動化を実現し、ビジネス・インテリジェンスやコンテンツ管理機能を実装しながら、データ統合ソフト「Oracle Data Hubs」が異種コンピュータシステム間のデータ統合を実現します。
「Oracle Data Hubs」は、顧客情報や財務情報、製品情報など企業の主なマスターデータを一元的に統合することができます。こうしてデータの断片化を解消するとともに、異機種のコンピュータシステムに散在する取引情報をソース(情報の源)としてデータを収集することにより、唯一の正しい情報源(Single Source of Truth)に基づく真の情報活用が可能になります。すでに提供済みの顧客情報統合基盤「Oracle Customer Data Hub」のみならず、財務・会計上のデータ統合の基盤となるデータ・ハブ製品「Oracle Financial Consolidation Hub」、製品情報の統合基盤である「Oracle Product Information Management Data Hub」を、ミドルウェア統合の重要コンポーネントとして2005年秋には出荷開始の予定です。
◆「プロジェクト・フュージョン」と「Oracle Fusion Middleware」について
「Oracle Fusion Middleware」は、柔軟かつ堅牢な次世代アーキテクチャを持つシステムを構築するための新しいミドルウェア基盤層です。「Oracle Fusion Middleware」では、企業が業務の連携をより容易に行えるように、サービス指向の基盤となるSOA(Service Oriented Architecture)に準拠した標準的なアプローチを採用しています。ウェブ・サービスや、エンタープライズ・サービス・バス、BPEL(Business Process Execution Language)を使用してSOA環境を実現することで、異種業務アプリケーションの連携と統合、さらには業務プロセスの自動化や運用維持コストの劇的な削減が容易に実現可能になります。
また、このミドルウェア基盤層の環境を活用することで、ピープルソフトおよびJDエドワーズのアプリケーションは、Java技術を活用したポータル上で統合することができます。これにより、ひとつの企業ポータルから「Oracle E-Business Suite」、ピープルソフトおよびJDエドワーズの各アプリケーションへのアクセスが可能となります。また、ピープルソフトおよびJDエドワーズのアプリケーションは、セキュリティ管理製品とも統合し、セキュリティ管理機能の強化や管理コストの削減を実現します。「Oracle Fusion Middleware」は、ピープルソフトやJDエドワーズ、そしてオラクルのアプリケーション製品を融合する重要な製品層として、「プロジェクト・フュージョン」を構成するピープルソフトおよびJDエドワーズのアプリケーションにも対応する予定です。これを皮切りに、現在の企業のIT環境を最新の情報化時代のアプリケーション(Information Age Applications)へと移行を推進していきます。
◆「Information Age Applications」について
オラクルはこれまで、自らの技術力とノウハウを結集し、ビジネスに直結した質の高い情報で顧客に最大価値を提供して参りました。そしてこれからは、「情報の動態品質」を追究する情報時代のビジネス・アプリケーションを表す新たなスローガンとして、「Information Age Applications」(http://www.oracle.co.jp/applications)を提唱してまいります。Information Age Applicationsの基盤は、オラクルの総合ソリューション体系である情報アーキテクチャ「Oracle Information Architecture」(http://www.oracle.co.jp/oia/)から成り立っており、中でも「Oracle Fusion Middleware」に包含される「Oracle Data Hubs」は、マスターデータを中心に企業の情報統合を進める戦略的なミドルウェア製品です。オラクルは情報の価値を最大化することで、日本企業の競争力向上に貢献してまいります。
■ 本件に関する報道関係者お問い合わせ先
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーション室 広報 玉川
Tel:03-6238-8178 / Fax:03-5213-6990
e-mail:Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
OracleはOracle Corporationの登録商標です。その他の企業名、製品名ならびにサービス名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。