<自転車の安全利用促進委員会レポート> 沖縄県教育委員会主催「令和8年度 高等学校交通安全指導者 連絡協議会」にて「自転車通学指導セミナー」を開催  沖縄県内の高等学校等の教職員約100名が参加

2026-05-15 11:00
自転車の安全利用促進委員会、一般社団法人自転車協会

自転車の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2026年5月7日(木)県体協スポーツ会館(AB会議室) (那覇・南部地区)・8日(金) 県立北谷高等学校(北部・中部地区)・12日(火) 県立宮古総合実業高等学校(宮古地区)・13日(水) 県立八重山高等学校(八重山地区)で行われた『令和8年度 高等学校交通安全指導者連絡協議会』(主催:沖縄県教育委員会)にて、自転車通学指導セミナーを実施し、県内の高等学校等の教職員約100名が参加されました。

当委員会の調査によると、沖縄県の高校生における通学時の自転車事故件数(人口1万人当たり)は、47都道府県中、全国ワースト46位と低い水準にあります。一方で第一当事者となる割合は全国ワースト19位と比較的高く、加害者となるリスクへの対策が引き続き求められる状況です。

講師の遠藤まさ子(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、年間の自転車通学指導計画のポイントについて説明しました。自転車の安全性、自転車を取り巻く法律、リスク予測力や運転技術の向上といった指導の重要点を挙げるとともに、全国で実施されている具体的な取組事例を紹介しました。
また、2026年4月から施行された16歳以上を対象とする「青切符制度」についても説明しました。特に、信号無視やながらスマホなどの違反行為の危険性に触れ、自転車関連事故の発生状況を示すとともに、事故リスクを具体的に体感できる教材を紹介しました。
「沖縄県は加害者となる割合が高い傾向にあります。事故をおこさないようにという意識づけが重要であり、自転車が自動車ドライバーからどのように見えているかを理解することが、安全な行動につながります」と強調しました。
さらに、自転車自体の安全性についても触れ、「安全基準を満たしたBAAマーク付き自転車の選択と、日常的な点検・整備の徹底が、事故を未然に防ぐことにつながります」と説明しました。
講演後は、「青切符制度についての指導内容」および「TSマーク貼付と自転車点検の指導方法」をテーマに、各校の教職員による意見交換と発表が行われました。
新年度を迎え、新入生の自転車通学も本格化しています。当委員会の調査では、中学生・高校生の自転車通学中の事故は5月から6月にかけて最も多く発生する傾向があります。交通ルールやマナーの指導に加え、自転車本体の安全性への理解を深めるとともに、他県の先進的な取組も参考にしながら、より実効性の高い安全指導について考える機会となりました。

参加した教職員の感想

・青切符制度の内容を整理して理解することができました。校内での指導計画にどのように組み込むか、早速検討していきたいと思います。
・自転車そのものの安全性や点検の重要性について、これまで以上に指導する必要性を感じました。保護者への周知も含め、学校全体で取り組んでいきたいと思います。

那覇・南部地区の様子

那覇・南部地区の様子

北部・中部地区の様子

北部・中部地区の様子

参考資料

遠藤まさ子

遠藤まさ子

講師略歴

遠藤まさ子
自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。

自転車の安全利用促進委員会

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。
https://jitensha-anzen.com/

BAAマーク

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。

BAAマーク

BAAマーク

BAAマーク2

BAAマーク2