JR東日本、1日12,000本もの在来線列車ダイヤデータを管理する輸送総合システムのリプレイスを、新旧データベースの同期により業務に影響を及ぼすことなく実現

日本オラクル株式会社
2016-05-10 11:00

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂、以下 日本オラクル)は本日、JR東日本グループの情報システム会社である株式会社JR東日本情報システム(本社:東京都渋谷区代々木、代表取締役社長:田浦 芳孝、以下 JR東日本情報システム)が、オラクルのリアルタイム・データ統合製品「Oracle GoldenGate」を活用し、JR東日本の在来線の輸送計画を管理する「輸送総合システム」のリプレイスを、新旧データベースの同期により業務に影響を与えることなく完了したことを発表します。

JR東日本情報システムが開発・運用する輸送総合システムは、1990年より稼動開始し、現在では1日に約12,000本、輸送人員約1,690万人(*)にも及ぶJR東日本の在来線の列車ダイヤや車両・乗務員運用などの計画業務を支援・効率化し、車両の諸元やメンテナンス情報まで管理することで、ダイヤ通りの安定した列車運行を支えています。輸送総合システムは2015年にリプレイス時期を迎えるにあたり、データセンターの移設なども含む大規模なシステムの切替を、列車運行という社会インフラを支える重要な業務に影響を与えることなく成功させることが求められていました。

  • 2014年度平均

輸送総合システムリプレイスは対象領域が広範にわたり、中央サーバー約100台と14のサブシステム、JR東日本管内の乗務員区所や車両センターなどの100カ所を超える現場のサーバー、さらに約1,400台のクライアント端末についても、着実に切替を完了させる必要がありました。システムの運用制限に伴う利用者側への負担を発生させないため、新旧システムの並行稼動と段階的な切替を前提に複数の切替方法の案が検討された結果、「Oracle GoldenGate」による新旧データベースの同期による切替を実施する案が採用されました。選定にあたっては、高品質なデータ・レプリケーション(*)が可能な「Oracle GoldenGate」の高い信頼性と実績、オラクルのエンジニアやコンサルタントによる高いサポート力が評価されました。

  • データの複製・同期

「Oracle GoldenGate」によるシステム切替は3段階に分けて安全・確実に実施され、北陸新幹線金沢開業や上野東京ラインの開業にともなう大規模なダイヤ改正が行われた中でも、運行業務に影響を与えることなくリプレイスが完了しました。また、毎日深夜に実行されるバッチ処理では、新旧データベース間でのデータ同期における遅延時間を、30分以内という要件を大幅に下回る約5分に抑えることができました。さらに、データの比較照合を行う「Oracle GoldenGate Veridata」により、進行中のビジネスプロセスに影響を及ぼすことなく新旧データベース間のデータ不一致を検知することが可能となり、通常期よりデータ更新量が増大するダイヤ改正の時期にも、安全かつ確実に切替作業を進めることができました。

なお、JR東日本情報システムでは2013年5月に「Oracle GoldenGate」を採用し、その後、詳細設計とインストール、同期検証を経て、2014年8月より新旧データベース間の同期を開始。2014年12月から2015年6月まで、3段階にわたって本番切替を実施しました。

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「No.1クラウドカンパニー」を目標に掲げ、広範かつ最大限に統合されたクラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォーム、ビッグデータから情報価値を創出する製品群の提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp

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