日本オラクル、「Oracle Database 10g」の新価格戦略を発表
日本オラクル株式会社(本社:千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明)は同社の主力製品である「Oracle Database 10g」の新価格戦略を発表します。本新価格は「Oracle Database 10g」の出荷日となる2004年4月5日より適用されます。
日本オラクルでは、「Oracle Standard Edition One」、「Oracle Database 10g Standard Edition」、そして「Oracle Database 10g Enterprise Edition」と、企業の情報システムのあらゆるニーズに適応した製品を提供します。日本オラクルの新価格戦略は、企業がビジネスを拡大し、成長に応じて生ずる様々なニーズを満たすことを目指して策定されました。
「Oracle Standard Edition One」と「Oracle Database 10g Standard Edition」では、部課や新規ビジネスでますます必要となる小規模なコンピュータシステムに対する需要を満たすものです。今回の「Oracle Standard Edition One」と「Oracle Database 10g Standard Edition」の新価格戦略によって、これまでのLinux市場の活性化に加えて、Windows市場においても競争力がますます高まることが期待されています。
簡単で素早い導入が可能な「Oracle Database 10g」は、「Grid Control」や「Database Control」をはじめとする優れた管理環境の提供と相まって、本新価格戦略によって「Oracle Database 10g」の市場全領域における競争力を強化します。
日本オラクルの「Oracle Database 10g」新価格戦略の概要は次の通り
1)新価格戦略
日本オラクルでは、サーバに1~4CPUを搭載した単一のコンピュータ環境を軸にしたITシステムの投資市場にあわせ、「Oracle Standard Edition One」と「Oracle Database 10g Standard Edition」の低価格なライセンス体系を新たに定めました。
「Oracle Database 10g」を2CPU以下のサーバ環境で展開する企業に向けては、「Oracle Standard Edition One」で、WindowsまたはLinux環境において搭載可能なCPU数を従来の1CPUから2CPUに引き上げます。また、従来提供価格から約20%値下げします。これらにより、他社製品と比較して1/3の低価格でソフトウェアを提供することが可能になります。
日本オラクルは、サーバに搭載するCPUが4基以下の単一コンピュータ環境で利用する顧客に向け、「Oracle Database 10g Standard Edition」を提供します。「Oracle Database 10g Standard Edition」を選択すれば、ライセンス費を追加負担することなく、従来オプション製品だった「Oracle Real Application Clusters」を利用することができます。この画期的な拡張は、単一システムでサーバ搭載CPUが4基以下となる部課レベルのITシステム需要に応えるものです。この対応により、4CPUを上限としたクラスタ環境を「Oracle Real Application Clusters」で構築し、高可用な基幹システムを導入することができます。
「Oracle Database 10g Standard Edition」における「Oracle Real Application Clusters」は、例えばCPUをそれぞれ2基搭載可能な2台のサーバ、または、CPUを1基のみ搭載可能なサーバ4台などで利用することが可能です。またこの場合、「Oracle Database 10g Standard Edition」に含まれるオラクルのクラスタウェア「Oracle Cluster Ready Services」と「Oracle Automatic Storage Management」を利用する必要があります。この構成を他社のHAクラスタ構成と比較すると、「Oracle Database 10g Standard Edition」がより安価となっています。
日本オラクルは、4CPUを超えて「Oracle Database 10g」を実装するコンピュータ環境を中心に「Oracle Database 10g Enterprise Edition」を提供します。「Oracle Database 10g Enterprise Edition」では従来の「Enterprise Edition」からライセンスの価格体系に変更はなく、これを維持したまま、数多くの新技術や新機能を搭載しました。さらに、「Enterprise Edition」では「Oracle Partitioning」、「Oracle Spatial」、「Oracle Advanced Security」、「Oracle Real Application Clusters」などのオプション製品も充実し、大規模で堅牢なシステムに必要な要件を満たした製品とサービスを提供してまいります。さらにオラクルの統合型管理ツール「Oracle Enterprise Manager 10g」を構成する「Oracle Diagnostics Pack」、「Oracle Tuning Pack」、「Oracle Change Management Pack」に加え、新たに「Oracle Configuration Management Pack」を同時に提供開始します。
「Oracle Database 10g」価格など:
「Oracle Database 10g Enterprise Edition」
500万円/CPU、10万円/Named User Plus
提供開始日:2004年4月5日
対応OS:Linux x86、Solaris Operating System (SPARC 64 bit)、HP-UX PA-RISC (64 bit)、AIX5L Based Systems
