山形県が基幹高速通信ネットワークの基盤に「Oracle9i」を全面的に採用
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4−1 代表取締役社長:新宅正明)は、山形県(山形市松波二丁目8-1 知事:高橋和雄)が県基幹高速通信ネットワークの基盤に「Oracle9i」の最新技術を全面的に採用し、運用に入ったことを発表します。
また、各種アプリケーション開発に必要な人材を山形県内に育成する事業において、日本オラクルと山形県は共同の事業を開始しました。
山形県は、平成13年度から、山形県基幹高速通信ネットワークを整備し、県民へのサービス向上、行政事務の効率化・高度化、職員間の情報共有などを進めています。
特に、県行政事務の効率化・高度化の分野では、約6,000人の一般行政事務職員にPCを付与し、各総合支庁も含めたブロードバンド環境で利用できる行政イントラネットを整備しました。これにより、情報やデータを一元的に管理、共有することが可能になり、従来と比較して効率的かつ高度な業務の遂行が可能となり、部門及び職員間の情報共有化も進展しています。
また、「Oracle9i」上にコンポーネント化されたアプリケーションを開発する方針により、開発発注コストの大幅な削減や開発の短工期化、品質の向上などを実現、既に大きな効果が現れています。
今回整備された基盤においては、山形県統合データベースとして「Oracle9i Database」、インターネット・アプリケーションの実行基盤として「Oracle9i Application Server」、一般行政事務職員6,000人のユーザー管理を行うディレクトリーサーバーとして「Oracle Internet Directory」、ファイル共有基盤として「Oracle Internet File System」、ナレッジベースを蓄積する基盤として「Oracle Knowledge Channel」が採用されており、「Oracle9i」の技術が全面的に活用されています。
また、庁内に散在する各種文書ファイルを一元的に管理、共有するシステムとして、「Oracle Internet File System」を活用した「組織対応ライブラリ」を山形県と共同開発し、部署、職責、プロジェクトなどの単位で容易にファイル管理が行えるのと同時に、大規模な組織変更や人事異動に対応して、ファイルなどのアクセス権限を管理するデータベースを一括変更できる仕組みを用意しています。なお、このたび開発された「組織対応ライブラリ」はオープンソースとして、設計情報とともにOTN(Oracle Technology Network 、http://otn.oracle.co.jp/)より、ダウンロード可能となっています。
山形県では、今後のアプリケーションの提案、開発、運用ができる人材を県内に確保するため、高度IT人材育成事業を本年度から本格的に開始しています。その中で中核となるデータベース技術者の育成については、日本オラクルとの共同事業を開始しており、その一環として、2003年6月3日から山形県主催「データベース技術者養成研修コース」を提供しています。同コースは県民を対象に、2003年7月11日の「ORACLE MASTER」試験を目標にした一ヶ月間の集合研修とeラーニングの組み合わせによるブレンデッド・ラーニングにより実施しました。
山形県では今後、ネットワークの統合、データベースの統合を更に推進してまいります。行政事務の効率化及び高速化、組織及び人材の活性化、セキュリティレベルの向上、市町村との連携、地元IT人材の活性化などを視野に、メインフレーム上に存在する基幹業務をも統合し、更なる効果の創出を構想しています。
■本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社 マーケティング本部 コーポレートコミュニケーションズグループ
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◆ORACLE MASTERについて
世界で高い評価を受けるオラクル製品に関して、その技術力を認定する制度がオラクルマスターです。オラクルマスターには、データベース運用・管理者向けのトラック、アプリケーション 開発者向けのトラック、アプリケーションサーバー運用・管理者向けのトラックの3つが あります。その技術や知識に基づいて、データベース管理運用者トラックでは Silver/Gold/Platinumの3段階、アプリケーション開発トラックではSilver/E-Developer/ Oracle Certified Developerの3段階、アプリケーションサーバー管理運用トラックでは Silver/Goldの2段階にステップがわかれています。