(Windows版は5月/6月ごろ提供予定)
「Oracle Enterprise Manager 10g」各37万5,000円/CPU、7,500円/Named User Plus
-「Oracle Diagnostics Pack」
-「Oracle Tuning Pack」
-「Oracle Change Management Pack」
-「Oracle Configuration Management Pack」(新製品)
提供開始日:2004年4月5日
対応OS:Linux x86、Solaris Operating System (SPARC 64 bit)、HP-UX PA-RISC (64 bit)、AIX5L Based Systems
(Windows版は5月/6月ごろ提供予定)
「Oracle Database 10g Standard Edition」
187万5,000円/CPU 3万7,500円/Named User Plus
提供開始日:2004年4月5日
対応OS:Linux x86、Solaris Operating System (SPARC 64 bit)、HP-UX PA-RISC (64 bit)、AIX5L Based Systems
(Windows版は5月/6月ごろ提供予定)
*「Oracle Real Application Clusters」はクラスタ構成をとるサーバの搭載可能CPU数の合計が4CPUまでのハードウェアにおいて利用可能です。その際、オラクルの純正クラスタウェア「Cluster Ready Services」の利用が必須です。また、「Oracle Automatic Storage Management」の利用が必要です。
「Oracle Standard Edition One」
1万8,600円/Named User Plus(最少5ユーザより。旧価格比約24%値下げ)
62万4,400円/CPU (旧価格比約17%値下げ)
提供開始日:2004年4月5日
対応OS:Linux x86、Solaris Operating System (SPARC 64 bit)、HP-UX PA-RISC (64 bit)、AIX5L Based Systems
(Windows版は5月/6月ごろ提供予定)
2)SQL Serverからの移行プログラムの提供開始
SQL Serverのユーザが容易に「Oracle Database 10g」へ移行するために、「SQL Server下取りプログラム」と「移行コンサルティング」のサービスを2004年4月5日から2004年12月31日まで提供します。
●「SQL Server下取りプログラム」
ユーザが契約しているSQL Serverライセンスを規定価格にて下取りし、「Oracle Database 10g」のライセンスをその差額で提供します。
●「移行コンサルティング」
2004年4月5日より、ユーザがSQL Serverを「Oracle Database 10g」に移行し、導入をするための支援サービスをします。このサービスでは、既存システム環境の調査を行い、データベース移行ワークベンチソフトウェアの導入作業を行い、アプリケーションの移行およびテストを行います。
3)パートナー支援プログラムの提供開始
●「Oracle 10g」トレーニングプログラム
2004年6月を皮切りに、SQL Serverを利用しているビジネスパートナーから3,000名のIT管理者や開発者を対象に、「Oracle Database 10g」のインストールから設定までを習得できる「Oracle 10gハンズオン」講座を開設します。
●「HTML DB」ビジネス支援
「HTML DB」で作成したアプリケーションを無償提供します。「HTML DB」の試用サイトや、CD-ROMの提供を通じ、アプリケーションのテンプレートを提供し、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)各社が独自のアプリケーションプログラムを容易に推進できるようにします。実施期間:2004年4月5日〜12月31日
なお日本オラクル公式技術サイト「Oracle Technology Network Japan」では「Oracle 10g Developer Program」を実施しています。このプログラムでは本日より、OTN開発ライセンス付き「10g Development Kit」の先行予約を開始いたします。
詳細: http://otn.oracle.co.jp/10gdp/index.html
「Oracle Database 10g」について
「Oracle Database 10g」は小規模サーバから最大規模のSMPサーバ、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計された新データベース管理ソフトです。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点として情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日の店頭市場への株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,440名(2003年5月末現在)。Webサイトは、 http://www.oracle.co.jp
■本件に関する報道関係お問い合わせ先
日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレートコミュニケーションズグループ 広報担当 玉川
Tel: 03-5213-6144 / Fax: 03-5213-6990
e-mail: Takeo.Tamagawa@oracle.com mailto:Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
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